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王子との勝負と3次方程式

 レオポルド王子との数学勝負が三日後に決まった。もともとはごく限られた者たちの間で交わされた密かな約束だった。しかし、王城の中で秘密を完全に保つことは難しく、結局のところ、その話はすぐにエレノア姫の耳にも届いた。

 夜も更けた頃、優人はエレノア姫の執務室に呼ばれた。豪奢なシャンデリアの柔らかな光が室内を照らし、机の上には数学に関する文献が幾つも並べられている。その主はエレノア姫。蒼い瞳を憂いの色で曇らせながら、静かに口を開いた。


「優人、レオポルド兄様との勝負、本当に受けるつもりですか?」


 エレノア姫の声音には明らかな心配が滲んでいた。彼女は机に手を添え、少し身を乗り出して続ける。エレノア姫は手に持っていた一冊の本を優人の前に差し出した。それは分厚く、表紙に『未解決数学問題集』と刻まれている。その本はアルスタリア王国でユリナ姫が持っていた本と同じ本であった。


「この中の問題の一つくらい、兄が解いていたとしてもおかしくはないわ。」


 彼女の言葉には重みがあった。レオポルド王子はかつて数学研究所の所長の座を巡り、エレノア姫と競い合った人物だ。その才能は確かであり、もし彼が事前に勝負の問題を予測し、いくつか解いていたのなら、優人にとっては不利な戦いになるかもしれない。


「大丈夫ですよ」


 優人は微笑みながら答えた。その表情はいつもの穏やかさを保っているものの、どこか底知れない静けさが漂っていた。


「優人、数学勝負に向けて何か準備していることはあるの?」


 彼女がそう尋ねると、優人は少し手を止め、目を細めながら微笑んだ。


「はい。階乗の問題を出せるように準備をしています。」


 エレノア姫は少し考えた後、納得したように頷いた。


「階乗……この前教えてもらったばかりのものね。」


 この勝負——レオポルド王子との数学勝負は、単なる知識のぶつかり合いではないのかもしれない。エレノア姫はゆっくりと頷いた。


「優人……あなたの数学、見せてもらうのを楽しみにしているわ。」


 優人もまた、静かに微笑みながら応じた。


「ええ。私も、この勝負が楽しみです。」


 その目には、揺るぎない自信と覚悟が宿っていた。

 ——運命の一日が訪れた。

 リベリオ帝国の王城、その中心に位置する「数学の間」。この空間は、数学の決闘を行うために作られた、まさに「知の戦場」である。

 重厚な扉が静かに開かれると、厳粛な空気が流れ込んでくる。壁は白大理石で造られ、繊細な金の装飾が施されている。荘厳なアーチを描く天井には、数学を象徴する幾何学模様が美しく刻まれていた。光を受けて浮かび上がるそれらの紋様は、まるで数式そのものがこの空間に刻み込まれているかのようだった。


 無駄な装飾は一切ない。そこにあるのは、ただ知性を競う者たちが座るべき場に相応しい、端正な造りの机と椅子のみ。それはまるで、この勝負が華美なものではなく、純粋なる「知」の戦いであることを示しているようだった。

 両脇には観戦席があり、リベリオ帝国の王族、高官、学者たちが厳かな面持ちで座っている。その中には、エレノア姫の姿もあった。

 彼女は、じっと優人の姿を見つめていた。普段の穏やかで理知的な雰囲気は変わらないものの、その瞳にはわずかな緊張が宿っている。優人側の観戦席にはエレノアとミレイが座っていた。彼女たちは不安げに優人のほうを見ながら、小声で呟いた。


「ほ、本当に大丈夫でしょうか……?」


 その言葉に麻美は静かに頷いた。


「……優人先生なら、きっとやってくれるはずです。」


 彼女は自分に言い聞かせるように呟きながら、再び前を見つめる。

 そして、二人の数学者が席につく。

 レオポルド王子——リベリオ帝国の王族にして、優れた数学者。冷徹な瞳には、勝利への確信が宿っている。彼にとって、この勝負は「自らの知性を証明するための場」であり、勝たなければならない理由があった。

 対する優人——異世界から来た数学者。その瞳には静かな闘志が燃えている。彼にとって数学は誇りであり、ユリナ姫を侮辱した者にその「格の違い」を見せるための戦いでもあった。

