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戦いの結末


 黒い兜、黒い鎧。大柄な体。そのどれもが人を圧倒するものであり、騎乗する馬は漆黒の毛並みを持つ巨大な汗血馬……。どこからどう見てもこの人物が武勇随一であり、郁成軍の指揮官であることは明らかだった。

 この男の名は煎靡という。赤い髭が特徴的なその男は熊のようであり、あるいは虎のようでもあった。我々はそのことを囁き合ったが、その野性的な姿に似合わず、出自は貴族であるという。いや、現在も貴族なのだ。

 しかし彼は一見して自らの才覚で現在の地位を築いた男であるとわかる。貴族すなわち軍の指揮官という図式は我々の感覚ではあり得ないし、それは異国であってもそうであるはずだった。なぜなら、指揮官には兵の命はおろか、国の命運までもがかかっている。位は高いが才能はない……そのような者に任せられる職分ではないのだ。


 しかし我が漢軍は郁成の武者相手にこれまで三度立て続けに勝利し、その武勇の優位性を存分に主張している。勝因はあくまで呂仁栄の個人的武勇に過ぎないが、ついに煎靡が姿を見せたということは、彼らにとってこれ以上の敗北は許されないという危機感からのものであろう。

 しかし仁栄の武勇は、煎靡のそれに対して充分に対抗できるものである。私はそう信じ、指揮官である李広利もそう信じていた。


「実際に目にした印象はどうだ」

 李広利は仁栄に問いかけた。これに対し、仁栄は冷静な分析を加えた。

「手に長尺の武器を持っていますが、槍のようです。先ほど倒した敵も槍を持っており、おそらく郁成のみならず大宛では長尺の兵器としては槍の概念しかないようです。いま煎靡が手にしている槍も一般の兵士が持つそれと何ら変わりがありません。特別なものではないようです」

「ふむ。兵器に関してはこちらに優位性がありそうだ。先ほどからの戦いを見ていて、こちらの方が剣の身も厚く、丈夫そうだと感じていた。そして何にせよ、こちらにはあれがある。斬馬剣だ」

「確かに。しかし問題なのは、やはり馬です。私が聞いたところによると汗血馬には忠誠心があるとのことです」

「? どういうことだ」

「汗血馬はその生涯を一人の人間にのみ捧ぐ、と言われています。飼い主には非常に懐く傾向があるのですが、それ以外の人間には激しい敵意を見せるのです。ご存じの通り汗血馬は獣に過ぎませんが、これを人間に置き換えると忠誠心と言って差し支えないものだと思われます」

「しかし、いままでの敵も汗血馬には騎乗していたが、何も問題はなかった。しかし煎靡だけは違うというのか」

「わかりません……。ですが、一目見て人馬の一体感が違います。私は、煎靡自身の他にその馬とも対決しなければならなそうです。しかし……やってみましょう。こちらには斬馬剣があります」

 そう言いながら、仁栄は斬馬剣を手にした。八尺はあろうかというその長柄。刃渡りは三尺に及ぶ。手にしただけでその迫力は周囲を圧倒し、近づいてくる煎靡も一瞬、馬の歩みを止めた。


——死を恐れるな。気持ちで敵に負けてはならぬ。

 仁栄は心中でそう呟いたかのように目を閉じ、そして見開いた。その視線は敵を焼き殺すかのようであった。

「行くぞ……煎靡よ」

 静かに、しかし力強く言い放った仁栄は、愛馬西極を操って煎靡へ突進を始めた。右手には大きな斬馬剣が握られている。


 煎靡もこれに応えるかのように汗血馬を疾走させ槍を前に突き出した。


 二人の対決がついに始まる。



 二人のすれ違う瞬間、先に攻撃を仕掛けたのは仁栄だった。鬼のように斬馬剣を振り払い、敵の人馬もろともなぎ倒そうかという迫力は、これまでの彼の攻撃とはまるで違った。その行為は一瞬だけであったが、見るものに彼の意気込みの激しさと、煎靡に対する本気の殺意が見て取れたのである。


