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恋はアルデンテがお好き  作者: ルイ シノダ
8/21

第二章 戸惑い (5)

優一は、美佐子に心を揺らされます。でも三咲の事もあり、積極的に出れません。そんな心を妹の花音と母親のカリンに見透かされます。見かねたカリンが相談に乗りますが・・・

第二章 戸惑い


(5)

 優一は、二階に上がると妹の花音のドアはまだ開いていた。葉月家は、起きている間は、みんなドアを閉めない。

妹の部屋を“ちらり”と見ると机に向かって勉強しているのが分かった。そのまま自分の部屋に入ると机の前の椅子には座らず、三人掛けは出来るソファに座ると遠くを見るような目をした。

 明らかに自分の心の中に植村美佐子がいる。はっきりした目、“スッ”とした鼻筋、細面の顔に背中の中ほどまである長い髪の毛。今日会った美佐子の姿が目に浮かんでいた。

自分は、明らかに三咲より今日会ったばかりの美佐子に惹かれている。そう感じた優一は、心の中で何か重いものがあるのを感じた。

“どうすればいいんだろう。三咲の事を考えると美佐子との事は進めなれらない”三咲が自分を好きでいることは明らかに分かっていた。

優一は、勉強する気にもなれず、そのままパジャマに着替えるとベッドに入った。


翌朝、優一は、渋谷で降りると宮益坂の信号で待っている三咲を見た。少し躊躇したが三咲が自分を見つけたのが分かるとそのままそばに歩いた。

「優一、おはよう」

「おはよう」

そう言って目を合わすと三咲は嬉しそうに“にこっ”として

「行こう」

と言うと信号が青になるのを待った。

優一は、“どうしよう、はっきり言った方がいいのかな。でも”そんな事を考えながら信号を待っていると

「あっ、青になった。渡ろう」

と言って三咲は優一の手を握った。“温かいな”そう感じながら左をちらりと見ると嬉しそうな顔をして信号の向こうを見ていた。そのまま、黙って歩いていると

「優一、今日の最初の講義はなに」

黙っていると

「優一」

とまた言ったので

「数学原論」

「あっ、私も一緒だ。嬉しいな」

「三咲、将来の希望は」

何となく聞くと

「うーん、あまりはっきりしていない。うち、お父さんは公務員だし、お母さんは高校で数学を教えている。数学を専攻にしたのもそんなところから。将来は、まだはっきり決めていない。大学四年の間に決めればいいかなと思っている。優一は」

「えっ、僕。僕は・・・」

と言うと言葉が止まった。

“親の後を継ぐ。なんて言ったら、どんなお仕事とか聞かれそう。でもなんでこの子には、黙っていようと思っているのだろう”そう思うと自分の頭の中が分からなかった。“美佐子は自分の事を知っている”分からないままに黙っていると

「なぜ、優一はそんなに私に話してくれないの」

自分の顔を見ながら歩く三咲に“どうしよう”と思っていると

「いいわ。でも必ずいつか教えて」

そう言って少し寂しそうな顔をした。

“いつかって言われても。そうか僕がいつかって言ったんだ。でもいつ”自分の頭の中でまたまた整理できないでいるといつの間にか坂上に来ていた。もうすぐ学校の門が見えてくる。

