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8.一人暮らし

「なっちゃん一人暮らし大丈夫?って聞こうと思ったけど全然大丈夫だったね」


私が作った料理を見ながらそんなことを言う綾目。


「まぁ家事はそれなりに出来る自信あったからね!」


そう言いながら綾目に向かってドヤ顔を決める私。


やっぱり前世の知識が強すぎるなぁ~。神様か誰かは知らないが「私をこの世界に転生させてくれてありがとう!」って感謝したいぐらいだよ。


「はぁ~。それにしてもクラスが別なの本当にいやだなぁ~」


「だからって入学早々に問題起こそうとしないでよ。先生に直談判するって言った時本当にびっくりしたんだから」


「だってさぁ~、今までの小学校と中学校ずっと一緒のクラスだったんだよ?高校でも一緒だと思うじゃん。最初クラス分け見たとき「え?」って固まっちゃったもん」


「まぁ休み時間は一緒に居ようと思ったら居れるんだし」


それに私の代わりにヒロインが居たはずだから大丈夫だよ、と言いたかったがぐっとこらえる。


「う~~。……次のクラス替えでは絶対に一緒のクラスになるから……」


唸りながらそんなことをいう綾目。


いや私に言われても知らんよ。だからと言って本当に先生に言われても困るが。


「……クラスが別になっても他の友達よりも私を優先してよ?」


「そんなこと言わなくても私の一番の友達は今もこれからもずっと綾目だけだよ?」


実際これから綾目以上に仲良くなる相手が出てくるとは自分では思えない。


こんなに可愛くて性格もいい子全世界探しても見つからないだろうし。


「……これを無自覚で言ってるんだからなんだかなぁ~」


「何か言った?」


「……ううん何でもないよ。まぁぐちぐち言っても仕方ないし切り替えるよ」


「そうそう。あんまり気にしすぎても疲れるだけだし」


そして私を気にせずにヒロインとの仲を深めてほしい。


「っていうよりなっちゃんホントすごいよね~。」


「急に何の話?」


いきなり話題変わったな。いやまぁ別にいいんだけど。


「ほら、新入生代表の挨拶してたじゃん。その後教室でどうだった?友達とか出来た?」


友達か~。そんなに時間なかったし昼ご飯はやく作りたかったから誰とも話さずに帰ってきちゃったんだよね。


「多分誰ともはなしてないかな?」


「ふ~ん?」


……何かちょっと疑ってない?


私ってそんなに信用ないかな?

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