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ノウズ・トラーシ

 私、フレイヤは見てしまいました。


 ディードが鼻くそをほじっているところを。


 冗談じゃなくありえません。


 そう、あれはようやく『主神』たちの争いが終わってしばらくした頃でした。


 私とディードはどんなふうに世界が進化しているか、観察のために『主神』であるピスティとタナトスに案内されながら、見て回りました。


 すると、ディードは口元に両手を置いてキョロキョロと辺りも見回したあと、なんかもぞもぞしていました。


 明らかに鼻くそをほじっています。


 一緒に世界を見ていたピスティもタナトスも確実にディードが鼻くそをほじっていることが、モロバレです。


 まあ、そこは気にしないのがレディのたしなみ。


 私も、きっと魔が差しただけと、見なかったことにしました。


 ピスティもタナトスも心は同じでした。


 しばらく、もぞもぞした後、鼻くそをどこかに捨てました。


 しばらくしたあと


 また、鼻くそをほじり出し始めました。


 しかも、さっきのでバレていなのかと考えていたのか、なんか大胆になっています。


 そのあとも何回も鼻くそをほじっていました。


 しまいにはほじった鼻くそを食べるという、ありえない行為も何度もしました。


 正直、ディードにもうあまり近づきたくありませんでした。


 しかし、ディードはその手で


「よお~フレイヤ~いい感じか~」


 バカ面ぶら下げたマヌケ声で私も肩に手を置いたんですよ、信じられません。


 当然、私は


「触らないでください」


 そう言ってやりましたよ。


「あ……うん」


 ディードはタジタジになっていましたが、そんなの関係ありません、鼻くそほじっている奴が悪いんです。


 しかし、その後すぐ


「あ!? てめぇ……舐めてんのか? 」


 ディード完全に喧嘩腰で話しかけてきました。


「うるさいですね、鼻くそほじった手で触られたくありません! 」


 私は、はっきりとそう言ってやりました。


「な……! な……! 」


 ディードは顔を真っ赤にしてワナワナ震えます


「知るかボケェ! 俺は創造神! 一番偉いんだ! 俺の鼻くそはありがたく受け取れ! 」


 ディードが開き直って、怒鳴り散らします。


「はあ、わかりました、ちょっと外でお話しましょう」


 私はディードと共に外に出ました。


「ディード、その発言はいただけませんね……お仕置きです! 」


 私がそう言いと


「うるせぇー! 俺の鼻くそを食わせてやる! 」


 ディードが襲いかかってじますが


 私は難なく撃退。


 実は私はアンチディードみたないな性質があるので、絶対に負けません。


「グッ……」


 悔しそうに歯噛みするディードをよそに私は下半身裸になります。


「一体何を……」


 ポカンと開けているディードの口に私の股間を押し付けます。


 そしてそのまま、黄金色の聖水を流し込みました。


「おぼぼぼぼぼぼ!? おげぇ!? 」


 ディードは突然、大量に流し込められた黄色い独特の匂いのする液体に、目を白黒させます


 もちろん私の力で漏れ出すことはありません


 ディードの頬がリスみたいに限界まで膨れた後


 ディードは涙ながらに喉を鳴らしながら飲んでいきます。


「はあ……はあ……はあ」


 ディードは顔中が汁まみれで、分かりにくかったですが涙ながらに荒い息遣いでした。


「ほら、汚いことされたら嫌でしょう? 」


 私が諭すように、そう言うと。


「はい」

 

 ディードは小さい声でそう返しました。


 少し恥ずかしかったですけど、ディードが成長するためには、このぐらいしませんとね。

 

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