【閑話】勇者召喚の行方
すいません。二話目から閑話で。でも書きたかったんです。
閑話 勇者召喚の行方
side クラスメイト 勇者
「「「ようこそ勇者様方、世界アバンドネットへ!!!」」」
へ?は?あぁ勇者召喚されたのか。勇焔一族は1回は必ず勇者召喚される宿命があるからな。
「ん?ここどこー?」
「なんじゃここ?」
「む?異世界に召喚されたか」
「我を召喚するなど死にたいのか?」
俺のクラスメイトは人智を超えた力の持ち主しか居ないからなぁ。この程度の事で混乱しないだろう。皆ジン様の事でピリピリしてるからな。取り敢えずポカーンとしている。国王と王女二人に話を聞いてみる。どうやら、この世界では俺達が本気を出さなければ、いけないぐらいやばい見たいだ、いや本気を出しても出来るかな?世界の摂理がとんでもない強制力を生んでそうだし、まぁこの世界にはジン様が居るみたいだし大丈夫かな。
「ポカーンとしてないで俺達を召喚したのだから説明してもらえますか?」
「ハッす、すまぬ。余りに飄々としていたから驚いてしまった。」
「いえいえ、取り敢えず召喚理由を教えて下さい」
「う、うむ。お主達を召喚したのはこの世界に危機がおとずれようとしているのだ。魔神と呼ばれるこの世界の主神である創造神様と同等の力を持つ者が下界に干渉する術を手に入れてしまったのだ。更に魔王の一人が神殺し、勇者殺しの術を手に入れた。他にも様々な危機がこの世界を襲うらしいのだ。だから頼む勇者達よ、この世界を救ってくれ」
そう言い国王であるにも関わらず頭を下げた。この人はこの世界で『賢王』と呼ばれる称号を貰うぐらい賢き王見たいだ。信用は出来るかな?取り敢えず俺達はこの世界の事を何も知らないし、後で図書館か何かに行くか。取り敢えず今の疑問をぶつけてみよう。
「らしいっと言う事で何だけど何でらしいなの?」
「それは隣国の法国で神託があったのだ。創造神様から直々に、しかし、創造神様と同等かそれ以上の何かに妨害されて魔王と魔神に関すること以外の危機が分からないらしいのだ。それが理由だな」
「ほうほう」
「それにしてもお主達は何故そんなに冷静なのだ?」
「?」
「この世界で勇者召喚が出来るのは我が一族の固有スキルだけだ。そして過去にも何度か召喚している。その時の文献によると勇者召喚されるのは『地球』と呼ばれる世界の『日本』と言う国の『高校生』と呼ばれる学生らしいのだ。そして、その場所は戦争と無縁で数十年平和が続いている場所であり、魔法などが存在せずに『科学』と呼ばれる技術が発達している場所で、この世界に召喚された時、凄まじく混乱するらしい、戦争と無縁だったから戦闘や人殺しなど様々な事をさせなければ、いけない上覚悟を決めるまでに時間が掛かるらしい。と言う事が文献に残っている。これは古き時を生きるエルフなどにも聞いたので間違いない。だから驚いているのだ」
「ふむふむ。確かに地球の日本にいる高校生ですが、彼は一般の高校生だったのでしょう。自分達が通う高校は普通では無く世界中から天才、その中でも奇才、化け物と言われる様な常軌逸した才能を持つ者が集められた高校生です。特に俺達はその中でもトップに君臨する者だけが集められたクラスです。一人一人が国一つ易々と滅ぼせる力を持っています。俺もそうだが、世界を滅ぼす事が出来る者のいます。集められた目的は監視という目的もありますが、未曾有の大災害が襲ってきた時の頼みの綱でもありました。皆が元々は何かしらが原因で戦闘技術、人殺し共に、そつなくこなします。俺達からしたら戦闘も人殺しも日常の一コマに過ぎません。有無無償を幾ら殺そうが微塵も動じませんよ。それに自分の一族、勇焔一族は必ず勇者召喚される運命を背負っていますしね。後でもうちょっと詳しく説明しますよ」
「!?そうか。取り敢えずお主達『ステータス』と言ってステータスを確認して欲しい。そうしたら『ステータスオープン』と言ってステータスをこちらに見せて貰いたいのだ」
