凍えた夢
掲載日:2019/11/19
僕の足跡は消えているだろうか?
迷走にも程があるから、野良猫の振りでもすればいい。
低空の飛行機雲に飛び乗って、うたかたの先を目指して。
僕の残り香は消えているだろうか?
我慢にも限度があるから、野良犬の振りをして。
地面のタイヤ痕に跨がって、あさはかの上を目指して。
かけがえのないものも知りもしないで、街の死角を崇拝してる。
それに時間は刻まれるのだろうか?
埋没した遺跡に、交わらない奇跡を託して。
また冬になる。
穴を掘る犬が、隠し場所の目星をつけている。
穴をすり抜ける猫が、隠れ家の目星をつけている。
僕らしい冬になれ。
永久凍土に眠る頃、永遠の春の夢を見る。




