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僕は魔法少女に変身する  作者: マナマナ


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32/42

仲間だから 8

・・・どこだ?・・・ここ


・・・・・・僕は一体?


そういえば何があったんだっけ・・・よく思い出せないな・・・


体が重いなぁ・・・暗い・・・なんにも見えないや・・・


体なんてとっくの昔になくなっちゃった・・・かもしれないなぁ・・・


まあいいか・・・いつか意識さえなくなっちゃうんだ・・・


・・・・もう何も考えなくていい。


 ああ。そうか。


これが死なんだ。何となく分かる。死ぬってこういうことなんだ。天国も地獄もない。何もない。これが死。宇宙の果てだってこんなに寂しい場所じゃないだろう。



 でも待てよ。

 

 何も無い世界が存在するなんて現代の科学ではありえない仮説じゃないか。

大宇宙ですら何も無い空間は存在しない。何も無いように見えるだけでそこには何かで埋め尽くされている。

ドーナツの輪だって空間として捉えるか、それも踏まえてドーナツと捉えるかでドーナツそのモノの存在が変わってくる。


 よく考えるんだ。

 

 そもそも今だって僕の意識はここにある。意識のある空間。


 考えよう・・・意識がある内に。


 ・・・・・・・・僕は生きている。それが答えだ。


「よかった。意識を取り戻した?」

「ジーア・・・そうか僕はシャハトに・・・」

「思い出してきた?」

「ああ。まだ戦いの途中だ」

「戦える?」


 その質問に何も迷うことはない。急いで立ち上がらないと。みんなが待ってる。


「もちろん。僕は魔法少女なんだ。この世界の未来を守っているんだ」


 その瞬間。暗闇がビリビリに裂ける。代わりに暖かい光が僕の目の前に広がってゆく。

「光が・・・広がっていく」

 眩しくなんてない。暖かくて・・・優しい光だ。



「仁ならきっと目覚めてくれるって信じてた」

 瞼を開けると目の前にはジーアがいる。僕も僕自身でいた。お互い向かい合っている。

 まるで最初会った時みたいだ。


「急いで行かないと」

「うん。私の力。思いっきり使って」

「ああ。平和な未来の為。それからジーアのため」

「どうして?私のため?」

「僕はジーアにも希望を持ってもらいたい。何時かそれがジーアの願いとなって欲しい」

「それはあいつを倒してからにして。じゃないと世界は終わってしまう」

 僕は頷く。

 

 さて。

「どうやって目を醒ましたらいいのかな?」

 僕は眼鏡が飛ばないよう外した。

「いいよ。準備はできている」

 そして歯を食いしばる。

「分かってるみたいね。じゃあ。いくわね、覚悟はいい?」

 黙って頷く。


 衝撃はない。僕の周りに甘い匂いがする。


「え?」


「仁、いってらっしゃい」


 ジーアはビンタではなく僕の頬に優しいキスをした。


「え?え?」

 慌てるジーアは現実に戻っていた。

 思い返すことよりも真っ先に起き上がる。ポケットからスペアの眼鏡を出して掛けた。急いで少し先に落ちているステッキを拾い上げて気合いを入れる。今までで一番の想いを込めてステッキを振りかざす。


「みんな待ってて。今とびっきりのヤツ。シャハトにお見舞いしてやるんだから」


 ジーアは意識を集中する。今まで一回も成功してないけど今は出来る気がする。いや、創らないといけない。みんなと世界を守るため。


「魔法力全力疾走!お願い!集まってよ!希望の魔法原子よ!」


 ジーアの体は淡いピンク色の光に包まれていく。

 

