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追いかけてくる姫様


そろそろミッソシィル王国に到着するだろう。

そんな事を考えてた時、アリア様が怯えたように俺の後ろに隠れた。


「アリア様?」

「き、きた……に、逃げようよ!」


何か魔物が潜んでいるのかと思い、周りを見渡すが魔物はいない。

いるとしたら自国の姫……

姫様……

俺の大切な仲間を


仲間を奪った姫様が!!!


「アリア様は逃げて。俺がこいつを食い止める。」

「で、でも!」

「大丈夫!俺、魔王を倒したから!!」

「わ、わかった!!」


アリア様は逃げだした。


「ほぉ、貴様。のたれ死んでたと思ったらまだ生きていたか。ならばすぐに仲間のところに送ってやるよ!」


俺以外を不意打ちで殺すような卑怯者だ。おそらくそこまでパワーはないが。けれど戦闘に対する知識はあると見た。

だからまずは盾で攻撃を防いで様子を見るのが


「盾などで守ろうとしてんじゃねええええ!ふんっ!!」


しまった!盾を取り上げられた!!

いや、取り上げられただけではない……左手で粉々に砕きやがった……


「うぉりゃぁ!」


姫様の手刀が見えた瞬間、俺は意識を手放し




「はっ!」


ここ、ここはどこだ!?廃教会……?そうか、俺は死ぬとリスポーンするんだっけ……。あれからどのくらいだ……そもそも時間が経ってるのか?巻き戻っていたらいいが……


ステータスで時間を確認する。あれから1日経っている。

そして死亡回数が、今まで0だった数値が1に変わっている。

思い出したくなかったのに、ぼんやりとした記憶のままにしておきたかったのに鮮明に思い出してしまった。


チョップスティー王国の姫、セレナ様。

普段はお城の中でさまざまな習い事をしており、なかなかお城の外に出てくることは無かった。そのため写真でしか姿を見たことは無かったが……


「まさかあれが本性だったなんて……」


俺は、RPGにありがちな何故かよくわからないけど無限にものが入るアイテムポーチから写真を取り出した。

写真で見る限りはこんな美人で可愛いんだがな。


そしてアリアの怯えようからして、アリアの護衛を鏖殺したのだろう。

宣戦布告なのか……?それともあれは本性じゃなくて魔王が何か死に際に呪いを……!?

だとしたら許せない。今では虫を殺すように魔物をしばき倒す俺たち冒険者ですら、魔物相手にぶっ殺すのを躊躇った経験があるというのに!1国の王者に……しかも同じ種族である人間を殺害させるなど!

精神が乗っ取られていようが罪に問われるのは行動を起こした肉体なんだぞ!?ありとあらゆる魔族を殺s


「っ!」


誰かが走る足音が聞こえてきた。その後はどんどんこちらに近付いてくる。

おそらく誰かが何かから逃げているのだろう。

とりあえず助けに……いや、この足音は逃げてる足音じゃない。既に見えている、視界にとらえている獲物を追い詰めるために走っている……そんな足音だ。ソースは魔族を追い詰める俺とパーティメンバー。

とりあえず誰が何に追われてるのかを確


「貴様ぁ……こんなところで何をのんびりしている?日向ぼっこか?このオレ様の写真を見ながらか?だったらオレ様がもっとあったかいところに送ってやるよ!!喜べ!!」


俺はセレナ様のゲンコツにより死んだ。



「はっ!?」


別の教会でリスポーンしたようだ。

全身が痛い。俺の防御力、もしかして下がっちまったのか?

魔王の攻撃をモロにくらっても擦り傷で済んでいたのに……

何かかしらの弱体化を受けたわけでもない……

とりあえず近くの冒険者に殴ってもらうか……


「あの。すみません。」

「は、はい?」

「折り合ってお願いがあるのですが」

「なんでしょうか……?」

「僕を、殴ってくれ!」


俺は思わず『よし、殴ろう』と思われるような変顔をしながら頼み込んだ。


「え?」


戸惑っているようなので説明をしなくては


「訳が気になるだろう?今から説へぶっ!?」


うん、痛くない。防御力は正常だった。ということはやはり……


「えっと、これで大丈夫ですか?」

「あ、そうですね!ありがとうございます!防御力の検証に付き合ってくださってありがとうございます!」

「ああ、防御力ってステータスで数値としては出るけど誰かに殴られないとどのくらい痛いのかわからないですよねー!ちなみに私は攻撃力2800です!」

「よく平然と殴れましたね!?相手によっては1発KOですよ!?」


それからしばらく、あの化け物もといセレナ様の事を忘れて冒険者のサトーさんと話し込んでいた。

あれから数時間は経ったがセレナ様は襲ってきてはいなかった。やはりあれは夢だったのかと思い、俺はステータス画面を開いた。しかしある表記が現実だとはっきりと示していた。

『死亡回数2』。あの化け物に殺された回数だ。そしてパーティメンバーに電話しても繋がらない。

やはりあの殺人鬼は存在する……そして今も行動をしているのだろう……逃げねば……!


俺はすぐさま自宅へ逃げ帰った。

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