アラベスク
あなたは知っているだろうか
あなたのほほをなでた風は
白い灯台に立つ僕をめざしていることを
風はあなたのほほえみとあこがれをのせて
銀に輝く水平線の向こうから
果てしない海を越えて……
この風はあなたの言葉
青い海に白い波が立つ時
あなたの言葉は僕に届く
無限に広がる青と白のアラベスクの中に
僕をみつめる愛しいあなたの姿があることを
あなたは知っているだろうか
風
潮騒
光
永遠
青く揺れて
どこまでもあなたは深くて
僕は白い筆跡で描く
永遠不滅のアラベスクを
あなたに
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私の好きな作曲家 セシル・シャミナーデのピアノ曲 "アラベスク第1番 Op.61" を聴きながら書いた詩です。
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