 ステッキにはもの凄いプレッシャーがかかって持つ手がガクガクしてくる。でもその衝撃には耐えないとならない。さらに全身に力を込めて


「さあ、集まって!神すら倒した原子『アダマス』よ!」


 ステッキの先には目に見えるほどの空間の渦が出来始める。先端の星は廻り過ぎて煙さえ噴いている。

 その手はけっして離してはならない。ジーアは歯を食いしばる。けれど廻るだけで変化がない。


「だ、駄目なの?今必要なの!絶対必要なの!」


 ジーアの呼び掛けに原子は何も答えてくれない。それどころか今までのプレッシャーがなくなってしまう。それでもジーアはその手を緩めることはなく強く願う。


「な、何で?そんなの駄目だから、駄目・・・私、諦めない。絶対集めるんだから」


 いつしかジーアの目には涙が浮かびはじめる。


「来てよ!集まってよ!アダマスよ、私に力を貸して!」


 涙は頬を伝い始め、大きな一粒が大地に落ちた。

 

 その瞬間。

 再びステッキに変化が現れる。それからもう一粒が空に溢れたとき


「き、来た!来た、来た、来た!」


 ステッキの周りには『Ad』の文字が廻り始める。それは今までの我慢が堰を切ったようにジーアの周りを囲み始めた。


 真っ赤な光の粒子達がジーアの体を包み込みさらにステッキに向かって濃縮し始める。


 それは重くもなく軽くもない。まるで体の一部ですらあるように感じる。


 やがてその姿を現す。ステッキは赤い光を放つ大きな鎌へと変化していく。


 ジーアはその雄々しい姿を感嘆の溜息混じりで見つめる。


「出来た・・・ホントに出来た。アダマスの鎌。かつて天空神さえ失脚させた大鎌。神話の原子が私の力で蘇ったんだ。嬉しい・・・ありがとう」

 近くにある割れたガラスに映った自分の姿に、ジーアの姿にウインクをする。そして高く空を見上げ

「待っててみんな。今助けるから」

 ジーアは一直線に飛んでいく。その軌跡は空間すら引き裂いてしまうくらいの切れ味だった。


「さあさあ。いつまで耐えられるかな?遠慮はいらないぜ。ほらほら魔法を使えよ」

 シャハトはさらに力を込める。グロー達はお互いの体が融合してしまうんじゃないかってくらい締め上げられていて声どころか呼吸すら満足に出来ない。

「・・・はあ・・・はあ・・・お、おい・・・みん、な、生きて、るか?」

「う〜・・・・苦し、い、け、ど」

「わ、わた、くしも、ま、だ」

「あたいは体半分を金属にしているから、けどいつまでもつか分からん」

「だ、よなぁ・・・・はあ・・はあ・・・くそ、魔法使えない、の分かって・・・」

 シャハトはそのやり取りが面白いらしくさらに声を高めて

「あ〜ははは!まだ喋るなんて元気、元気!さすが選ばれし魔法少女達。そうこなくちゃ。まだまだダウンなんて許しませんよ。さあこの危機的不利をどうやって切り抜けるの。その答えを早く教えてよ」

 シャハトはまた首をグルグルさせるとまた舌を出して一人一人味見をしようとするが

「おっと、お前は不味いからな」

 ブーアは避けミアンを一舐め。ベロ〜ン。

「お〜こっちの子は実にクリィミーだ。そしてティーナ、お前は一体どんな味だ」

 シャハトの舌がティーナに向けて動き出した時、闇が裂かれたように一筋の光が通り抜けていく。シャハト自身も何が起こったか分からぬまま両腕は体を離れて宙に舞う。すかさずブーアが力を解放してその腕を振りほどく。その瞬間もの凄い早さで腕は粉々になっていた。

 

 全員が光の先に視線を送るとそこには雄々しいジーアの姿があった。

1月23日。アップの日。よく見ると1、2、3となっている。

読んでいただきありがとうございます。

ホップ、ステップ、ジャンプ。

テンポよく生きていこう。テンポよく書いていこう。

しかし・・・極度に寒くて震えています。

キーボード打つ手がぶれるぶれる。

あ、今日給料日だ。なんか元気出てきた。

よし。寒さに負けずに頑張るぞ。←現金なだけにゲンキンなだけ

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