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スルースキルが最強で。  作者: ふぁくとりー
1 巻き込まれたので。
1/43

1 巻き込まれただけのようです

他にいっぱい載せつつ、投稿します。

ゆる~い旅が始まります。

異世界トリップ。


なんて甘美で素晴らしい響きを持つんだろうか。

小説ゲーム漫画アニメ、そういう類の娯楽に造形が深い者ならば、一度は夢見るシチュエーション。


そう、まごうことなく僕、一ノ(いちのせ)(とおる)もその一人で、そしてこんな状況は想定外に他ならなかった。


「ここはどこだよ?俺たち今教室で、」

蓮夜(れんや)くぅん、あたしたち…どうなっちゃったの?」

「大丈夫だ。心配するな、俺が美優(みゆう)を守ってみせるよ」

「いちゃついてんじゃないわよ。というか、これどう見てもトリップじゃない」



リア充二組と同時に召喚されたのでなければ。


「皆さん、この様な方法を取らせていただきましたが、決して悪いようにはいたしません。それに、ことが済めば帰ることもできます」

凛とした力強い声に目を向けると、そこにはティアラを小さな頭の上に載き、絶壁(・・)を張っている金髪碧眼の美人の女性がいた。


まあ間違いなく、


「私は、皇帝の娘ーードーラと申します。ここはエルセリア帝国です。皆さんに、私たちの窮地を救って欲しいのです!」


その声に他の勇者たちはピリッとした雰囲気を放ち始めた。


「あの、帰れるなら……引き受けても良いかなってぇ」

「美優…俺も、美優と共に戦います!」

「あたしは構わないよ。圭一は?」

「俺もまぁ、異論はねぇ」


「そちらの方は?」


勇者①②③④が同時にこちらを向く。


「あの、巻き込まれたっぽいんで、とりあえず帰っていいですか?」

「いやダメだろ」

これには眞月(まがつ)圭一(けいいち)が突っ込む。

「だってホラステータスとか見たら勇者じゃないと思うし…」


「ステータスの見方がわかるんですか?」

ドーラさんの言葉に俺は首肯する。

「向こうではそういう創作物に溢れていたから」


因みにステータスは念じたら開いた。

僕のステータスは以下のような感じだ。


=====

一ノ瀬透 称号 : 巻き込まれた異世界人 もはや空気

Lv1

HP 23

MP45

STR 2

INT 70

AGI 89

DEX 9000

異世界召喚付随スキル 亜空間収納(ストレージ) 鑑定 魔法適性 武術適性 隠蔽

特殊スキル スルースキル ものづくり

=====


「す…………スルースキル?」

その一言が僕の全てを体現していた。

ちなみにこの間前の席の人に話しかけたら「別のクラス?」って聞かれた。


ちなみに参考までに、白石蓮夜のステータスを公開。


=====

白石蓮夜 称号 : 勇者① ヘタレ大王

Lv1

HP 290

MP 480

STR 600

INT 390

AGI 650

DEX 280

異世界召喚付随スキル 亜空間収納 鑑定 魔法適性 武術適性 隠蔽

特殊スキル 覇王剣 マジックブレイク

=====


「称号にそこはかとない嫌がらせを感じる…」

「一ノ瀬君は帰りたいのか。異世界満喫してーーってのもありだと思うけど?」


確かに考えた。考えたんだけど、


「怪我は嫌だし」


痛いのなんてじいちゃんのシゴキで十分だよ。

「とにかく、あなたが帰るにも勇者達が魔王を倒さなければ帰れないんです。帰還には莫大なエネルギーがいるので、しばらく待ってください。一人だけ送るのと…労力が違いますから」

「ああ、集団割引」

「いやその例えはダメだろ色々と」


何か言ってるけど無視無視。


「要するに、魔力が用意できないんで集団でまとめたら割引がきくってことですね」

皇女様が頷いた。


「なら、しばらくふらつきたいので、身分証明書と戦い方と知識を一ヶ月で下さい。その後は生活費をちょっともらって元手にして生きてきます」

「そうですか。分かりました、では皆さん勇者と放浪者となりますので、今から王に謁見しましょう。あ、トオルさんはそこにいるメイドに部屋へ連れて行ってもらって、知識の勉強を始めて下さい」


ぞろぞろと連れ立って行く中、僕はそこにいるメイドが一人も僕の方へ視線を向けていないことを確認する。

「……いいもん、どうせ透明人間だもん……」


と、一人のメイドさんが手を差し出してきた。

「一緒にお勉強しませんか?」

透「はい、というわけで見切り発車したこの小説ですが、主人公最強のくせに、まだまだ主人公最強はお預けのようです」

スルースキルの詳細も明かしてないしね。

透「あとで説明して下さいね?」

頑張ります。

透「次回はマリアさんとお別れです」

誰ぞ!?

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