「じゃあ、手をつなぐのはここまで」

“にこっ”として手を離すと

「うれしいな。一限目一緒に入れる」

と言ってまたほほ笑んだ。“可愛いな”そう思いながら美佐子の顔がスライドすると

「三咲」

「えっ」

「いや、なんでもない」

言いきれない優柔不断さを思いながら三咲の顔を見た。顔に“なあに”と言う文字をいっぱい浮かばせながら

「優一は、ほんと口数が少ないのね」

「そんなことない。でも言う前に考えてしまって」

「なにを」

「なにをって。話すこと」

「ふーん、私は頭に浮かんだことすぐに口にする。でもちょっとは考えるかな」

「あっ、優一、今度の土曜日空いている」

「えっ」

「“えっ”は言わない約束でしょ」

“えーっ、そんな約束したっけ。空いてはいるけど”そう思いながら

「うーん。ちょっと用事がある」

「そう」

寂しそうな顔をすると

“この子すぐに顔に出るな。確かに頭に浮かんだことすぐ口にしそうだ”そう思うと少し目元が緩んだ。

「全然時間ないの」

三咲はもう一度聞くと

「何かあるの」

「優一、何か用事がないと会えないの」

“まいったなあ、こういう状況にがて、今日は一限目一緒だし”そう思っているともう正門がすぐそばだった。

「朝から、二人とも仲いいわね。渋谷から手をつないだりして」

いきなり声をかけられて振り向くと植村美佐子が後ろから歩いてきた。

「あっ、美佐子見てたの」

「うん、今日は天気いいし、気持ちよさそうだから宮益坂から歩こうとしたら、目の前にお二人さんがいるんだもの。“声をかけちゃ悪いな”と思って少し離れて後ろから歩いていた」

“えーっ、声をかけてくれればよかったのに”そう思いながら美佐子の目を見るとこの前とは少し違ったやさしい目をしていた。一瞬心が“ドキッ”とくると“どうしたんだろう。これ”と思った。

「美佐子は、一限目なあに」

「英語。お二人は」

「うん、優一と一緒に数学原論」

「まっ、よろしいこと。じゃあね」

と言って意味ありげな目を優一に流しながらそそくさと歩いていた。後ろ姿を見ながら何か“胸に詰まる思い”を抱きながらいると心配そうな目で三咲が自分を見ていた。

“うん”という感じで見返すと笑顔に戻して

「行こう」

と言って二号館に向かった。

“今の目、優一、まさか”女性の感と言うのは、特に恋愛関係の直感はまずはずさない。自分の想像を打ち消そうとしながら“どうしよう。でも美佐子は友達”そう思いながら頭の中は、数学原論ではなくなっていた。


