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第4章(3)全門斉射


「弾着!」

「射角修正一二度、てぇ!」

「夾叉しました!」

「全門斉射ぁ!」


 連合海軍旗艦ユーライアスを先頭に、ゴルディート級装甲艦左舷七〇門、二二隻で実に一五四〇門の重砲が咆哮する。

 ゴルディート級艦では、砲手一人一人が狙いをつけばらばらに撃つ旧来の独立撃ち方ではなく、中央管制が彼我の速度から苗頭を算出し、仰角とタイミングを合わせて斉射をさせる。

 その技術と練度において掛け値無しに世界無敵を誇る、ティレニア海軍の本領発揮である。

 正に、空が落ちてくるかのような砲弾驟雨だった。

 最初の一斉射で、海賊船団の大半が破砕され、文字通り海の藻屑となった。


「海賊船団、損害率八割以上です!」

「トメニア帝国沿岸警備隊、海域を離脱していきます!」

「トメニアに『貴艦隊の航海の無事を祈る』、とでも信号を送ってやれ。引き続き海賊の掃討だ、一隻たりとも逃がすなよ」


 活気付くユーライアス艦橋。


「勝利です、閣下。しかし、今日の犠牲は大きかった。……あまりに大きかった」


 艦長は制帽の鍔に片手を当て、黙祷するようにうつむく。


「ああ」


 クインタス・アリウス卿は重く頷いた。


「だが我々は生き延びた。死んでいった者達のために、これから何かができるはずだ」

「ええ、あの飛行機械に感謝しなければ」

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