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とある世界の物語  作者: 不思猫
2章 旅立ち
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11話

「《想像魔法》は、全ての魔法スキルの上位スキルで、イメージを具現化する魔法なんだって」

「全ての魔法の上位スキル!?普通の人族は魔法系スキルは、持てても五つぐらいよ!?私ですら七つしか持っていないのに!」


ーーやっぱりすごいスキルだったんですね、《想像魔法》って。でも...


「えっと...ごめんなさい?」

「え?どうして謝るのアンジュ?」

「だって怒ってるように見えたから...」

「どうして怒ることがありますか!アンジュ、誇っていいのよ?だってあなたは他の人には持っていない力を持っているんですもの。私はちょっと驚いただけよ」

「そっか...」


ーー少しほっとした。いくら元の自分から考えたら他人でも、子供として1年と少し一緒に過ごして来たからもし嫌われたりしたら、しばらく立ち直れなくなるところだった。


「さあ、じゃあ魔法の練習を始めましょうか。《想像魔法》っていう特殊なスキルを持っていることが知られたら狙われちゃうかもしれないし。せめて半年後までに最低限の自衛が出来るぐらいにはしないとね」

「半年後に何かあるの?」

「あら、言ってなかったかしら。アンジュ、あと半年で二歳になるでしょう?だから王城であなたのお披露目があるのよ。あなたのステータスを見せて、私とジークの子がどんな子供かっていうことを王様とか貴族に教えるの。特に何かあるわけじゃ無いし安心していいわよ。礼儀作法も今レイナから教わっているでしょう?」


ーーあの礼儀作法についての勉強ってそういうことだったのか!

喋れるようになってからすぐに教えられてたけど理由は聞いてなかったんだよね...ちょっと聞けなかったとも言う。でも結構私のステータスやばいと思うんだけど大丈夫なのかな?低いわけでもないし大丈夫か。


「というわけで、半年後に攫われたりしないように少し厳しく鍛えるわよ。あとでジークにも言っておくからジークからは剣術を習いなさい。魔法、剣術、礼儀作法を休みを挟んで日替わりでやりましょう。そうしたら攫われそうになっても、ある程度抵抗して逃げられるはずよ」

「わかりました!頑張ります!」


ーー今日この魔法の練習が終わったらお父様に剣術を教えてもらえるよう頼もうと思ってましたし渡りに船ってやつですね。


「じゃあ始めるわよ。アンジュ、あなた、魔力を感じる事は出来るかしら?」

「出来るよ」

「そう。じゃあ体の魔力を動かす事は出来る?」

「うん。体の外に出すことも出来るよ」

「魔力放出も出来るの!?...とりあえずそれは今は考えなくてもいいわ。まずは体の中の魔力を右手に集めなさい」


ーーこれは今までで何度もやったことがあるからわかるぞ。


「こう?」

「そうよ。初めてとは思えないぐらい上手ね!集めることができたなら、その魔力を...そうね...掌におさまるぐらいの水の玉を想像しながら体の外に押し出してみなさい。掌の上に浮かんでいるイメージよ。イメージをするときには言葉...詠唱をつけるとやりやすいし効果も高くなるわ。でも、上位スキルなら詠唱は必要ないはずだし、ただ水の玉を出すだけなら効果の高さは気にしなくてもいいから、詠唱するかどうかは好きにしなさい。詠唱はしたいと思えば頭に浮かんでくるはずよ」

「わかった」


ーーああ、初めて本格的に使う魔法だから緊張するなぁ。詠唱か...ちょっとやってみようかな。


「『水の玉よ我が手に 《水球(ウォーターボール)》」


そう言うと、アンジュの掌の上に半径1センチぐらいの水の玉が出現した。


「おおぉ!」


ーーこの異世界に転生して初めてちゃんとした魔法を使った!元の世界にいるときも、ときどき魔法使えたらいいなって思ってたしすごい感動だよ!


「すごいじゃない!すぐ出来るようになるとは思ってたけど、一回で出来るとは思わなかったわ!大きさもちゃんと言ったとおりになってるし、魔法の使い方や魔力の操作は十分ってことね。ところでMPはどれくらい残っているかしら?」

「全然減ってないよ。まだ1700以上残ってる」

「1700!?そんなに残ってるの?すごいMP量ね。じゃあ私が使える魔法のうち、まずは簡単なものから教えていくわよ。全部使えると思うから頑張りましょう」

「はいっ!お母さま!」


ーー覚えれるだけ魔法覚えてやるぞー!


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