ファイナルアンサー
GM:さすがに最後はなめらかに進んだな。
フィオ:うん、ルースの《両手利き》とエイルの射撃、それと《ファナティシズム》の組み合わせがいい感じに嵌まったね。
エイル:ルースのLvを3まで上げて、地力が上がったのも大きかったし、回避-2の欠点も防御強化と《かばう》でカバー出来たし、うん。上手く戦えたと思う。
ルース:たくさん殴れて楽しかった(*´∀`)♪
エイル:言い方。(;ー_ー)
GM:これだけ繰り返せば当然ではあるが、危なげの無い安定した戦いぶりだった。
そしてフィオが後衛に専念したら優秀だった件。
フィオ:え? そう?
ルース:ああ……初手でいきなりゴブリン3体屠ったのは凄かった。
フィオ:あれは単純に出目に恵まれただけだから、後衛云々は関係無いよ?
GM:そうなんだけど……こう、本職に徹したから実力発揮した感が……。
エイル:(わかる)
GM:最後は反省っつーほどの事はそんなに無いか。
では本題。最終ビルド決定しましょう。
ルース:そういやそんな趣旨だっけ。
フィオ:て言うか続くの? 一人TRPG。
GM:おう。せっかくだからシナリオ作りもやってみたい。とりあえずLv6上限でキャンペーンやろう。
※ルールブックⅠに載ってるデータはLv6まで。
フィオ:うーーーーん。
ルース:僕はやっぱりファイター+スカウト+レンジャーで。
グラップラーも双剣も良かったけど、やっぱりデッカイ武器を振り回したい。
GM:うん、そういうやりたいは大事だな。
ルース:ただ戦闘特技がどうしようかと。
グラップラーやってみて、《全力攻撃》で回避と引き換えにダメージ増やすより《武器習熟》で底上げする方がいいかなと思ったんだけど。
フィオ:いいと思うよ? 何を悩んでるんだ?
ルース:……僕、ホントはスピアじゃなくてソードかアックス使いたいんだ。
エイル:? じゃあなんでスピアを?
ルース:装備品と回復アイテム揃えて、手持ちに余裕持たせようと思ったらそれしかなかった。スピア安いから……。(ロングスピア220G)
エイル:ああ……。(そっと目そらし)
フィオ:購入品見せて。
ルース:どうぞ。
フィオ:――必要筋力低めのでよければ一応アイテムそのままでソードorアックスに変更は可能。手持ちは少なくなるけど。
ヒーリングポーションかアウェイクポーションのどちらかを外せばヘビーアックス(必要筋力20、440G)、もしくはロングソード(必要筋力13、440G)を買える。
回復アイテムを救命草のみにすればバスタードソード(必要筋力17、560G)を買えるぞ。
エイル:僕もその辺は迷ったんだよね。初めてだし、どのくらい備えればいいのか見当付けられなくて。
GM:完全初心者だからな。しかしそのわりにアイテムは持ってなかったな? 金属鎧買うだとガメル残らないってのは分かるが。
エイル:う……。サンプルキャラに回復アイテム買ってないのが居たから、そんなに重視しなくていいのかな、って。
GM:居るな(笑)
まぁ、さすがに全員回復アイテム無しとかになったら、呆れたルーサーがアイテム支給する、ってイベント起こしても良いんだし、そこはやりたいを優勢していいよ。ゲームなんだから。
ルース:あ、そっか。でも僕の場合、「蛮族に村を襲われた過去がトラウマになって」って動機でしょう?
自分が危ない目にあっただけじゃなく、親しい人を喪った/喪いかけたって過去を想定してて、その意味でつい回復アイテムを揃えてしまう、ってロールプレイの一環で。
GM:そうだったのか。それを優先するならアイテムは削りたくはないな。
フィオ:なるほど。それなら《武器習熟》じゃなく、《防具習熟》を先に覚えるのは?
ルースは敏捷の高さとスカウトを活かす為に防御点がファイターとしては低めになってる。取っておいて損はないよ。
そんで冒険者Lv3になったら《武器習熟》を取ればいい。その時には資金にも余裕出来てるでしょ。
ルース:! そっか、そういうのも有りか!
わかった、《防具習熟Ⅰ/非金属鎧》にする!
GM:ルースは決まったか。フィオとエイルはどうだ?
