表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

嵐の夢(上)

それは帰りのホームルームでの事だった。

どんよりと真っ暗な空から

激しい雨風が窓に降りつけ、雷様がゴロゴロと怒りを貯蓄している様に低い音をたてていた。

これはホームルームが終わっても暫く帰れそうもないな。


ーーーーー!!


バリバリと何かを裂くような雷鳴がこだまし、辺りが一瞬見えなくなる位明るくなった。


近くに落ちたようだ。

間も無く蛍光灯がチカチカ言って消えた。


みんなざわめき出しホームルームが中断した。


「静かにしろ。たかだか停電だ。」


たしかに、それだけならば何の心配もいらない。


しかし皆は気付いていた。

校庭の向こうにある、黒い雲の竜巻の中に、何本もの稲妻がはしっているのを。


そしてそれがコチラに近づきつつある事を。


このまま逃げなかったら巻き込まれるのは明白だった。

先生もそれに気づき、少し考えた後に言った。

「体育館に避難するから、全員廊下に並べ!」


しかし、その判断も時既に遅しと言った感じになっていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