「美佐子」

「なあに、急に話があるなんていうから。彼のこと」

頷くと

「美佐子、彼の事どう思っているの」

「えっ、彼の事って」

頭にクエスチョンマークがいっぱいになりながら考えていると

「三咲、私まだ彼いないよ」

「優一の事」

真面目な顔をして言う友達に

「ちょっと待って、何を言っているの。彼は“三咲の彼”でしょ。何を言っているの」

黙ったままでいると

「ねえ、なんか有ったの」

首を横に振る三咲は、下を向きながら今日の朝、自分が感じたことを言った。

「まさかー。それに私、あの人、好みじゃないもの」

急に目がきつくなってまるで怒った顔をすると

「どうしたのよ」

「だって、“好みじゃない”なんて、まるで彼の事馬鹿にするから」

空いた口が塞がらなくなった美佐子は、泣き笑い顔になりながら

「みさきー。熱上げすぎー」

と言って、声を我慢して笑うと目元に涙が出てきた。

「ごめん、ごめん、別に馬鹿にしていない。それに接点ないでしょう」

「いっぱいあるじゃない。ギリシャ語の講義だって一緒だし」

「あっはっはっは。だめー。三咲それ以上笑わせないで」

そう言ってお腹を抱えると声が大きくなってしまった。周りの目が自分に注がれたのが分かると、やっと収まって

「分かった、分かった。誓います。三咲の彼の事は一切干渉しません。って言うか。はっきり言っといてあげる」

そう言って三咲を見ると

「ほんと」

そう言って美佐子を見た。

「ほんと、ほんと」

「ならいいんだけど」

三咲の言葉を聞きながら“あいつ何考えてるんだ。全くこんな可愛い子がいるのに”そう思うと

「三咲、次の講義あいつと一緒だからきっちり言っておいてあげる」

心配そうな顔になった友達をよそに少し“カチン”ときた美佐子は、しっかり言うつもりでいた。


次の講義が終わった美佐子は

「葉月さん、少しお話があるのですが」

「えっ」

「三咲の言っている通りですね。いつも人に声をかけられると“えっ”って言うんですか」

「いや」

優一の態度に少しほほ笑むと

「どこかで話せませんか」

「この前のところでは」

目を鋭くさせた美佐子は、少しだけ考えると

「いいですよ」

そう言ってまた微笑んだ。優一は、胸の中が少し“きつく”なりながら“はにかんだ顔”すると

“なに、こいつ”と思いながらほんの少し心が揺らいだ。


ドアを開けると優一の顔を見たボーイが深々と頭を下げた。

「葉月様、こちらへ」

そう言って、ボーイは先に歩き始めた。優一と美佐子が付いて行くとこの前と同じテーブルに案内された。

美佐子が、ボーイに引かれた椅子座ると優一は、ボーイに目配せをして下がらせた。

“何なの。この雰囲気。その辺の喫茶店には、入れないのというの”そんな気持ちを抱きながら、テーブルの反対側に座る人の顔を見ていると

「美佐子さん、どの様なお話でしょう」

優一は、言葉を切りだしながら“なんの話だろう。彼女から声を掛けてくるなんて”そう思いながら相手の目を見ていると

「三咲の事です」

そう言って優一の目をみた。透き通るように吸い込まれそうに目だった。一瞬何か心に躊躇するような感情が走ったが、それを打ち消すように

「あの子は、あなたが本当に好きです。大切な人と思っています。あの子は、あんなに可愛い顔をしていますが、好きになった人はいません。あなたが初めてです。もっと三咲に目を向いてもらえないでしょうか」

暗に“横目を振らずに三咲を大切にしろ”と言ったつもりだが、優一は何も言わずに自分の目を見ていた。

“なに、こいつ”そう思いながら負けずに目を見ていると、何か心に引っかかるものが有った。

「美佐子さん、安西さんが僕を好きなのは、知っています。でも僕の気持の中では、まだ友達なのです」

「キスをした相手でも」

言葉に無理を感じながら言うと相手の言葉が続かなかった。ただ“じっ”と自分を見ている。

「僕は、美佐子さんを見た時、心に何かが生まれました」

言葉を続けようとした優一を止めるように

「葉月さん、今日は、三咲の事で話をしているのです。横に逸らさないでください」

「しかし、僕は・・」

「もうやめて下さい。とにかく私は、葉月さんは、もっと三咲に目を向いてほしいのです。よそ見などせずに」

そう言って、我慢に自分の心が近くなると

「私の話したい事は、これだけです。お誘いして申し訳ないですが、用事が有りますのでこれで失礼します」

相手に失礼だとは、分かっていた。でもこれ以上の会話は、自分の心に有る弱みを掘り起こされるだけだと思うと

「では」

そう言って一方的に席を立って、出口に向かった。

優一は、美佐子の後ろ姿を見ながら“なにを言いたいんだ。三咲の事は自分の心の中で整理するしかない”少しだけ三咲の顔が頭に浮かんだ。


美佐子は、店を出て表参道の地下鉄入口へ向かった。“なんなのこれ、あいつの顔を見ただけで。私の趣味じゃない、趣味じゃない”自分の心の中に何か芽生えた戸惑いを打ち消そうとしながら小走りに歩いた。


