うみのにおい
写真をみつけた
懐かしい きみの姿がそこにある
本当は 直接逢って言いたいけれど
手紙を書いて きみに贈るよ
あのとき言えたらよかったね
本当に、後悔ばかりだ。
きみのことが頭から離れない
きみと同じように 海に入っても
波の随に 漂うだけで
なにも出来やしないんだ
臆病者の、僕だから。
潮風の匂い
きみと歩いた 帰り道を憶いだす
夏の夕陽に 波のさざめき
きみの横顔は 美しかった
『愛してる』って言えばよかった
だけどもう、遅いんだ。
きみのことが頭から離れない
きみと同じように 海に浮かぶと
海のにおいが 僕を満たして
幸せな日々だったと気づかせる
こんな僕は、愚か者。
憶いだすのは
いつもきみの事ばかりだよ
夜の砂浜 裸足で駆けて
今日もまた 逢いにいく
水面の影は揺らめいて
満月だけは、見張ってる。
きみのことが頭から離れない
きみと同じように 海に消えたくても
揺蕩う僕は 祈るばかりで
結局出来やしないんだ
臆病者の、僕のまま。
瞼の裏にいるきみになら
『愛してる』って言えるのに
記憶の中だけ 素直な僕を
きみは許してくれるかな?
夜風が僕の背を押した
きみのにおいと、少し似ていた。
きみのことが頭から離れない
きみと同じように 海に沈んだら
瞳を閉じて 願うんだ
泡沫のように 消えゆくように
この海すべてに 溶けゆくことができたなら
きみと一つになれるかなって
そんな幻想、抱いてる。
「意地ばっか張っててごめん。愛してた。」