 リベリオ帝国の王が席を立ち、静かに宣言する。


「——これより、数学勝負を開始する。」


 その瞬間、数学システムのディスプレイが淡い青の光を放ち、ゆっくりと回転しながら輝き始めた。



 厳粛な空気が支配するその場で、優人とレオポルド王子の数学勝負が静かに幕を開けた。

 優人が数学システムに問題を入力すると、ディスプレイに明瞭な文字で表示される。


「10!=」


 挑戦者であるレオポルド王子が、その問題に答える番だ。

 王子は眉ひとつ動かさず、余裕の表情でその数字を見つめた。

「なるほど、最初はこう来るか」と口元に薄く笑みを浮かべる。

 まるでこの試合の勝利をすでに確信しているかのような態度だった。


「これで私の勝ちが決まったな」


 王子はそう言いながら、迷うことなく答えを入力する。



 3,628,800



 瞬間、ディスプレイに「正解」の文字が浮かび上がった。

 王子は満足げに頷くと、軽く肩をすくめながら言い放つ。


「最初の問題で私が知らない問題を出すしか、貴様の負けない方法はなかった。残念だったな」


 その言葉には揺るぎない自信が込められていた。

 まるで勝負の行方はすでに決したとでも言うように。

 しかし——


「まだ試合は終わっていませんよ」


 優人は静かに、しかし確かな声でそう返した。

 だが、レオポルド王子は鼻で笑うように首を振る。


「いいや、終わりだよ。この問題で貴様は終わりだ」


 王子は数学システムに新たな問題を入力する。

 次の瞬間、ディスプレイには新たな問いが映し出された。


「x³ + 3x² + 3x + 1 = 0、x の値を求めよ」


 その問題を目にした瞬間——

 エレノア姫の瞳が見開かれた。

 驚愕に満ちた表情で、兄を見つめる。


「……まさか……!」


 そう、これは——未解決問題。


「そんな……」


 エレノア姫は、思わず小さく息を呑んだ。

 この問題は、何十年もの間、誰も解くことができなかった問題の一つ。

 リベリオ帝国の数学研究所が長年抱えてきた謎——

 数学界において、未だ誰も答えにたどり着けていない難題。


「やはり……兄上は、切り札を隠し持っていたのですね……」


 その呟きを聞き、レオポルド王子は誇らしげに笑う。


「エレノア、お前がその地位についていられるのも今のうちだ」


 王子の視線はエレノア姫に向けられていたが、

 その横で、まるで蚊帳の外にいるように沈黙していた優人が、

 淡々とした口調で口を開いた。


「もう答えましたが、次の問題を出していいですか?」


「——なに?」


 その言葉を聞いたレオポルド王子の表情が、一瞬にして固まる。


「もう解いただと?……馬鹿な」


 彼が驚愕の色を浮かべながらディスプレイを見ると、

 そこには、明確に——


「正解」


 の文字が表示されていた。

 王子の顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。


「そんな……馬鹿な……?」


「まさか……」


 隣にいたエレノア姫も、驚きを隠せなかった。

 未解決問題だったはずのその問いが、優人の手によってあっさりと解かれてしまった。

 一方で、唯一冷静だったのは、優人の数学の実力を知る麻美だけだった。


「……やっぱり」


 その隣にいたミレイが、小声で麻美に尋ねる。


「こ、この問題……優人さんにとっては簡単なんですか?」


 麻美は小さく頷くと、穏やかな声で言った。


「そうですね。この程度なら、優人先生にとっては簡単でしょうね」


 ミレイは感心したように息を漏らした。


「……すごい……」


 優人の底知れぬ才能を改めて実感し、思わず背筋が震える。

 沈黙が支配する中、優人は再び口を開いた。


「次の問題を出していいですか?」


 その静かで落ち着いた声が、数学勝負の間に響く。

 言葉を失ったままのレオポルド王子とエレノア姫。

 勝負の流れは、間違いなく優人の手の中にあった——。


「どうやって解いた!」


 レオポルド王子の怒声が、静寂に包まれた数学勝負の間に響き渡る。

 先ほどまでの余裕は完全に消え去り、顔を紅潮させながら、優人を睨みつける。

 優人はそんな王子の剣幕にも動じず、淡々と答えた。


「答えを総当たりで解いていると、確かに解を見つけることはできます。ただし、それには時間がかかる。しかも、急に出された問題に対して対応できないという致命的な欠点がありますね」


