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スルースキルが最強で。  作者: ふぁくとりー
1 巻き込まれたので。
5/43

5 旅を始めるようです。

旅立ちます。

「よう、透。お迎えだぜ」

「あ、レイさん……では、お別れですね。ジーグさん、無理してからだ壊したりしないでください。エリア、僕がいないからってお菓子つまみ食いはダメですよ。それから三軒先のフィルは彼女と別れたそうですから、つけ込むなら今ですよ」


「………あんた天才ね!」「なに!?認めんぞ!?」

「ほらほら、ヒートアップしない。僕がいない間に店を潰したりなんてしないで下さいね」


「「ゔぅ~、いっぢゃやだぁ~」」

「はい、ですが行きます。また戻ってきますよ」



「よかったのか?あれで」

「相変わらず優しいんですね、ちょっとサバサバしないと僕も危なかったですから。旅の用意してあるんですよね?」

「あ、そういやお前亜空間収納あったんだっけ。なら入れておいてくれ」


どういうわけか時間がたたないこの亜空間収納は、重さ制限ないんじゃね?と思えるほど何事もない。


「あ、レイさん。装備です装備!使っていたナイフではない武器、そして他の防具です」


======

獣王の爪 レア度 ★★★★

耐久性 神の全力

鋭さ 日本刀も真っ青

重さ しっくりくる

特殊スキル 神爪(しんそう) 装備者INT+3000


======

月下の籠手 レア度 ★★★

耐久性 邪神が壊せる

自由度 今まで以上

重さ 羽くらい

特殊性能 使用者のDEX1割上昇


======

鏡花水月(鎧) レア度 ★★★★

耐久性 すごい

自由度 思った以上

重さ ない

特殊性能 致命傷をずらす


======


「なんか全部の効果偉いことになってんだが。つか色々フワッとしすぎだろ、説明」

「いや、これでもかって位念じながら頑張ったら、面白い物ができちゃって調子に乗りました」

「自白早っ!?」


僕は自分の腕に巻いた腕輪と同じものをレイに渡す。


「これは?」

「えっと、緊急の時外すと位置が分かる魔道具だよ」

「……はい?」


魔道具は高いから理解が追いつかないのだろう。


「僕、道に迷いやすいんですよ。レイさん持ってて下さい」

「お、おう……ぐふっ!?」


やっぱりこの尻尾、気持ちいいにも程がある。柔らかさとしなりつつ反発してくる毛並み、ただ柔らかさを求めるのがケモナーに非ずっ…!


「それじゃあ(モフモフモフ)、先に進もうか(モフモフモフ)」

「お、お前この街出る気あんのかこんにゃろおおお!?」



「…疲れたぁ、ねえ蓮夜」

「ああ、僕は、もうちょっと、やって、いくよ!」

「ったくだり~な。剣の稽古なんざしたこともなかったってのに」

「圭一、余所見しない!」


勇者たちの元に、マリアがやって来る。紅茶のカートを運んできた彼女に、いち早く美優が駆け寄り、マリアが苦笑いした。


「勇者殿、そろそろ休憩にしよう。動き続けるばかりが鍛錬ではない。体を休めるのも大切だ。それにしてもーートオルが街を出て行ってしまったが」


「透…ああ!巻き込まれていた、」

「今更だけど、すっかり忘れてたわね」

「まぁいいんじゃね?空気だったし」

「圭一…言葉は選んであげなさい。それにしても、城を出て大丈夫だったの?」


「おや、心配か?」

「ええ。非戦闘員なら、大人しく城の中で待つべきだったと私は思うけれど。どうせろくなスキルなかったでしょ?」


「ふむ…だが、私の友人の元に送り込んだ結果としては、Bランク相当の実力者の庇護の元に旅をするらしい。行くあてのない気ままな旅、その冒険者の方も旅がおおよその目的だそうだからな」

「B!?へぇ、伝手とお金で何とか雇ったのね…まあ、私たちには関係なさそうね。美味しい紅茶だわ」


マリアは、恐らくこの人物たちは魔王を倒せないと踏んでいる。

魔王は人間と同じ形をして、そして容赦なく敵を切り刻みにかかるだろう。


だが、トオルなら、魔王だの何だのは関係なしに、気に入ったら手を差し出して「友達になる?あ、お菓子あるよ」とか言いそうだ。


「…ふふ、私としては魔王挑戦の前にもう一度会いたいものだ」



「…くちゅっ!噂でもされましたかね」

「ああ、多分な。エリア嬢辺りじゃあねぇか?」

「いえ、騎士団のマリアさんかもですね。あの人はスルースキル知ってますから」


レイの尻尾に手を伸ばすと、じろりとトパーズ色の目がじろっと睨んで来る。


「気配を消していたのに、エアーマスターの僕を認識するなんて」

「はっ、狼なめんなよ。微弱な気配だろうが感知してやらぁ」

「不服です。僕のDEX9150を以ってナデナデしまくろうと思っていたのに。身長が足りず耳には届きませんし」

「そのムダに高いDEXはもっと別のことに使え」


僕は、憂のため息をついた。


と、道の先で「いやああああ来ないでえええええ来るなってんだろおがああああああ!!」という女性のテンプレクラッシャーな悲鳴が聞こえてきた。


「………どうする?」

暗に僕に女性を助けるかを問うてきた。だがあの様子じゃ『ドガッメキュバキバキバキ』要らなさそうだ。


教訓。

テンプレは壊すものだ。

透「さて、書き溜めがなくなったようです。一気にスローペースになるでしょう」

なるね…きっと。

透「じゃ、スキルの解説いきましょう」


『スルースキル』

あらゆる攻撃・障壁・束縛を無効、通過できる。消費MPなし


『ものづくり』

あらゆる物を作り出せる。ただし全くのゼロからの物質生成は不可能。念じて作り直すことで、強化が可能。


透「次回はまたモフります」

レイ「オイコラ!?」


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