エイル:僕は二人のビルドを見て、それに合わせようかと。
GM:いいのかそれで……。そりゃ一人くらいそういうキャラが居ないと難しくなるけどさ。
フィオ:俺はフェアリーテイマー+ファイター+セージかコンジャラー+フェンサー+セージかで迷ってる。
GM:ハードレザー装備出来るフェアリーテイマーならファイター、そうでないコンジャラーならフェンサー、って感じか?
フィオ:そう。コンジャラーはバフ系ばっかだし全く候補に上がってなかったんだけど、《スパーク》が思いの外優秀だったんでソーサラーより株が上がった。
GM:Lv1で範囲攻撃出来るのコンジャラーだけだもんな。
フィオ:コンジャラーは「形状/射撃」の魔法は無いから心置きなく《魔力撃》取れるし。
GM:《魔法拡大/数》は!?
フィオ:それパーティープレイ前提じゃん。
俺は冒険者始めた当初は長く付き合える仲間が出来るなんて思ってないから、ソロ前提でビルド組むよ。
GM:そうだった、ぼっちのコミュ障だったなお前……。
フィオ:それとフェアリーテイマーの盗ん聞き魔法や属性魔法も捨てがたくて。
GM:盗み聞き魔法て(笑)
エイル:《ウィンドボイス》? 確かに盗み聞き出来るだろうけど(笑)
フィオ:ううん……コンジャラーにするか。後でソーサラーも取ってウィザード目指そう。
GM:結局一人で解決するんか。
フィオ:ルールブックⅠには詳細無いけど、「ソーサラーとコンジャラーの両方でウィザードと呼ばれる」って、なんかありそうなんだよね。
マギテックとシューターみたいな感じで。
GM:ああ、うん、思わせ振りな記述だよな、これ。
じゃあフィオはフェアリーテイマー→コンジャラーの変更のみか。
フィオ:武器をレイピアに変更したよ。コンジャラーは片手開けないといけないから、補助動作で鞘に仕舞ったり出したり出来るソード一択なんだよな。
盾を持たなければ何でもいいけど、この時点の俺なら盾(回避+1)は買うだろ。
GM:ふむふむ。
フィオもルースも大きな変更は無しでさっくり決まったな。
さて、最後ステータスから変化を余儀なくされたエイルさん、いかがでしょうか。
エイル:う、うーん。やっぱり僕は盾役をと思うんだけど、今の能力値だとファイター取るのは不自然だよね……。
GM:フィオみたいなキャラなら多少不自然な選択してもいいが、エイルのキャラだと無理矢理になるな。
エイル:うん、今からキャラ変えるのも嫌だし……。
ルース:……あのさ、エイルが盾役いいな、って思ったの、どっかっていうと戦闘経験した後だよね?
エイル:うん、最初は能力値と経歴で、単にそう言う設定だったな。
ルース:それ、そのまま使えば?
最初は普通にプリーストやるつもりだったけど、実戦してみて盾役になろうと決意する、とか。
エイル:!!
フィオ:いいなそれ。盾役になる切っ掛け作りは任せてくれ。(キリッ
GM:おう(笑) お前なら適任だよ(笑)
騎士神ザイアは戦士職のイメージ強いけど、前に出るだけが守る手段じゃない。
ザイア信仰の後衛プリーストで問題無いだろ。
エイル:それならプリースト+レンジャーで経験点500残します。
そして一回目のセッション後、プリーストLvを3にして《かばう》を取得します。
GM:素晴らしい、完璧な流れだ。
フィオ:それなら資金にも余裕を持って装備とアイテム揃えられるな!
ルース:ファイターはいいの?
エイル:うん。僕の器用と筋力だと近接攻撃はいまいちだし、一先ず仲間の防御出来ればそれでいいかなって。
フィオ:む? 他の技能は決まってないカンジ? それならマギテックとシューターをオススメするよ?
GM:お前ええかげんにせぇよ。
エイル:ええと、まだ先の話だし、ゆっくり考えるよ。
フィオ:そう?
で、GM、最初と少しずつ内容変わったけど、また仕切り直しで戦闘する?
GM:いや、さすがにもういいだろ。変わる所は消費アイテムとファンブルによる経験点くらいだし、このまま話を進めよう。
サンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」これにて終了です。
シンプルな内容ですが、それだけにこのようにお試しで遊ぶには程好く、初心者が本格的に遊ぶ前の練習にちょうど良かったです。
次はオリジナルシナリオを組んでみようかと思います。(例によって一人です)
隙間時間にチマチマ進めてるので先の話になるかもしれませんが、暇な時にでも覗いてやってください。
お読みいただきありがとうございました。




