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アタラクシアの境界‐壊れた少年と片翼の天使たち‐

作者:野村凪
 冬休みが始まる二週間前、苗木悠人宛に脅迫状が寮の郵便箱に投函される。
 それが単なる悪戯ではないことは、脅迫状の文面を目にした瞬間に理解出来た。
 定規で線を引いたような几帳面な文字が並んだ脅迫状には、演劇部で演じる予定である『人間失格』から主人公である大庭葉蔵に対し、その本性を見抜いた竹一のセリフが便箋の中央に書かれていたのだ。
 脅迫されるがまま悠人は、犯人からの指示に従うしかない。
 悠人にとってその秘密は、人生を一瞬にして崩壊させてしまうからだ。
 しかし、そんな犯人から最初に指示された内容は、〝萩野志穂子を救え〟という不可解な内容で――?
 宇宙エレベータが開発される街で、犯人に怯えながら悠人は問題を抱える少女たちと出会い深く関わっていく。

「先輩、私はもうダメなんです。ここでこうして話しているだけで、自分が醜く汚い人間だと知らしめられているみたいで、怖くて堪らないんです」

踏み込んではいけないアタラクシアの境界に触れた瞬間から、

「白々しくて、恥ずかしくて、嘘っぽくなる」

「一人だけ助かろうなんて、そんなの狡いよ。卑怯だよ、反則だよ」

 幾重にも厳重に閉じ込められた罪の箱が開かれる。
『思い出』
2013/11/29 17:00
『ロマネスク』
2013/12/02 16:18
『玩具』
2013/12/13 22:57
『人間失格』
2013/12/20 21:16
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