TS幼女☆tottoちゃん!
tottoさん本人の許可を得て書いております。
今日は俺が担当している人気TSラノベ作家のtottoさんと1ヶ月ぶりの打ち合わせだ。待ち合わせ場所である喫茶店に入り、tottoさんがいつも座っている入り口から見て奥にある窓際の席に目をやると幼女が座っていた。小さく丸い顔に黒髪のセミロングで、小さな鼻と小さくぷっくりとした唇。柔らかそうな頬に大きなタレ目がちの茶色い目がとても愛らしく、ここから見える服も所々にフリルとリボンがついた可愛らしい服で、とても似合っている。その幼女は俺に気付くと笑顔で手を振ってくる。俺にあんな美幼女の知り合いはいない。不思議に思いながらも、幼女が座る窓際の席に向かい幼女の対面に座る。
「こんにちは!久しぶりだねお兄ちゃん!」
「え、えーと。君は?お兄さんここで人と会う約束してるからママの所に行った方がいいよ」
幼女に久しぶりと言われ、頭の中を疑問符でいっぱいにしながらもつとめて優しく言う。
「お兄ちゃんなに言ってるの?私が待ち合わせの相手だよ!」
幼女はふんすと鼻息をならし、和かに言ってくる。tottoさんは成人の男性で、決してこんな美幼女ではない。
「冗談は止めようね?お兄さんの会う人は男の人だから、お嬢ちゃんみたいな小さい女の子じゃないよ」
俺は少し語気を強めて言う。あまり、言いすぎるとこの子の親が飛んできて不審者として警察のご厄介になりそうだ。
「もー。だーかーらー!私がお兄ちゃんの待ち合わせの相手のtottoなんだってば!」
幼女はぷんすかと怒りながら言うが、俺は固まってしまう。この子は今しがた、自分が俺の待ち合わせの相手であるtottoだと名乗った。俺は幼女に待ち合わせの相手の名前を伝えてないので、この幼女が待ち合わせの相手の名前をしる事が出来ない。俺はゴクリの喉をならし幼女に質問をする。
「じ、じゃあ。お嬢ちゃん俺の名前とかは?」
「お兄ちゃんの名前は青山健二で歳は26歳だったよね?それと、アニメやゲームが好きで最近はTS物に嵌ってる!」
幼女の答えに俺は目を丸くした。何故なら、幼女が言った事は全て事実だからだ。それに、俺が最近TS物に嵌ってる事は同じTS好きのtottoさんを含めた一部の人しか知らない。そんな事を知ってるとなると認めざるを得ない。tottoさんは誰彼構わずに人の趣味趣向をバラす様な人ではない。
「ま、まさか本当にtottoさんだなんて。一体。何があったんですか?」
「んー。判んない!前にあった後。暫くして朝起きたらこうなってたのー」
tottoさんは気にした風でもなくニコニコと言う。普通。朝起きて幼女になってたら慌てふためいて、気軽に外に出ようとは思わないはずだ。
「へ、平気そうですね。普通。そんな事になったら平静じゃいられないと思うんですが」
「え?なんで?私の小説みたいに可愛い幼女になれたんだよ。喜ばないと損だよ!」
tottoさんはあっけらかんと笑って言うとコップの中のオレンジジュースをストローに口をつけ啜る。
「そ、そう言うものですか?」
「うん!」
俺の戸惑い気味の疑問にtottoさん満面の笑みで頷いてみせた。
色々な疑問は後回しにして取り敢えず、本来の目的である打ち合わせを進める。
「え、えーと。新作の事なんですが…」
「もう!お兄ちゃん。さっきから気になってたけど、私は小さい女の子なんだよ?敬語禁止!」
tottoさんは頬を膨らませて言う。なら、俺も気になってる事を言わせてもらおう。
「tottoさんも俺の事をお兄ちゃんと言わないでください」
「また敬語使ったー!お兄ちゃんが嫌なら、おじさんの方が良いの?変わってるねお兄ちゃん」
tottoさんは俺を睨んで指をさした後。俺を指していた指を自分の頬に当てて首を傾げる。
「いえ。そう言う事じゃなくてですね。同い年の人にお兄ちゃんと呼ばれても嬉しくないだけです」
俺は首を横に振って言う。
「だって仕方ないよー!自然とお兄ちゃんって言っちゃうもん!この姿になってからこんな喋りかたしかできないもん!」
tottoさんはテーブルを叩きながら言った。なるほど、幼女化したせいで口調も幼女化してしまったのか。ここで俺はふと疑問が湧いた。
「あれ?周りの認識とかはどうなんですか?それに、服や下着はどうやって入手したんですか?」
「ふえ?うーんとね。近所のおばさん達に挨拶すると、tottoちゃんはちゃんと挨拶できて偉いわね。今日は取材に行くの?行くなら気をつけて行ってきてね。知らない人に付いていったらダメだよ?tottoちゃんは大人だけど子供っぽいからおばさん心配で。って言ってくるよ!服と下着はネット通販だよー」
「つ、つまり、年齢は大人のままだけど、見た目や中身は子供だと思われてて、仕事もそのままだと認識されてるって事ですか?」
「た、たぶん」
俺の問いにtottoさんは自信なさげに頷いた。
幼女化したtottoさんと喫茶店で会い。打ち合わせを初めて1時間ほどである程度。話はまとまったので、打ち合わせを終わらせる。
