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天使の皮を被った悪魔


『死亡回数11』


くそ、吹っ飛び耐性もひ弱になっているとは……

いや、あの化け物が俺を凌ぐ最強になっているのか?

そういえば琴玉藻美獅蛇姫も屈していたしな……

ということは俺以上のチート能力を手に入れているかもしれない。

恐らく自分の目を見た相手の位置を完全に把握できるのもその能力のせいだろう。

それならば簡単な話だ。

努力を、つづける!

勝てるように、がんばる!

夢も見ない、盟友もいない

そんな相手はもはやこの異世界転生者の敵ではなかった!


『死亡回数12』


なんでだぁぁぁああああ!

見てないでしょ!見えぬもの!見えぬもの〜〜〜ぁ〜〜〜!!


くそ!サイレントで殺された!!

俺の視界にあったのはおおよそ1km先にある山くらいだぞ!!

はっ……!?まさかあの化け物がその山にいてちょうど目が合ったのか!?

まぁいい、魔力を練る練習だ!


そして20分ほど経ち、魔力量と魔法攻撃力が順調に上がったと感じた時、聞き覚えのある声が聞こえた。


「そんなところでぼけーっとして何をやっている。」


かなり可愛らしい声だが地獄の番人のような声が聞こえた。

振り返るとそこには化け物がいた。

俺は逃げ出した。


何時間も何時間も走り続けた。

「はぁっはぁっはぁ……はぁっ…」

息が上がってもただただ走り続けた


「何ッ!?」


化け物が突然地面から這い出て来た。

ドンドンドンドドドドドドタッタッタッタッ

激しい足音を立てて俺は逃げる。


数時間経ち、7km走ってようやく周囲から化け物の気配が消えた。

「ふぅ……」


ようやく一息つける。そう思った時


「さあ、何もかもここでおしまいにしよう。」

さっきまで何もいなかった俺の背後に化け物がいた。

くそ、近くに崖しかない。こうなったら

「飛び立つとしよう!!」

俺は自分の防御力を信じて崖から飛び降りようとした。

しかし肩を掴まれて森に戻された。


「つまらねえ事はもうやめにしよう」


化け物はただ、そっとただ笑っていた。


「まてまてまてまてまてまてまてまて!」


俺は必死に命乞いした

しかし化け物は俺の精神を蝕むように大笑いした。

一体何を聞いているんだ

一体どうなってしまったのだ

俺は脱兎の如く逃げ出した。

誰なんだ今笑っているのは

誰なんだ今みつめているのは


追われる……追われる……


誰でもいい、今困ってるんだ。

誰か助けてくれ……


いや、この国で最強なのは俺だった。詰んだわ。

こうなったら逃げつつ魔力を練るぞーー!!


「魔法を……使おうとしてるんじゃ………ねえええええええ!!」


俺は投石で頭を貫かれて死んだ


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