(5)何がなにやら、どういうこと?
それから数日後ーーまた森から薬草摘みから戻ると
ん?家の前に誰かいるよ?
うわっ最悪だ……目の前の光景に頭痛がしてきた。
王子と勇者が2人並んで僕の家の前にいますね。
そして、僕の姿をみた王子は
「……リン、今までの事は、許してやるから帰って来い」
サイテ―男が何か言ってますが、そんなことより
守銭奴勇者にまず文句だ。
「ルーン……裏切ったな……この金ダイスキ―のバカ勇者……」
「だって、仕方ないだろ。ローレが金10枚くれるって言うからさ~」
にこにこと喋りやがって、そんなに金が好きなら
お前の頭、ここに金の延べ棒があったらそれで殴っていいか?
そして、僕は王子たちを睨みながら
「僕は、もうそっちには帰る気もありません。」
「なんだと 人が探しに来てやったのに、その態度は!」
ん、一応探してくれていたのですがそれは、それは、ご苦労様です。
けど5年もほっといて今さらなんですけど、本当に探していたんですかね
この人?
「探していたんですか?ほっといてたの間違いじゃなくて?」
「なっ お前がいなくなって、すぐさま捜索隊を出した。
が、見つからなかったんだ」
「へっ?」
「本当のことだよ~リン、ローレは君の事さがしてたよ 不思議な事にいくら探しても君の足取りがつかめなくってさ この前、僕とあったのも偶然だったんだよ?」
その説明を聞いて、なんでだと混乱していると
「それは、私が隠していたからだよーー」
突然、お隣のバカ息子のお父さんが現れて、そう言った。
って、どういうこと? お隣さん?
ルーンがお隣さんを見て一言
「もしかして、南の隠れ賢者……?」
「そうだよ 私が賢者だよ」
そう言って、お隣さんはニコリと微笑んだーー