「では、新作の大まかなあらすじやキャラ設定はわかりました。詳細が決まったら送ってください」
「はーい!最後まで敬語だったねー。禁止って言ったのにー!」
tottoさんはぶすっと頬を膨らませ、不満そうに言う。
「仕事ですので」
俺は大まかなあらすじとキャラ設定が書かれた用紙を鞄にしまいながら返す。
「どうしても敬語をやめないんだね。それなら、私にも考えがあるよ!」
tottoさんはそう言って椅子から降りてテトテトと俺の方に歩いてくる。
「お兄ちゃんも幼女になっちゃえー!」
俺が困惑していると、俺の隣で椅子の上に膝立ちになったtottoさんがニッコリと笑い、大きな声で言いながら俺をタッチする。お客さんが少なくて良かったと思わずにはいられない。
「え、えーと。一体なにを?」
「明日の朝になればわかるよ!ばいばーい」
tottoさんはウインクすると椅子から降りて店から出ていく、俺はそんなtottoさんを首を傾げて見送った。
喫茶店で経費での支払いを終え、一度。会社に戻り打ち合わせの資料を自分のデスクに置いて帰宅する為に駅に向かう。
「tottoさんは何がしたかったんだ?幼女になっちゃえとか言ってたけど、まさか…ねぇ」
流石にあんな事で俺まで幼女になるとは思えない。俺は苦笑して電車に乗り込んだ。
「でもtottoさん自身が朝起きて幼女になってたからもしや。いやいや。無い無い。あれだけで俺が幼女になるってどんな魔法だよ」
自宅アパートの最寄駅に着き、電車から降り改札を通り駅の外にでてアパートに向かう道すがら再び思考するが、あり得ないと言う結論したでない。途中のコンビニで買った弁当を食べ、風呂に入り眠りにつく。tottoさんの幼女になっちゃえが現実になるとも知らずに。
tottoちゃんとお話した次の日。スマホのアラームがなって私は目を覚ましたよ。あれ?なんだか変な感じがするけど、はやく起きないとお仕事に遅れちゃう!私はベッドの横に置いてあるスマホに手を伸ばすけど届かない。
「ふえ?…ふぇぇぇっ!?」
私は目を開けて自分の手を見てびっくりする。何と昨日よりも小さくなってた。まさかと思い私はベッドから出る。すると、パジャマのズボンとその下の下着がストンと下に落ちる。そして、昨日より視線がかなり低くなっていることもにも気づいた。
「そ、そんな。まさか」
私は涙目になりながら姿見の方に向かう。姿見の中の自分を見て更にびっくりする。少し、面長の顔に黒髪のロングヘアー。目は茶色いひとみにぱっちり二重まぶたで右目の下に泣き黒子がある。小鼻に小さな口と唇。唇はみずみずしくとても柔らかそう。頬も触ってみるとしっかりとした弾力があり、とてもぷにぷにしている。そんな可愛いらしい幼女がワンピースみたいになっただぼだぼなパジャマを着てわたしを見返す。
「え、えーと」
私が口を開くと鏡の中の幼女も口を開き、手を挙げると同じ動作をする。これはもう確定だね!私はまだ鳴っていたアラームを止めるとtottoちゃんに電話をかける。
「おはよー!お兄ちゃん。あ。今は双葉ちゃんだね!」
「これ、どう言うこと!?何で私まで幼女になってるのー!?」
私はワタワタしながらtottoちゃんに聞く。
「えー。だって双葉ちゃん。昨日。私が何度言っても敬語やめてくれないんだもん。だったら、同じ幼女にするしかないよね!」
電話の向こうに満面の笑顔で舌を出すtottoちゃんが見えた気がしたよ。
「そ、それに双葉って。双葉…?あれ?」
「名前が女の子の名前じゃ無かったから書き換えられたんだねー。保険証の名前も変わってると思うよ?」
tottoちゃんの言葉に私は慌てて財布から保険証を取り出す。財布が可愛らしい女の子の財布に変わってたけど今は気にしない。保険証をみると生年月日はそのままだが、名前が青山双葉。性別女に変わっていた。私は夢かと思い自分の頬を抓る。
「痛い…」
私は涙目で頬をさする。痛いって事は夢じゃ無いんだね。
「あ。双葉ちゃんのお仕事はそままだから安心してねー。でも。お洋服がないか。待ってて!持っていくよ」
そう言ってtottoちゃんは電話切った。
背伸びして開けたクローゼットの中には男物のお洋服しかないから、今の私には着れないよ。残念だけど今日のお仕事はお休みしなきゃだね。私はため息をつくと会社に電話をかけた。
『はい。結雨出版です』
「あ、あの青山です」
『双葉ちゃん?どうしたの?』
「え、えーと。あ、頭が痛いので休みたいです」
『ええ!?だ、大丈夫なの?お薬はお家にある?1人で病院行けるかな?』
「は、はい。1人で病院に行けます」
「偉いわねー。でも。無理したらダメよ?無理したらお姉さん怒るわよ?」
「は、はい!」
『それじゃゆっくり休んで元気になってね』
会社に電話をかけると電話にで私の隣のデスクの女性社員が出て対応してくれたよ。仮病で休むのは悪い事だけど、お仕事に着ていく服がないから仕方ないよね?
