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序章
鏡よ 鏡
この世の全てのモノが見通せる鏡よ
この世で一番純真無垢で心根の美しい者は誰だ
「それは、この者にございます。」
やはり…。
我が義理の娘。
今は亡き王と前王妃との間に産まれた唯一のおなご。
兄が6人おり、間違っても継承権が回ってくる事はないかに思われてきた末娘。
王妃の命と引き換えに産まれた可愛い嬰児。
遺された王や6人の兄たちは、
王妃の分も愛し、
守り抜こうと決意し、
真綿で包むように、
大切に
大切に
彼女を育てることにした。
この世の辛さ、
恐ろしさ、
企み、
欺き、
人の作り出す残酷かつ必要な影の部分など
何ひとつ知らず
何者も触れていない新雪の如く
どこまでも
白く美しく
無垢で
何もない娘に育ててしまった。
その名を
「リリースノー」
という。
とりあえず書き始めてみました
拙い部分、おかしな部分もあるかと思います
申し訳ありません
よろしくお付き合いください