「偽装スキルで隠しますが良いですか?自分も一族の秘密を見せる訳にはいきませんし、他のみんな何を言おうと偽装すると思いますが、戦闘をする者なら分かると思いますが他者に能力を知られては駄目でしょう?」
「そうか。なるべく最低限にして貰えると助かる。」
「分かってますよ」
「では順番に、兵士に見せてくれ。兵士よ!」
「「「「はっ!」」」」
まずは俺からかな
〖ステータス〗
Lv.1
名前 シンヤ・ユウエン
種族 人族 17 男
職業 真の勇者
HP 1,000
MP 1,000
物攻 1,000
物防 1,000
俊敏 1,000
器用 1,000
精神 1,000
賢さ 1,000
魔攻 1,000
魔防 1,000
魅力 1,000
運 100
犯罪歴 0
〈固有スキル〉
[聖炎][聖装顕現][天眼][剣の才][魔法の才]
〈通常スキル〉
[剣術Lv.1][聖魔法Lv.1]
〈職業候補〉
[魔法剣士Lv.1]
〈装備一覧〉
[制服一式]
〈加護一覧〉
〈創造神の加護〉
〈称号一覧〉
〈高校生〉
〈召喚された勇者〉
〈真の勇者〉
「これは!」
「なんと、」
「これで偽装したというのか」
これで驚くのか。
「普通の人ってどうなの?」
「普通の者のステータスこちらです。」
そう言って兵士は紙を見せた
『一般人平均ステータス』
ステータス
Lv.1
名前
種族
職業
HP~10
MP ~10
物攻 ~10
物防 ~10
俊敏 ~10
器用 ~10
精神 ~10
賢さ
魔攻 ~10
魔防 ~10
魅力
運 0~100
犯罪歴 0
『一般兵士平均ステータス』
ステータス
Lv.10~20
名前
種族
職業
HP 100
MP 100
物攻 ~50
物防 ~50
俊敏 ~50
器用 ~50
精神 ~50
賢さ
魔攻 ~50
魔防 ~50
魅力
運 0~100
犯罪歴 0
『Sランク平均ステータス』
ステータス
Lv.1,000
名前
種族
職業
HP 10,000
MP 10,000
物攻 10,000
物防 10,000
俊敏 10,000
器用 10,000
精神 10,000
賢さ
魔攻 10,000
魔防 10,000
魅力
運 0~100
犯罪歴 0
これは、俺達強すぎじゃん。
「低いな」
「いえいえ、勇者様が高過ぎるだけですよ。普通Lv.1で10ならいい方です。千年に一度生まれるような天才で100ぐらいです。」
「そう考えるとやばいな」
「はい。人間最高峰SランクにLv.1で既に10分の1まで近づいてるのですから」
「これでも偽装したんだけどね(笑)」
ふむふむ。それにしても良く人類滅びないな。まぁ一部の並外れた強者のお陰か。この国王や傍にいる騎士団長とか見たいなね。
「素晴らしい!全ステータスが100!?とんでないですな」
その後、皆がステータスを見せた。
「皆、途轍も無く強いな。これなら世界の危機も救えるかもしれん。今日の所は疲れれているだろう。存分に休んでくれ」
そう言われて俺達は豪勢な食事取り各自の部屋で眠った。
side 国王
とんでない奴らが召喚されたわい。余の究極スキルでも偽装が破れないとは。
〖ステータス〗
Lv.2000
名前 フェーズ・リヒト・メサイア
種族 超越者 30(1060) 男
職業 国王・賢王Lv.86・武王Lv.89・統率者Lv.78・超越者Lv.1
HP 600,000
MP 100,000
物攻 200,000
物防 200,000
俊敏 150,000
器用 650,000
精神 999,999(MAX)
賢さ 999,999(MAX)
魔攻 100,000
魔防 100,000
魅力 900,000
運 50
犯罪歴 0
〈超越スキル〉(隠蔽)
[生物限界突破]
〈究極スキル〉(隠蔽)
『賢人之王』
[王の覇気][希望][賢王][心眼][鑑定眼][不動の精神][不老]
