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スペア  作者: 花かつお
本編
4/13

(4)これやるから黙っとけ

森に行くと、お目当ての薬草を摘み取り、

僕は今の季節なら川辺にさく蛍草も一緒に

持って帰りたいと思い

行ったのが間違いの始まりだったーー


川に出ようとした道からなんと

黒い物体が現れた。そいつは、メアリーが言っていた噂の魔物だが

よく見ると怪我していて、もうほとんど、即死の状態だった。

そして魔物が来た道から

なんと1人の男が出てきてこちらにゆっくり歩きながら来た。



ーあっあれは!?まさかー



その男がこちら見た瞬間、しまったと思った。


気付いたら、逃げないようにご丁寧に金縛りの術をかけて

僕を動けないようし僕に話しかけてきた。


「やあ、こんにちは、こんな所で一人で薬草つみかい?

 それと、久しぶりだね?リン」


「なんで、勇者のあなたがこんな所にいるんですか!ルーン」


そう、僕に話しかけたのは、従妹のルーン 

職業は・・・勇者らしい・・・けどこいつの本性は、

お金大好きな守銭奴である意味、色々たちが悪いのだ。


「たまたま、だよ。従兄どの」


「お前に、たまたまがあるのものか、どうせ、お金が良さそうな仕事のためだろ・・・」


「はははは、たしかに隣の国のお姫様を助けたらさ、

なんかそこのお姫様の婿に言われたけど

そんなモノよりお金ちょうだいって言ったら、

何かあっちの王様が急に怒りだしてきたからさ

とりあえず、そこの宝物庫から頂けるだけ、

金をもらってきた帰りだよ~」


「・・・相変わらずなんだね ルーンは・・・」


「で、5年前、急に居なくなった君を見つけたと、王子に知らせなくちゃね」


「わあああああっ待て、待て、ルーン 僕はここにいるの黙ってくれ。お願いだ」


「え~~~~~なんでさ、君がどこにいるか知らせたら金1枚もらえるんだぜ。嫌だよ」


「ーー。」


何が金1枚だって~~~~~~なんだそりゃああああっ


けどここは、落ち着いていこう。騒いだら負けだ。



「ルーン。金3枚やるから、僕がここにいるのは黙っとけ」


「マジで!!ドケチのリンが金を3枚も!?わかった。黙ってる!!」


うん。こいつは、ある意味お金以外、

ほんと興味がなくて良かったと心の底から思った――。




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