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もしも僕らが勇者になれるなら  作者: ユーリ@うどん
3/3

第3話 危ない噂と魔法適性

初めて魔物を倒したあの日から、3週間1日も欠かすことなくず筋トレを続けている。

3週間では目に見える変化はなく、ステータスが見れたなら力の値が

1上がったか上がってないか程度ではないだろうか。


そういえば、この前商人のおっさんからこんな噂を聞いた。


「ボウズ知ってるか?ビランテ山の山奥の神殿が魔王軍の襲撃(しゅうげき)を受けたらしいぜ。

あそこの神官兵はかなりの手練(てだれ)の集まりだったはずだが全滅したってよ。

神殿は今も占拠されてて近づけないらしくてよ。これからあの山の向こうの村に行かねぇとなのに最悪だぜ…」


この村からそう遠くない場所が魔王軍の被害にあったことに村の人はかなり怯えている。

家から出ない人もいるくらいだ。俺も噂を聞いてからは森へ行くのも控えている。

神殿を占拠している魔物たちが森に来ていないとも限らない。


家でしか修行ができないので、前から考えていた魔法の修行を始めてみることにした。

魔法は大きくわけて2種類。敵への攻撃手段に用いられる攻撃魔法と、

味方を支援することに優れた補助・回復魔法。


この世界の魔法の基本として、人体に直接影響を与えるものは難しく魔力消費が激しい。

なので、繊細な魔力制御と高い集中力と豊富な魔力が必要となる。


攻撃魔法は自分の魔力を火や水に変換して撃ち出す魔法だ。

人体に直接影響を与えるものでもないので簡単に扱えて、

ぶっちゃけ誰でも使える程度の魔法だ。


補助魔法は自分の魔力を武具や他人に纏わせたり流し込む魔法だ。

纏わせるものは簡単だが、流し込むのは精神的相性も関係して難しい。

お互いに信頼関係じゃないと効果が薄いのだ。


回復魔法は自分の魔力を人体に与えて傷や病を癒す魔法だ。

人体に直接影響を与えるものになるので一番難しく、扱える人は片手の指の数もいない。

回復であって、蘇生はできないのも重要だ。


自分がどの魔法に適性があるのか調べるために、村の神父に見てもらった。

俺は攻撃魔法の適性があるそうだ。特別なものとかはない量産型だ。

攻撃魔法も細かく分けるといくつかあるのだが、

自分の頭も整理できてないのでそれは実践で試して覚えたい。


「君はあれだ。どれかと問われれば攻撃魔法に適正はあるが、そもそも魔法自体の適性は低いぞ?」


神父の言葉に少し理解が遅れる。魔法自体の適性が低い…?


「神父さん、それはどういうことです…?」


神父は少し言いにくそうに困った顔をした。


「いやね、魔法自体の適性が低いものだからさ、魔法を扱うのも人一倍の努力が必要だと思う。

今や主流でもある詠唱省略も君にはちょっと無理かもしれないな…。まぁ…、珍しいものだし落ち込むな…?」


珍しいものって…、悪い方に珍しいからなんて何の励ましにもなってない…。

まぁ珍しいのは確かだ。不思議なこと、この世界の人はほとんどが魔法適性が普通以上だ。

魔法適性が低い人の方が圧倒的に少なく珍しい。全く嬉しいものではないのだけれど。


魔法適性が低いという事実にショックを受けながら、物音一つしない村をなんとなく見渡した。

どうも、ユーリ@うどんと申します。

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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