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二宮と河野
文章がダブっている所があったので、修正してます。
あれから昼休みや授業の合間の休憩時間は、斎藤の席で過ごすようになった。
斎藤は相変わらず本を読んでいたが、僕と後藤の会話を聞きながら、時々うつ伏せて笑った。
斎藤が笑ってくれると、僕も後藤も嬉しかった。
でも斎藤が本を読まず、僕と後藤の話を、ただ頷きながら聞く時があった。
その時は決まって近くに、二宮と河野がいた。
二宮と河野は仲が良い女子で、休み時間もトイレに行く時も一緒だった。
二人が一緒にいる時は、大抵ほかの人の陰口を言っている時だ。
本人がいない所で言えばいい物を、わざわざ本人が聞こえる距離で言うのでたちが悪い。
斎藤は僕たちの話を聞く事によって、必死に耳を瞑っているふうだった。
「自分の陰口も、他の誰かの陰口も聞きたくない」
斎藤がそう言っていた。
そんな二人がある日、僕にこう言った。
「斎藤さんを賭けて、勝負をしよう」