〈固有スキル〉
[武の天才][賢王の才能][統率の力][双剣破龍剣術]
〈極限スキル〉
[高速思考Lv.85][並列思考Lv.78][高速演算Lv.56][武王Lv.85]
[賢王Lv.96][技巧Lv.154][統率者Lv.63][超隠蔽Lv.54]
[縮地Lv.78][瞬歩Lv.98]
〈通常スキル〉
[気配感知Lv.9][殺意感知Lv.8][敵意感知Lv.9]
〈装備一覧〉
[国王の王冠][国王の服一式][国王のマント][不敗の剣 クラウ・ソラス]
[状態異常無効のブレスレット][身代わりの刻印]
〈加護一覧〉
〈武神の加護〉
〈賢神の加護〉
〈称号一覧〉
〈武王〉
〈賢王〉
〈超越者〉
〈統率者〉
〈技巧者〉
〈思考する者〉
〈メサイア王国現国王〉
〖ステータス〗
Lv.2980
名前 ガゼフ・オブ・イシュタル
種族 超越者 20(1060) 男
職業 騎士団長・守護者Lv.56・剣帝Lv.89・超越者Lv.1080
HP 900,000
MP 500,000
物攻 999,999(MAX)
物防 900,000
俊敏 990,000
器用 890,000
精神 999,999(MAX)
賢さ 20,000
魔攻 50,000
魔防 50,000
魅力 400,000
運 30
犯罪歴 0
〈超越スキル〉(隠蔽)
[生物限界突破]
〈究極スキル〉(隠蔽)
『守護之帝』
[守護領域][完全守護][完全防御][超越剣術][超越技巧][超越覇気]
[不動者][不老]
〈固有スキル〉
[剣の天才][次元斬り]
〈極限スキル〉
[剣帝][状態異常無効]
〈通常スキル〉
[物理攻撃耐性][精神攻撃耐性][恐怖耐性][痛覚耐性]
〈装備一覧〉
[聖魔鎧][竜殺しの魔剣 アスカロン]
〈加護一覧〉
〈剣神の加護〉
〈称号一覧〉
〈子爵〉
〈技巧者〉
〈超越者〉
〈守護者〉
〈騎士団長〉
〈竜殺しの英雄〉
〈剣帝と呼ばれた者〉
〈メサイア王国の守護神と呼ばれた者〉
〖ステータス〗
Lv.2890
名前 ミルダ・オブ・バルト
種族 超越者 20(1060)男
職業 宮廷魔法師団団長・魔帝Lv.87・研究者Lv.59・超越者Lv.200
HP 500,000
MP 999,999(MAX)
物攻 100,000
物防 100,000
俊敏 800,000
器用 900,000
精神 890,000
賢さ 900,000
魔攻 999,999(MAX)
魔防 999,999(MAX)
魅力 500,000
運 40
犯罪歴 0
〈超越スキル〉(隠蔽)
[生物限界突破]
〈究極スキル〉(隠蔽)
『魔法之帝』
[煉獄魔法][水星魔法][凍結魔法][絶風魔法][極地魔法][極雷魔法]
[極光魔法][暗黒魔法][聖域魔法][絶界魔法][誓約魔法][消滅魔法]
[時空魔法][禁忌魔法][極化魔法][再生魔法][転移魔法][蘇生魔法]
[魔素支配][魔力超越][魔力増幅][魔力強奪][詠唱破棄][高速詠唱]
[並列詠唱][無詠唱][不老]
〈固有スキル〉
[魔法の天才][魔法の知識][魔法創造][想像魔法]
〈極限スキル〉
[魔帝][高速思考Lv.25][並列思考Lv.39][高速演算Lv.35]
〈通常スキル〉
[魔法耐性][精神攻撃耐性]
〈装備一覧〉
[不滅の杖 リィンカーネーション][魔帝のローブ]
〈加護一覧〉
〈魔法神の加護〉
〈称号一覧〉
〈子爵〉
〈想像する者〉
〈忠誠を誓う者〉
〈魔法を創造する者〉
〈魔帝と呼ばれた者〉
〖ステータス〗
Lv.4969
名前 セイン・フォン・サーガ
種族 星魂生命体 現人神(中級神) 18(28900) 女
職業 聖騎士長・聖剣神・技巧者・超越者Lv.3900
HP 999,999(over)
MP 999,999(over)
物攻 999,999(over)
