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僕はキミに落とされてるのに  作者: 日朝 柳
15/18

人生がゲームのようにうまくいくはずがない

最下位からスタートした僕は、神童と呼ばれ幼少期のあらゆることが上手くいき、さらには恋人までできるというなんともリア充みたいな人生を送っている。

それにひきかえ現実といえば。積極的に人と話せるタイプじゃないし、かといって慣れた仲だと気さくに話してしまうという典型的な奴。彼女なんていたことないし、所詮ゲームだなと呆れながらに毎回も思う。

「じゃあ僕一番で」

障害マスに1度もかかることがなかった僕は圧倒的トップで学生編を終える。

「えー、早すぎだよ。つまんないなぁ」

先輩は少しだけ退屈そうにボヤいている。そういう先輩は逆に4位と大差でビリだ。このゲームは現実と反比例した強さになるのか?

色々あった末に先輩も無事ゴールを果たし、本命である社会人編が幕を開けた。

「じゃあ職業コース、どっちにする?」

もちろんみんなは選ぶ方にしたわけだが、唯一そうしなかった人がいる。そう、先輩だ。

「やっぱり人生楽しんだもん勝ちでしょ」

迷わずフリーターコースを選んだ。何故安定しない方を選ぶのか僕にはこれっぽっちも分からなかったが自由人である先輩っぽくはある。

僕はといえば前半の勢いがもつこと無くすごい勢いで失速していき、一番給料の低い職人就いて挙句の果てにマイナスマスにばっかり止まる。だが先輩も負けてはいない。給料マスでの連続で1。社会人になって早々借金をするという波乱万丈の人生を歩んでいらっしゃる。

「あ、私恋人ができたって」

最初にそのマスに止まったのは星奈だった。嬉しそうにしているのを余所に僕はマイナスにならないように祈りながらルーレットを回す。もちろんこっそりと翔真の方を見ていたことに気づくほど彼は敏感では無い。

「ほい、良かったな」

銀行係である裕也が嬉しそうに借金手形を渡してきた。あー、ついに僕の人生のレールにゲームも乗ってしまったか。

中盤に差し掛かって、再就職コースに入る。ここでなんと医者を引き当てたことによって僕の借金はみるみるうちに消えていき、さっきの気持ちはどこかに吹き飛んだ。

上機嫌な僕をよそに、幸は逆に職を失って絶望していた。まぁこっから先に就職コースは存在しないのである意味絶望的ではある。現実じゃなかっただけマシだと言えるが。

「あ、生まれた」

のんびり進んでいた星奈は結婚まで既にこじつけていて出産マスに止まったのだ。

みんなからお祝い金を貰い彼女が僅差で暫定1位に躍り出る。

その後も、裕也、幸、そしてなんと先輩にも子供ができた。にもかかわらず僕だけはそのマスに一度も止まらない。

「まあまぁ、ゲームだからね」

先輩の励ましのような言葉にイラッと来て、止まったマスの効果で先輩からお金をむしり取ってやった。やっと完済しそうであった先輩に追い討ちを掛けたことによって「うわぁーーー!」なんて言ってる。俺は悪くないからな。

そして、後半最後の大1番、ギャンブルコースへと全員もれなくすすんでしまうのである。

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