 唸りを上げて振られる斬馬剣。その鋭さに誰もが息をのんだ。


 しかし煎靡はその重厚な外観とは裏腹に、それを飛び越えたのである。


 馬が飛翔するとは驚きではあるが、本来汗血馬は走破力だけでなく跳躍力にも優れた馬である。驚くべきは、これを操る煎靡の能力の方であろう。このときの跳躍は、軽やかと言うよりは豪快に飛んだという表現が相応しく、その意味で煎靡は、単なる武将にとどまらず、一流の騎手でもあったのだ。


 激しく飛翔した煎靡は仁栄の後背をとり、そこから無数の槍の攻撃を仕掛け始めた。仁栄はそれをかわし、または斬馬剣で振り払いながら、態勢を整える。その戦いは未だ序盤であるにも関わらず、非常に激しい。


「このままでは、両者ともに疲れ切ってしまうのではないでしょうか」

 最後にはお互いに一歩も動けず、不毛な引き分けに終わるのではないかという危惧を私は抱いた。しかし時間を稼ぐにはそれが有効でもあるし、なにより仁栄の命が救われる……希望的観測であろうか。

「戦略上はそのような結果でも構わないが、戦っている仁栄はそれをよしとはすまい。彼は本気で煎靡を倒そうとしている。その証拠に相手に攻撃させて消耗を強いる一方で、自分は最低限の動きで防御に徹している。煎靡が疲れて動けなくなるのを待っているのだ」

 李広利はそう言い、暗にこのままでは終わらないことを私に告げた。しかし、本当に事態は彼のように推移するのであろうか。


 再び風を切る大音量が大地にこだました。仁栄が渾身の力を込めて振り払った斬馬剣! 両軍の陣営はそれにつられて大いに沸いた。


 寸前で身を捩り、それをかわした煎靡であった。しかし彼の兜は割れて地に墜ち、金色をした彼の頭髪があらわになったのである。


「次は生の首をもらう」

 陣営はそう言い放ち、さらに迫った。馬上の煎靡は一瞬たじろいだ様子で身を引かざるを得なかった。


 が、仁栄の脇腹に得体の知れぬ黒い塊がぶつかり、彼は攻撃の手を止められた。驚いた仁栄が改めて煎靡の方向を見やると、彼にぶつかった黒い塊は汗血馬の頭部だとわかった。馬が、危機を迎えた主人を助けようと頭突きを食らわせたのである。

「馬鹿な……。こんなことがあるのか」

 そう呟いてみたものの、先に馬の忠誠心について注意を喚起していたのは自分である。しかし実際にその場面に遭遇してみると、知恵のない、獣に過ぎぬ馬がこのような行動をとることが不思議でならなかった。


 仁栄は臆するかのように二、三歩その場から退いた。すると馬は騎手の煎靡と共にこちらを激しく睨んだと思うと、挑発するかのように大声で嘶いたのである。

——生意気な!

 仁栄は先に馬を仕留めることを心に決めた。


 そのとき、馬上の煎靡が何か口走った。彼の言葉は全く理解できなかったが、状況から見ておそらく自身の馬を賛美しているのだろうと思われた。

 そこで、彼の決心はさらに固まったのである。自慢の馬の首を斬り落とし、その上で煎靡にとどめを刺そうと……。



「馬がまるで意思を持つように攻撃を仕掛けたことは意外だったが、全体的に仁栄は優勢だ。見よ、もう煎靡は兜を失っている。次に斬馬剣が振られたときが、おそらく彼の最期だろう。しかし、それを防ぐためには必死になって槍で攻撃を仕掛けねばならない。そこで疲労がたまれば、それこそ仁栄の思うつぼだ。この勝負、仁栄が勝つ」

