かすみちゃんから
「叔母さんの入院は、どうなったの?」と従姉妹のかすみちゃんからLINEが届いた。
私は、慌てて電話をかけ、
大したこと無くお通じがあった事。入院は、しない事。を説明した。
かすみちゃんは、2歳年下なので話もしやすく、ついつい長電話になった。
数年前に鹿児島に遊びに行った時は、お世話になった。
「竜馬の遺品があるらしいよ。」と選んだホテルは、山の中だった。
ハナ子叔母さんと母と私の三人で泊まった。
空港から、かすみちゃんが車で送ってくれたが、彼女は、自宅に帰った。楽してたどり着いたので、母は、さっぱり状況が判っていない。
ハナ子叔母さんも路面電車の走る街なかに住んでいるので、バスは、すぐ都合良く来るものだという感覚でいる。
翌日の朝食後、おしゃべりに疲れた二人に
「昨日かすみちゃんが寄ってくれたら所に焼き芋食べに行かない?」と提案される。
「バスが、午後2時にならないとな無いのよ。」
納得してホテル内を散策する。竜馬がお姉さんに書いた手紙が展示されている所へ3人連れ立って行ってみる。
歴女の母は、母なりの解説を話し出す。私の方は、耳ダコなので、もっぱらハナ子叔母さんが聞き役となる。母は、まるで竜馬の姉になった気分なのだろう、だんだん熱帯びてきた。
庭に出られる扉を見つけてさらに散歩。山の中に建てられたホテルなので高低差があり、石段を上がったり、降りたりした。外の空気は、美味しく時間をかけ巡った。
見飽きて疲れた頃に
「バスの時間よ。焼き芋食べに行こうか?」と誘ったが、
「一人で行って買って来て。」と姫性格の一言。
「かすみちゃん、あの時は、お世話になったね。楽しかったわ。」
「元気になったら、また来たらいいよ。」とかすみちゃんが優しく言ってくれるが、本心は、もう無理です。
「かすみちゃんが来てくれたら、都内案内するけどな。」と提案しておいた。
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