表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してもマイペースに生きています。  作者: カラーレス・T
4/20

10歳になりました。

だんだん1話が長くなっていってる気がする。

早いものであれから10年経ちました。

私も10歳です。


え?早いって?

赤ちゃんなんて食べて寝ての繰り返しなんだからいいでしょ。

私の黒歴史。悟ってください。

で、考えたがやっぱり面倒ごとは嫌なので前世の知識使ったりとかはしてません。

一応精神年齢が高くなってしまったがなんとか誤魔化しが効く範囲だと思いたい。


「お嬢様。お時間です。」

「わかったわ」


産まれたときのこと思い出したりしているうちに時間がたったみたい。今は夕方。


「お嬢様、玄関に旦那様がお待ちです。」

「あら、では少し急ぎましょう。」


え?喋り方ちがうって?

それが実は我が家は公爵家だったのさ。親を様付けて呼んだり、お手伝いさん(メイドさん?)がいたり庭師の人やコックさんがいたりしたからいいお家なのかなーなんて思ってたけどそれ以上だったよ。

だから喋り方はこんな感じ。お嬢様をやらなくちゃいけない。家族とか親しい人にはもっと砕けた喋り方になるけどね。

公爵家って知ったときの感想は貴族めんどくさそう。実際めんどくさいしね。


「お父様、お待たせいたしました。」

そう言って淑女の挨拶をします。これ、はじめは足がプルプルして大変だったな。まだ家族だからそこまで腰落とさないけどね。


「準備できたみたいだね、シャル。では行こうか」

そう言ってお父様と一緒に馬車に乗り込む。


ちなみに今日は『精獣の儀』の日です。精獣ってレインみたいな生き物のことらしい。レインは黒虎こっこという種類なんだって。タテガミとかライオンも入ってるのに名前はトラなんだね。


レインと言えばあの翼、やっぱり飛べました。前乗せて飛んでもらったけどあれは怖かった。安全バーのないジェットコースター。タテガミにしがみついてたよ。降りたあとレインが嫌そうな顔して暫く触らせてくれなかったくらいガッツリしがみついてた。


キミもそんな顔出来るんだねレイン。


赤ちゃんの頃こそ舐められて泣いていたけど慣れたあとはあのモフモフ堪能しまくってたのに。かなり気持ちいいです。お気に入りはレインのお腹をクッション変わりにすること。はじめは嫌がってたけどもはや呆れた顔して大人しくクッションしてくれてる。人間も精獣も諦めが感じんだよね。

しかも呆れた顔って意外とレイン表情豊かだね。


で、『精獣の儀』っていうのは神殿で祈って応えてくれた精獣と契約すること。


でも実際は精獣が応えることなんて滅多にない。十数年に1度あればいいほうなんだって。何年か前に契約者が出ていたからまず私が契約することはないはず。

しかも契約すると必ず軍属になるらしい。精獣1匹でかなりの戦力になるから。たしかにあのスピードだけでも伝達に使えるし体当たりでも人間なんてすっ飛ぶよ。車対人みたいな感じだね。そんなめんどうなことお断りだけどね。


さらに精獣と契約すると何かが特出する。

うちのレインはお母様が契約者。お母様の場合魔力が特出した。だから軍属になって魔法騎士団に所属。やっぱり儚げ美人じゃなかったんだね。まぁ、あの容姿で剣振り回してるとか詐欺だけど。

あ、私の容姿はお母様に似たよ。ピンクゴールドの髪にオーシャンブルーの瞳です。

良かったよ。あの家族の中で一人だけ平凡な顔立ちとかじゃ無くて。


精獣との契約で特出した部分は他の追従を許さないくらいになる。だから自然と契約者が要職につく。お母様も副団長だしね。


私は流石転生、チートがありました。

そのチートがきっかけで魔力がかなり増えてしまった。元々はちょっと多いくらいで私くらいの魔力量なら魔法騎士団には多々いるってくらいだった。

でもそれが私より魔力量多いのはお母様くらいになってしまった。魔力量はお母様より少し少ないくらい。精獣の契約者くらいしか勝てないってどんだけさ。


このことを知っているのはごく一部なのでいつも魔石のネックレスで魔力を元の大きさくらいまで抑えている。魔石なら身につけている人いっぱいいるしね。

なのでこれ以上はチート要りません。


『精獣の儀』は何歳でやってもいいけど一生に一度きり。だから殆どの人は大人になってから。でも我が家は10歳でやる。お兄様も10歳で行ってた。滅多に精獣が応えないからサッサと終わらせようってことらしい。

うん。私も賛成。嫌なことはサッサと終わらせよう。


精獣はほぼ応えないことがわかっているから気楽。神殿でちょっと時間潰せばおしまい。

しかも使う神殿は王宮のなかにある神殿。

侯爵家以上はその神殿で儀式するのが決まり。

お父様が一緒なのはこのため。流石にいくら公爵令嬢といっても一人で王宮には入れません。やっぱり貴族はめんどくさい。


でも儀式が終わったら王宮の図書室行くんだ〜。珍しい本があるらしい。

うちの本は殆ど読んだ。儀式よりそっちの方が楽しみ。


さぁ、神殿へ行くぞー。待ってろ、まだ見ぬ本たちよ!

いまのとこ1番のチートは精獣(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