 李広利はもはや全体的な戦略など度外視して二人の勝負に見入っていた。もう時間稼ぎは充分であろう。そのうえ総大将の煎靡を討ち取ることができたら、これ以上ない成果を挙げることができる。彼が上気だった顔をするのも、無理のないことであった。

「しかし私が思うに、あの馬を仕留めないことには煎靡を討ち取ることも難しいかもしれません。仁栄もそれをわかっているとは思いますが……」

「いくら攻撃的な馬でも、まさか剣は使えまい。さっきの仁栄は、意表を突かれたに過ぎぬ。次に似たような事態になったとき、彼は落ち着いて馬を斬るだろう。斬馬剣がその名の通りの威力を発するはずだ」


 その李広利の言のとおり、煎靡は必死に槍を突き出して仁栄の攻撃を防いでいた。仁栄はそれをかわしながら、絶妙な距離を保ち続けている。自らの体力は温存し、機会を窺っているのだ。

 煎靡は猛将と恐れられた男だけあって、なかなか攻撃の手を緩めない。しかし兜を失い、金髪と赤髭があらわになり、表情の変化も明らかとなった。彼は歯を食いしばり、息づかいも以前より激しく、その疲労の度合いは徐々に進行していた。

 それを見た仁栄はついに本格的に攻撃を開始した。三たび斬馬剣が唸りを上げる。


 仁栄は散漫になった煎靡の攻撃をかいくぐると、一気に接近してその槍を叩き折った。槍先を失った煎靡は戦慄の表情を浮かべ、馬を返して逃げようと試みたが、そこに斬馬剣が振り下ろされる。


 空気を切り裂く音に加えて、明らかに肉を切った音が奏でられた。煎靡は馬上から放り出され、激しくうめき声を上げた。彼は間一髪で命を長らえたが、仁栄は馬の腹を深く切り裂いたのである。


 そこにあるのは、激しく出血し泡を吹いて横たわる汗血馬と、武器を失い仰向けに横たわる煎靡の姿であった。

「無残だな。だが容赦はせぬ。いま、死を覚悟しろ」

 仁栄は自らも馬を降り、煎靡にとどめを刺そうと斬馬剣を振りかぶった。その一撃で息の根を止めようと渾身の力を込めて振り下ろす。


 再び肉を切る音が大地にこだました。


 しかし意外にも仁栄が斬ったものは、馬の首であった。瀕死の馬が最後の力を振り絞って主人をかばい、自らを犠牲としたのである。跳ね上げられた馬の首が宙を舞う光景には、仁栄のみならず周囲の誰もが驚愕した。

「馬め!」


 毒づきながら改めて煎靡を斬り殺そうと斬馬剣を振ろうとした仁栄だったが……。

 煎靡は苦しみながらも地上に転がる自らの槍先をどうにか拾い上げ、それを仁栄に向けて投げ放った。すると槍は振りかぶった仁栄の無防備な喉元を直撃し、見事なまでに深々と突き刺さった。


 仁栄は斬馬剣を振り下ろすことなく、大地に倒れてしまった。



「仁栄!」

 李広利は思わず叫んでいた。彼自身、驚愕のあまり走り出したくらいである。

 煎靡は寸前での勝利に雄々しい勝ち名乗りをあげる様子もなく、静かにその場を立ち去った。その際に彼は乗り捨てられた仁栄の西極を奪っていったのである。


「……こんなことが、こんなことがあるのか。馬だ……完全に馬にやられた」

 そう言いつつ駆け寄った李広利は、深傷を負った仁栄を介抱しようと試みたが、すでにそれは無駄であり、もはや仁栄に息はなかった。

「遺体を回収せよ。それが済み次第……総攻撃の用意だ」


——なんという、あっけなさだ。

 あれほど優性を誇っていた仁栄が、わずか一瞬の出来事で形勢を逆転され、極端に言えば「まぐれ当たり」のような一撃で命を落とした。李広利としては、自分の見通しが覆されたことに悔しさを覚えることよりも、仁栄が哀れで仕方なかった。