「なに……?」


 レオポルド王子の眉間にしわが寄る。


「簡単な因数分解です」


 優人は静かにそう告げると、半透明のディスプレイを指さした。


「この問題、x³ + 3x² + 3x + 1 = 0 は、因数分解すると (x + 1)³ = 0 になります。したがって、解は x = -1 です」


 それを聞いた王子の表情が一瞬にして曇る。


「因数分解……?」


 今まで自信満々だった王子が、まるで理解が追いつかないかのように困惑している。

 その様子を横で見ていたエレノア姫も、驚きに目を見開いていた。


「それでは、次の問題を出しますね」


 優人は構わず、新たな問題を数学システムに入力した。


「x³ - 3x² + 3x - 1 = 0、x の値を求めよ」


 ディスプレイに新しい問題が映し出される。

 レオポルド王子は、依然として困惑した表情を浮かべていたが、

 新たな問題を目にすると、ふっと肩の力を抜き、安堵したように笑った。


「……なんだ、くだらん」


 そして、皮肉めいた笑みを浮かべながら言う。


「貴様、私が出した問題と似たような問題を出すとは愚かだな」


 王子の声には、どこか嘲るような響きが含まれていた。


「私が分からないと思って出したのだろうが——」


 しかし、その言葉の途中で——


「この問題は解けますよね?」


 優人が王子の言葉を遮った。


「何……?」


 王子が不機嫌そうに優人を見据える。


「この問題もさっき王子が出した問題も未解決問題集に載っている問題です。この問題は王子が出した問題の次の問題として載っています。さっきの問題が解けているならば、この問題も解けていますよね」


 優人は、ディスプレイを示しながら続ける。


「さあ、早く答えを入力してください」


 その場にいた誰もが、優人の意図を測りかねていた。


「……?」


 レオポルド王子は眉をひそめ、エレノア姫は思わず優人を見つめる。

 ミレイや麻美でさえ、目を見開いている。

 ——なぜ、優人は相手が解けると思っている問題をわざわざ出したのか?

 沈黙の中、王子がようやく口を開く。


「どういうつもりだ……?」


 優人は冷静な表情を崩さず、淡々と答えた。


「いえ、王子が負けた後に再戦しに来られても迷惑なので、ここで完膚なきまでに負けてもらおうと思いまして」


「……ッ!」


 その言葉を聞いた瞬間、レオポルド王子は呆けたように目を見開いた。

 しかし、その表情は一瞬で怒りに染まる。


「……そこまで言うなら、次の問題で貴様に吠え面をかかせてやる!」


 王子は勢いよく数学システムのディスプレイを操作し、答えを入力する。


「x = 1」


 ——ピッ。

 ディスプレイに、「正解」 の文字が浮かび上がった。

 レオポルド王子は、口では強気な言葉を投げかけながらも、内心では激しく動揺していた。


(まさか、俺の問題が解かれるとは……!)


 今まで優人のことを見下していたが、次々と未解決問題を解いてみせる姿を前に、無視できない実力を持つ相手であることを認めざるを得なくなっていた。

 ——だが、まだ終わりではない。

 心の中でそう言い聞かせる。

 もし、優人が先ほどの問題のように、未解決問題集に載っている問題を解いているだけならば、類題には対応できるかもしれない。しかし、自分が今から出す問題は未解決問題集にすら載っていない。


(この問題は切り札として最後まで温存しておきたかったが……仕方ない!)


 王子は決意を固め、次の問題を入力する。


「貴様がまぐれ当たりで解いた問題なんかでいい気になっていられるのも今のうちだ!」


 冷ややかな笑みを浮かべながら、王子は言い放つ。


「余裕ぶった行動をしたことを後悔させてやる……!」


 そして、数学システムの半透明のディスプレイに、新たな問題が映し出された。


「6^100 は何桁の数字か?」


 ——沈黙が走る。

 問題が表示された瞬間、エレノア姫とミレイの表情が凍りついた。


「……!」


 エレノア姫は思わず手を口元に当てる。ミレイも目を見開き、絶句していた。

 その異様な反応に、隣にいた麻美が首をかしげる。


「え? そんなに驚く問題なんですか?」


 ミレイはまだ戸惑った表情のまま、麻美に小声で説明を始める。


「それは……未解決問題集にも似たような問題があって、『2^100は何桁か?』という問題が載っていたんです。それを解いたのは、リベリオ帝国の数学研究所の未解決問題部門でした」


「未解決問題部門が……」


 麻美も次第に事態の重大さを理解し始める。


「はい。でも、今王子が出した問題は、未解決問題集に載っていた問題とは少し違うんです」


 ミレイは緊張した様子で王子を見やる。


「王子は、数学研究所が解いた問題をヒントにして自作した問題を出したんです。そして……その答えを王子自身が知っているということに、驚いています」


「つまり、王子にとっては完璧な出題ってことですね……」


 麻美は腕を組みながら言った。

 王子は自信満々に優人を見下ろし、にやりと笑う。


「さっきの問題とは全く違うぞ。これでも、まだ余裕ぶっていられるのか?」


 ——しかし。

 優人は、少しの間ディスプレイを見つめた後、何の迷いもなく「78」と入力した。

 ピッ——!


「正解」


 その瞬間、再び場が静まり返る。


「……!!」


 レオポルド王子の顔から、血の気が引いた。


「……な……何?」


 信じられないものを見るような目で、ディスプレイと優人を交互に見つめる。

 エレノア姫も思わず席を立ちかけるほど驚き、ミレイも唇を震わせていた。

 だが——

 優人は最初と変わらぬ態度で王子と向き合い、静かに言葉を発した。


「次は私の番ですね」



 落ち着いた声。冷静な視線。

 ——だが、内心では焦っていた。

(今の問題は危なかった……!)