自分の部屋で理解できない心の中を思い悩んでいると

「優一、花音、ご飯ですよ」

母親の言葉に部屋から出ようとすると妹の花音と、ドアを出たところで会った。一瞬目を見ると“ふふっ”という顔をして妹は階段を下りた。

“なんだ”と思いながら自分も階段を下りると、花音が母親に小声で耳打ちをしていた。優一がダイニングに入ると“ふふふっ”と笑いながら妹がからかうように

「お兄様、いかがなされたのですか。まるでこの世の終わりの様な顔をしていますよ」

分からないという顔をすると、妹は“ふふっ”と笑って

「失恋でもなさりました」

あり得ないながら心の片隅にある何かを刺されたような気持ちになると

「花音、お前にはまだ早い事だよ。知らない癖に」

そう言うと

「いいえ、花音はお兄様の心は手に取るに分かります。大切なお兄様ですから」

そう言うとまた“ふふふっ”と笑った。

“なんだ”と思っていると母親もそっくりな顔をして笑っている。

「お母さん。花音に言ってあげて下さい。恋もできないのにえらそうなことを言うなと」

言ったが祭りだった。

「あら、優一、恋をしたの」

思い切り微笑みながら可愛い息子に言うと

「えっ、いや、あの」

そのまま下を向いてしまった優一に

「お兄様の彼女って大学のお友達でしょ。私見ましたわ」

“うっ”言葉にならずにだんだん不利な状況になり始めると

「優一、どうなの。どちらのお嬢様」

花音は、母親の言った言葉に“どういうこと”という思いを持つと

「お母様、お兄様にはお二人いるのですか」

“知らなかったわ”という顔をする娘を横に見ながら

「花音、少し、優一は、お話があるようです。お部屋に戻りなさい」

「えーっ」

と言いながら“これからが楽しいのに”と思いながら、母親の言葉に逆らえず“しぶしぶ”花音は二階に上がった。


少しの間、静かな時間が過ぎると

「お母さん、僕は御爺様と父の血を受け継いでいます。今心の中で理解できない事が起こっています。はっきり言って判断できません」

カリンは、かつて自分の夫が“そうであったような”事を思い出した。そして

「優一、相手のお嬢様のお名前は」

母親の顔を“じっ”と見ると

「植村美佐子さんと安西三咲さんです」

「心にあるのは」

「分かりません。自分でも理解できません。三咲は、自分に思いを寄せているのは分かります。とても可愛い子です。でも何か、自分の事をプライベートな事を言えないのです。植村美佐子さんは、初めから僕が“葉月家の人間“だということ知っていました。でも僕には全く興味が無いようです。でも僕は・・」