「必ず、公主さまのもとへおまえを送り届けてやる。あの方の残りの人生を見守ってやるのだ」

 仁栄が公主に思慕の情を抱いていたことは、李広利にとって明らかなことだった。ただし公主はすでに人の妻であり、仮にそうでなかったとしても身分の違いが二人の間を隔てていた。しかし仁栄は公主の騎士であり、その感情は単なる恋愛にとどまらないはずであった。なぜなら、騎士というものはどういう形でも公主を守るものだからである。


 不運な形で家族を失った仁栄にとって、公主こそが心の支えであったに違いなかった。今回の遠征に同行したことも、公主の期待に応えたい一心からであっただろう。口では死んでも構わない、ということを言いながら……。


「斬馬剣を忘れるな。彼の遺品となるだろうから、公主さまへお届けせねばならぬ」

 ああ、斬馬剣……。同じ型の剣を皇帝が持っているというが、実際に使いこなした人物が彼ひとりであることは間違いなかろう。そう思いつつ拾い上げた李広利は、その尋常ではない重量に驚いた。

——なるほど、どうりで振り回せばあれほどの音が響くわけだ。

 彼は、のちにこの剣を公主のもとに送り届けることに決めたが、それまでこの一戦を斬馬剣を携えて指揮することにした。おそらく、仁栄ゆかりの斬馬剣で煎靡を斬るつもりだったのだろう。


「李哆が帰るのを待つつもりだったが、この時点で郁成に総攻撃を加える。全員気を引き締めよ……。向こうは指揮官が手負いだ。落馬したときに全身を強く打っている。取り囲んで西極も奪い返せ」

 さらに普段は中軍に位置することが多い彼が、このときは軍の先頭を駆けると周囲に宣言した。このときは彼自身の思いを尊重するべきだと感じたので、私も趙始成も意見せず、おとなしく彼の意向に沿った。


「全軍をあげて郁成を討つ! 者ども遅れるな!」

 我が軍は郁成城に向けて全力で進軍を開始し、草原に無数の蹄から放たれる轟音が響いた。郁成はこれを迎え撃つ構えを見せ、双方の対決が再び始まったのである。



 漢軍は仁栄を失った怒りが原動力になっていたのだろう、郁成を強く押し続けた。一方指揮官が負傷している郁成は、抵抗に力強さが足りず、次第に彼らは後退を始めた。

 李広利は斬馬剣を振り、ときには敵を斬り、ときにはそれを高く掲げて兵を叱咤していた。


——勝てる。

 この状態のまま押し込めば、敵は城門を開けてその中に閉じこもるしか手がなくなる。しかし予定通りなら、そこはすでに水源が断たれている。籠城されても、敵に待っているのは餓死だけだ。

 そこまで至らなくとも、敵が城内に逃げ込む前に勝敗は決するかもしれない。このときの我が軍の怒りはすさまじく、西域に足を踏み入れて以来はじめて皆の意識が一致したと言えよう。


「煎靡を見つけよ! 仕留めるのだ!」

 李広利のみならず、雑兵までがその言葉を発して攻め続ける。郁成軍はもはや崩壊寸前だった。


 しかし漢軍が郁成をその城壁まで追い込み、あとは潰していくだけという段階に至ったとき、我々が予期していない事態が発生した。

「将軍、後方から新部隊です!」

 兵は口々にそのように叫んだが、それだけでは内容がよく伝わらない。「新部隊」とは援軍か? それとも敵の伏兵か? 軍の先頭にいた李広利が振り向いて確かめると、そこにいかにも勇猛な騎馬部隊が迫っている状況が確認された。


 漢の後方の部隊は、すでにそれによって攪乱されている。

「敵だ……」

 愕然とした李広利は、郁成を追い込むことを諦め、前後から挟撃されないようその場を離脱する指示を出さざるを得なかった。

「二手に分かれて敵の後背を取れ! 逃れつつ、回り込むのだ」

 しかしその新たな敵は、驚くほど効率的に漢軍を蹴散らし、多くを殺戮した。漢は二手に分かれたが、敵の後ろにたどり着けた者はごく僅かで……残りは五千騎ほどしかなかった。約半数の兵力がこの瞬間に失われたのである。