物防 999,999(over)
俊敏 900,000
器用 900,000
精神 999,999(over)
賢さ 800,000
魔攻 999,999(over)
魔防 999,999(over)
魅力 800,000
運 100
犯罪歴0
〈超越固有スキル〉(隠蔽)
[万象消滅][森羅万象]
〈超越スキル〉(隠蔽)
[精神限界突破]
〈神限スキル〉(隠蔽)
『聖剣之神』
[超越聖剣術][技巧極致][聖絶魔法][神炎魔法][神化][神眼][神威]
[神気][神力][神の覇気][不老不死][超高速再生][神速思考][神並列思考]
[神速演算]
〈究極スキル〉(隠蔽)
『耐性之王』
[物理耐性][魔法耐性][精神攻撃無効][状態異常無効][恐怖無効]
[痛覚無効][魅力耐性][聖魔耐性][神気耐性][神力耐性]
〈固有スキル〉
[剣の神才][魔法の神才][時間渡航][結果操作][成長加速]
〈極限スキル〉
[無表情][感情制御][身体制御]
〈通常スキル〉
[家事Lv.7][料理Lv.6][鍛冶Lv.5]
〈装備一覧〉
[神炎剣 レーヴァテイン][神聖鎧 アストラル]
〈称号一覧〉
〈公爵家〉
〈聖剣神〉
〈聖騎士長〉
〈技巧の極致に至った者〉
〈神の領域に至った者〉
〖ステータス〗
Lv.2800
名前 エリアル・フォン・メーティス
種族 超越者 20(1500) 女
職業 大元帥・知略の皇帝Lv.980・超越者Lv.1008
HP 100,000
MP 100,000
物攻 100,000
物防 100,000
俊敏 100,000
器用 100,000
精神 999,999(MAX)
賢さ 999,999(MAX)
魔攻 100,000
魔防 100,000
魅力 100,000
運 100
犯罪歴 0
〈超越スキル〉(隠蔽)
[生物限界突破]
〈究極スキル〉(隠蔽)
『知略之皇帝』
[超越知略][演算者][数学者][最適解]
〈固有スキル〉
[知略の天才][行動予測][未来予知]
〈極限スキル〉
[剣豪Lv.24]
〈装備一覧〉
[オリハルコンの剣][聖魔銀の軽鎧]
〈加護一覧〉
〈知略神の加護〉
〈称号一覧〉
〈剣豪〉
〈公爵家〉
〈大元帥〉
〈超越者〉
〈数学者〉
〈演算者〉
〈知略の皇帝〉
〈未来を知る者〉
恐らくあの者達は余やガゼフ、ミルダ、セイン、エリアルのステータスを閲覧しただろうな。余やガゼフ達でも戦闘になれば、勝てる気がしなかった。ステータス上の実力などは大体見れば分かるからな。恐らく世界を渡る時に実力が高過ぎてステータスが数値化出来なかったのだろうレベルが上がれば正確になるであろう。中にはスキルも具現化出来てない者もいたかも知れんな。それに技術ですら負けているであろうな。
(フェーズ)「どう思う?」
(ガゼフ)「アイツら化け物過ぎんだろ。普通の兵士には分からんだろうが、アイツら何時でも俺達を殺せる様にしてやがったぜ。」
(ミルダ)「才能でまず負けてますね。後は経験何ですが、どうでしょうね?ひょっとしたら私達より生きてるかもしれませんねぇー」
(セイン)「強いねぇ。神の領域に至ってから勝てないと思うなんて久し振りだな。それ程彼らが強いのか、」
(エリアル)「幾ら考えても無理だな」
(フェーズ)「『賢人之王』が敵対するな、と今までで1番警告しているぞ。軽く見積もっても全員、〈究極スキル〉持ちだな。もしくは〈超越スキル〉〈超越固有スキル〉だな。」
(セイン)「あのミコトとレイジンと言う者は勇者よりも、ヤバいかったよ。〈神限スキル〉か〈神越スキル〉を持っているかも知れないな。あの者達全員が初代勇者を超えるだろう、もう超えている奴もいるがな」
(エリアル)「その二人は特にやばかったね。達人クラスでも分からないだろうね。彼らの中で最も平均的な実力にしか見えなかったからね。」