 冷静を装いながらも、優人の心臓は速く打っていた。



(6^100 の桁数を求めるには、対数を使う。つまり、常用対数の log2 = 0.3010、log3 = 0.4771 を利用すれば……)



 log6^100 = 100(log2 + log3) = 100 × (0.3010 + 0.4771) = 100 × 0.7781 = 77.81



 したがって、答えは 78桁 になる。

(……正直、今回はラッキーだった)

 優人は心の中でそう思っていた。

(もし、常用対数の値を知らない数字が出題されていたら……もし、累乗が100乗ではなく中途半端な指数だったら……暗算で計算するのはほぼ不可能だった)

 危機感はあった。しかし、それを表に出すつもりは毛頭なかった。


「さて——次の問題を出しますね」


 優人が淡々と入力した問題が、半透明のディスプレイに映し出される。


「x² + 3x - 1 = 0、x の値を求めよ」


 その瞬間——


「っ……!!」


 レオポルド王子、エレノア姫、ミレイの三人に衝撃が走った。

 まるで、信じたくない現実を突きつけられたかのように、彼らの表情は強張る。

 特に王子の表情は、もはや化け物を見るかのような目つきだった。


「……また、未解決問題?」


 エレノア姫は小さく震えながら呟く。

 彼女は何度も瞬きをし、目の前の光景を疑うかのようにディスプレイと優人を交互に見つめた。

 王子の切り札だったはずの「6^100の桁数」の問題を、一瞬のうちに解かれたばかりだ。

 それだけでも信じがたいことだったのに、今度は優人の方から、まるで当然のように未解決問題を出題してきた。


「まさか……」


 エレノア姫は、優人という人物の底が見えないことに恐れを抱いていた。

 彼の実力がどこまで及ぶのか、どこまで計算し尽くされているのか——まるで人智を超えた存在のように思えた。

 そんな中、麻美がミレイに質問する。


「……もしかして、この問題も未解決問題だったりしますか?」


 その言葉に、ミレイは反射的に優人を見た後、顔をこわばらせたまま頷いた。


「……そ、そうです。こ、この問題も未解決問題です」


「……!」


「で、でも、でも……!」


 ミレイは息を詰まらせながら続ける。


「なぜ、ゆ、優人さんはこんなに問題を解けているんですか……?」


 声が震えていた。

 リベリオ帝国の数学研究所ですら、未解決問題の一つとして長年扱っていたものが、こうも次々と解かれていく様子に、彼女の思考は追いついていなかった。


「この勝負が終わったら直接優人先生に聞いてみてください」


 麻美は困ったように肩をすくめた。

 そんなやり取りを聞きながら、麻美はふと考える。


(これって解の公式を使う問題ですよね。解の公式って、どういう式だったっけ……?)


 数式を頭の中で思い出そうとするが、完全には思い出せない。

 しかし、そんな些細な疑問は、王子と優人の間に張り詰めた空気の前では、取るに足らないものだった。


「お前は……何者なんだ……?」


 レオポルド王子の声が、かすれた。

 彼の顔は青ざめ、かすかな震えすら見せている。


「なぜ……なぜこんなに、何問も……!」


 声に力が入らない。


「我々が、長い時間をかけても解けなかった問題を、どうしてお前は次々と解くことができる……?」


 王子は、信じられないというよりも、恐怖に近い感情を抱いていた。

 ——まるで、未知の存在に遭遇したかのように。

 後ずさるようにしながら、必死に優人に問いかける。

 しかし、優人は淡々と、あまりにも軽い口調で言った。


「運が良かっただけですよ」


 ——その瞬間、王子の心が折れた。


「……!」


 膝をつく音が響く。

 レオポルド王子が、その場に崩れ落ちた。


「……私の、負けだ」


 かつて自信に満ち溢れていた男の姿は、今や見る影もない。

 うなだれ、握り締めた拳が小刻みに震えている。

 ——敗北を、認めるしかなかった。

 優人は静かに言う。


「この問題が分からなくても、次に王子が私の分からない問題を出せば、引き分けにすることもできますよ?」


 未だ冷静さを崩さずに、淡々と告げる。

 だが——


「……いや、もういい」


 レオポルド王子は、かすれた声で呟きながら首を振った。


「もう切り札はない……」


「それに、たとえ切り札があったとしても……勝てる気がしない」


 まるで、敗北を悟った戦士のような表情だった。

 エレノア姫もミレイも、その言葉を聞いて何も言えなかった。

 そして——

 この瞬間、数学勝負は優人の完全勝利で幕を閉じた。

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