「なんという、なんという不甲斐なさだ……! 伏兵が潜んでいるとは全く予期していなかった」

 李広利は歯がみして郁成城を見つめた。それはいま歓喜に包まれており、新たな部隊を歓迎している様子が見て取れた。


「どうも……あの部隊は郁成軍ではなく、外国からの援軍のようです。緑の地に剣の模様の旗印が確認されました」

 私は、言いながらこの戦いは負けだと痛感せざるを得なかった。このような事態になっては我々に勝ち目はない。

「緑に剣の旗……とは、どこの部隊だ」

「康居です。……将軍は、郁成軍の動きに鈍重なところがあると不信を抱いておりましたが、おそらくその原因はこれにあったのでしょう。彼らは我々との戦いを意識的に引き延ばし、その一方で康居の到着を待っていたのだと思われます」

「確かか。確かに康居の部隊なのか」

 李広利は確認を要求したが、私にも状況的な証拠しかない。郁成あるいは大宛に余剰な兵力があるとは考えられなかった上、外国の支援があるとすれば康居か奄蔡くらいであろうと思ったまでだ。烏孫が我々を裏切って攻撃を仕掛けることは、あり得ない。


「不確定事項ではございますが、援軍が康居か、あるいは奄蔡かという問題は……この期に及んでは大して重要ではございますまい。無傷の敵が現れて、それに後背を襲われた……我々は兵の大半を失い、現時点ではこれ以上の進軍は不可能です。それでも郁成の攻略を完遂するのか、将軍ご自身が考えなければならないでしょう」

「それは確かにそうだ。郁成城を守る兵が倍増して、逆に我々は兵の半数近くを失った。私の責任は重い……。目的地まであと一歩というところまで来ておきながら……。王恢どの、つくづく人生というものは、思い通りにならないものだな。私としては、運命がもう少しだけ私の側に寄り添ってくれたら、と思うのだが、実際のところそれさえも叶わない。公主を救えず、仁栄を失い、戦いに敗れた」

「ですがもう一歩というところまで迫ったことは事実です。予想外の援軍が来なかったら、我々は勝利していたでしょう。これは、大宛の外交が漢のそれを上回ったということで、ことさら将軍の責任ではございますまい。……それで、どうなさいますか」

「なにを、だ」

「玉砕を覚悟で郁成にもう一度攻撃を仕掛けるか、とお伺いしているのです」

 李広利は、その言葉を受けて一瞬考え込んだようであった。だが私としては、彼がそのような判断をするはずがない、と思いながら問いかけたつもりであって、本気で発した質問ではなかった。


「玉砕などと……ここにいる全員が死んでしまっては、私の名さえも後世に残らない。いや、名が惜しいから言っているのではないが……わざわざ苦労してここまで来て、残した成果が負け戦のみだったということは私としても情けなさ過ぎる。一時帰還して体勢を立て直し、次の遠征でしっかりとした結果を残したい。ここは、撤退する」


 彼は撤退を決めた。私としてもここはそうするしかなかったと思う。



康居はソグディアナ地方に住む遊牧トルコ系民族であり、王は冬は楽越匿地(温暖な秘密の楽園)、春から秋は卑闐城(ひてんじょう)に治所を置くという。卑闐城は現在のタシュケントだという説が一般で、のちの時代に後継国家(康国)がサマルカンドを設立した。当時のこのあたりの言語がソグド語であり、西域を訪れる中国人と現地の商人の共通語となる。ただしソグド人はイラン系の灌漑農耕民族であり、康居では遊牧トルコ系の民族に支配される形で存続していたようである。

なお、ソグド語は現在では死語となっている。

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