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もしも僕らが勇者になれるなら  作者: ユーリ@うどん
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第2話 初めての戦闘

日が昇り始めて間もない頃に森に来た。

現在、日は頭上も近い。戦闘回数はたったの3回だ。


神様が気を利かせて危険の少ない地域に転生させてくれたようだが、

ちょっと危険が少なすぎて困り気味だ。でも、ここまでしてくれたのは本当に感謝だ。

また会うことができたらお礼を言いたい。


この森に住む魔物は好戦的ではないが、だからと言って友好的でもないのだが。

とりあえず急に襲われることはないので森をブラブラしていると、

木の陰からミニゴブリンがこちらを見ているのに気がついた。


愛剣の「切れ味鈍い謎の金属製の剣」を抜き適当に構える。

剣道とかやったことないし構えとか知らないから何となくでやっている。


自分から攻撃したら回避され反撃される可能性があるので、

相手が攻撃してくるのをじっくりと待つ。

ミニゴブリンも陰から出て棍棒(こんぼう)を構えている。

棍棒は随分と綺麗だ。


「ガァッ!」


しびれを切らしたミニゴブリンが殴りかかってきた。

振り下ろされる棍棒を見きって回避!…なんてできないので、

剣で防御をしながら受け流すように動いてみる。


全力で振り下ろされた棍棒は剣をかすめ地面にダメージを与えた。

14歳の身体能力では速さも筋力も足りないせいか、かすっただけでも腕が痺れる。


「このっ!」


剣で攻撃する余裕はなかったが、ミニゴブリンは体勢を崩していたので

横腹に蹴りを入れて少し距離をとった。

ミニゴブリンはその場に転げたが大したダメージにはなっていなさそうだ。

今なら剣が振れそうなので、再び攻撃される前にこちらから仕掛ける。

剣をミニゴブリンの肩めがけて力いっぱい振り下ろした。


ゴリッっと鈍い音と嫌な感触がした。

肩に剣を叩きつけられたミニゴブリンは悲鳴をあげて倒れながらもこちらを睨みつけている。

しかし、痛みで襲うこともできずにいるようなので、さっさと決着をつける。

最後の一撃は頭めがけて振り下ろした。再び鈍い音と嫌な感触と共に、ゴブリンは頭から血を流し倒れ静かになった。


この森に入ってから鈍間(のろま)なスライムばかりと戦闘していたので、ミニゴブリンには少し手間取った。

話が変わるが、愛剣は切れ味が鈍すぎて打撃武器に近い。おかげで最後の一撃でミニゴブリンの頭蓋骨を粉砕して致命傷を負わせることができた。


今回の戦闘でやはり筋力が圧倒的に足りないことがわかった。

14歳としては十分なのだろうが、これから勇者となる者としてはあまりにも足りていないと思う。


「毎日筋トレだな、前世もある程度はしてたし頑張るか」


そろそろ腹が減り始めたので一旦家に帰ることにした。

どうも、ユーリ@うどんと申します。

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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