テレビをのんびり見ていると玄関のチャイムがなった。
「はーい!」
「私だよ!tottoだっよ!双葉ちゃん開けてー!」
tottoちゃんが来たみたいだね。私は背伸びをして鍵を開けるとチェーンロックも外してドアを開ける。
「わわ!?双葉ちゃんすごい格好だね。変質者さんだったら襲われてたよ!」
「もー!言わないでよ!お洋服無いから仕方ないんだよう!」
私の今の格好は起きた時のままのワンピースとなってしまった男物のパジャマのままだ。
「もしかして、下着も着けてないの?」
「う、うん」
私は顔を真っ赤にして頷く。
「お洋服や下着も靴も持って来てるから安心してね!これ着てお買い物いこ!」
「わ、わかったよ」
私はtottoちゃんを部屋に入れると再び、背伸びをして鍵とチェーンロックをかけた。
ベッドの上に並べられた小さい女の子用の下着やお洋服を前にして私は困惑していた。だってこれを着たら女装になっちゃうよね?
「もしかして双葉ちゃん。これを着たら女装になると思ってない?それなら大丈夫だよ!だって今の双葉ちゃんは可愛い女の子だもん!」
「そ、そうかな?」
「うん!」
私がいつまでも着替えない理由を覚ったtottoちゃんが言い、私もそうだよねと思い始める。
「うん!今の私に女の子だから着ても女装にならないよね!」
「うん!はやく着てお買い物に行かないとだよ!」
「うん!」
吹っ切れた私は下着に手を伸ばした。
数分後。着替えを終えて姿見の前に立つ。
「わー。よく似合ってるね!」
「えへへ。そうかな?」
「うん!とっても可愛いよ!
姿見には白地に黒い子猫の絵が描かれた服を着て、水色のスカートをはいた私が写り、恥ずかしそうにモジモジとして、その後から満面の笑顔でtottoちゃんが抱きついている。
「お着替えも終わったから、お買い物の行こう!」
「うん!」
私は笑顔で頷くとお財布を持ってtottoちゃんとお買い物に出かけた。
スーパーの子供服売り場に着いた私とtottoちゃんは色々。試着をして持てる分だけお洋服や下着を買ってお家に帰った。試着室から出た私をみたtottoちゃんはその度に可愛いや似合ってるねと笑顔で言ってくれてとても嬉しかった。
「あ、あのね。tottoちゃん。tottoちゃんの事。お姉ちゃんって呼んでもいい?」
「ふえ?なんで?」
お買い物を終えてお家に帰る前。屋上のベンチに座り、2人並んでソフトクリームを食べている時に勇気を出していってみた。
「だ、だって、私よりtottoちゃんは先に女の子になったでしょ?だから…お姉ちゃんって呼びたいの!」
「うーん。それもそうだね!うん!良いよ双葉ちゃん!」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
「もー!抱きつくのはソフトクリームを食べてから!」
「えへへ♪。ごめんなさいお姉ちゃん」
ニコニコしながら言うtottoお姉ちゃんに私もニコニコしながら言い、ソフトクリームを食べを終えたので2人手を繋いで帰った。
その後の私とtottoお姉ちゃんは大の仲良しになって、お泊まり会を開いたり、一緒に遊園地に遊びにいったりした。色々な所でtottoお姉ちゃんに甘えたりしたので、私達を見る周りの目はとても微笑ましかった。女の子になった時はびっくりしたけど、tottoお姉ちゃんと作家と担当と言う大人な関係以上に繋がりを持てたので、今は女の子になって良かったと思っている。女の子にしてくれたり、色々甘えさせてくれるtottoお姉ちゃんが私は大好きだよ!