(ガゼフ)「アイツらがアンバランスな強さじゃなければ分からなかったぜ。万能型じゃなく、特化型だったからな。まぁ万能にまで、いかなくとも結構色々出来そうだけど」
ふむふむ。概ね余と同じ結論かのう。
(フェーズ)「だが一つ気になる事がある」
「「「「?」」」」
(フェーズ)「余のスキルが世界の機器は救われたと言っておる。しかし、あの者達では世界の危機は救えないと言っておるのだ」
(セイン)「な!?どういう事だ?」
(ガゼフ)「フェーズのスキルってかなり優秀で〈神限スキル〉にも匹敵する筈だろ?そんな意味不明な解答あるか?」
(ミルダ)「うーむ?自分は知恵には少々自信が無いですね」
(エリアル)「皆、現実逃避しているだけだろ。答えはシンプル勇者達ではない、別の要因によって世界は救われる。簡単だろ?」
(フェーズ)「余もそう思う、だが何故今になってだ?」
(エリアル)「偶然、では出来過ぎているな。まるで何者かがそうなる様に仕組んだ、かの様だ。」
(セイン)「上位の世界の奴らが干渉して来た可能性があると言いたいのか?」
(フェーズ)「!?なるほど上位の存在達なら遣りかねないな。だがメイギス大陸が有るのにどうしてだ?」
(エリアル)「そこが不思議でならん、かつて上位世界の神々が挑み死したあの場所、奴らは、あの大陸がある故直接的な干渉を避けていた筈だが」
そう。そこなのだ余が最も分からない部分。何故あの傲慢な上位世界の連中がわざわざ危険を犯してまで干渉してくるのか。神々が下界に干渉出来るのはメイギス大陸だけ、まぁこの世界の魔神が下界に何処からでも干渉出来る術を手に入れた。という危機的状況ではあるが。
(エリアル)「まさか。上位世界より上の連中では無いだろうな?しかし、この話は終わりが見えんな。結論として勇者達は強者揃いで、更に別の要因により世界は救われる。しかし、何らかの上位の存在の干渉の可能性がある。」
(フェーズ)「結論になって無い気がするが、今の所どちらにしろ余達ではどうにも出来ん。」
(セイン)「上位連中でさえ私達では太刀打ち出来ないのだから考えても仕方が無いよ」
(ガゼフ)「今日はこれでかいさry」
(???)「王よ」
(フェーズ)「む?この気配、暗部の長か、どうした急に」
(暗部の長)「御無礼お許し下さい。しかし、緊急事態です。一刻も早く報告する為馳せ参じました。アーマト帝国が初代国王様の遺産の一つ勇者の書を手に入れ、勇者を召喚し誓約の力で半ば奴隷にしました」
(フェーズ)「なんだと?!勇者を?!一体どうやって」
(暗部の長)「部下によりますとこちらの世界に来たいという意思が最も強い者を呼び出し、対価として自らの奴隷になるという誓約で、[隷属無効]の〈祝福スキル〉をすり抜けたようです」
(フェーズ)「なんと、愚かな勇者を傀儡にした者の末路は死よりも恐ろしいと言うのに」
(暗部の長)「かの皇帝は、分からないでしょうね。因果律の悍ましい強制力を。それと召喚された者の名前は『カエデ・シロガネ(城金 楓)』と言うらしいです。強引に心身共に犯し完全隷属させようとしたそうですが、どうやら誓約すら縛られずに発動するスキルがあるようで、今現在は嫌々命令されている状態の様です。皇帝に向ける殺気が、尋常ではなく、恐らく国王様が召喚された勇者様達と同一の場所に在籍した者の可能性があります」
(フェーズ)「なんと、それは明日勇者達に伝えよう。」
(ミルダ)「俺もう疲れたから寝たいよ」
(ガゼフ)「頭を使うのはどうもダメだな今日は解散だな!」
(フェーズ)「うむ。今回はこれで解散とする!」
そして我々は解散した。それにしても、帝国の皇帝めやってくれおったわ。あの国はこの大陸の全ての国家を敵に回した。覚悟しておれ。
チートのインフレが具合が凄いですね(遠目)
収拾がつかなく成りそうですが、主人公が上位世界に行く頃には収まると思います(それまで続くとは言ってない)
これからも当作品をよろしくお願いします!