そのまま、下を向くと

「優一、分かったわ。あなたはそのままにしていなさい」

そう言ってカリンは、可愛い息子のそばに行くと軽く抱擁して

「もうお休みなさい。あなたは疲れているのよ。お母様に任せない」

そう言って微笑みながら息子から体を離した。

母親の抱擁を受けながら自分の体に触れる母親の胸に“お母さんの胸大きな”と思いながらなぜか三咲の事を思い出していた。


「美佐子、優一もう二日も大学に来ていない」

三咲の心配そうな顔に

「メールとか、電話とかした」

首を横に振って“していない”という顔をすると

「なんで」

「だって、彼あまりプライベートなこと話さないから、何か電話するとまずいかなと思って」

目の前に座る友達の“心の素直さ”に少し呆れながらも

「じゃあ、待っていたら。三咲の気持ち次第じゃないの。電話するのも、待つのも」

そう言って目を見ると本当に何か“やりきれない“というか寂しそうな顔をしていた。

“あいつ、こんな可愛い子を”と思うと

「三咲、明日来なかったら、あいつの家に行ってみる」

「えーっ」

いきなり大きな声を出し周りの人からの視線を受けると少し首をすぼめて

「だって、家も知らないし」

「知っている」

「えーっ、なんで美佐子が知っているの」

「あっ」

と思いながら

「実は」

と言って、ネットで調べた事を話し出した。ある事は言わずに。

「そうなんだ。彼、大企業の跡取りなんだ。だから私みたいな子には、何も話したくなかったのね」

そう言ってだんだん下を向くと

「私が、邪魔だったのね。でも私が無理やり近づくから仕方なく相手してくれてただけなんだ」

少しずつ涙声になってくる三咲に

「ちょっと、ちょっと。それない。違うよ」

「なんで違うって言えるの」

“なにを知っているの”という目で真剣に見られると

「ただなんとなく」

そう言いながら、一週間前の事を思い出していた。


「美佐子、三井の総帥から呼ばれてな」

そう言って、娘の顔を見ると

「お前の事を聞かれた」

“えっ”という顔をすると

「何を聞かれたの」

「いや、それが、よくわからない。“今度会わせてくれないか”と」

「うちは、三井傘下でも中の中だ。総帥から言われて断るわけにもいかないし。何か心当たりあるか」

美佐子は、“あいつ”の事を思い出した。“何、手をまわしているんだ。最低”そう思いながら

「お父様、いつなのですか」

「明後日だ。三井の総帥のオフィスに行く」

「えーっ、私が、ですか」

「そうだ」

そう言うと“すまない”という顔をした。父の立場を理解できる美佐子は、“仕方ない”という顔をすると

「わかりました」

と言った。


明後日、美佐子は父親に連れられて大手町にある三井本社に行った。入り口には、すでに連絡を受けているのか。社員が待っていた。

「こちらへ」

と言うとそのまま前を歩きだした。エレベータで結構上の階に連れて行かれると

「こちらです」

と言った後、ドアが開けられ入り口に立つとここに連れてきた人が、

「総帥、おつきになりました」

と言った。

美佐子は、大きなデスクに座る女性を見た。切れ長の大きな目、“すっ”と通った鼻筋、引き寄せられるような唇に年を感じさせない輝くばかりの肩先まで伸びた髪の毛。

モデルとか、芸能人とかいう人種とは全く次元の違う人だった。ここまでの人はいないと思った。圧倒された。

“この人が三井の総帥”驚いていると、部屋の中程のソファにも女性が座っていた。

年を感じさせない、さわやかな笑顔。引き込まれる様な柔らかい視線に足の先から頭のてっぺんまで見抜かれる様な強い瞳。大きな目に控え目で可愛い唇。そして唖然とするほどに大きな胸。

“なんなのこの雰囲気”まったく自分とは違う世界を感じると、ソファに座っていた女性立った。また唖然とした。上流社会に育った身のこなし、立つだけでその雰囲気が分かった。自分とは、まったく次元が違う“これが上流”そう思うと足が動かなかった。

「美佐子さん。こちらへ」

と言われると、まるで体がそのまま自分の意志とは関係なしに動いた。

そしてさきほどまでの人を突き刺すような瞳が消え、柔らかい眼差しをすると

「カリン、二人がいい」

三井の総帥が言うと

「ううん、かおるもいて」

そう言うと総帥がソファに座った。


美佐子は、あの時を思い出しながらいると

「美佐子、どうしたの。急に黙って」

「あっ、いや。ごめん」

“なんであやまるの”という顔をすると

「三咲、きちんと聞いてね」

と言って、優一の母親と会ったことを話した。

「実言うとそれでね。三咲にも会いたいんだって」

「えーっ」

周りの人がさすがに驚くほどの声を出すと

「でも、なんで優一の母親がそこに出てくるの」

「うん、実は、三井のかおる様と優一のお母様は、親友らしいの」

頭に衝撃を受けた三咲は、体が震え始めた。そしてだんだんまた下を向くと

「そんなのいや。優一は、優一は、私の心の中にある大切な人。例え優一のお母様でも干渉を受けたくない」

そう言って、下を向いたままにしている三咲を見て、美佐子は“そこまで”という思いを改めて思った。

“三咲は、あいつとの事を大切にしたかったんだ。人に干渉されずに二人ではぐくむ愛情”そう考えて、少しだけ“うらやましいな”と思うと

「わかったわ。三咲」

そう言って本当に心配な顔をして大切な友達の顔を見た。


三井の総帥かおると優一の母親カリンに会った美佐子は、ついに三咲と一緒に葉月家に行くことを決めます。二人で行った葉月家で迎えていたのは・・・。次回は、ぐっと二人が進展します。お楽しみに

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