表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してもマイペースに生きています。  作者: カラーレス・T
3/20

産まれました2

「あら、自分のおててが気になるの?」


手を動かしながらガン見してたからかそんなことを言う儚げ美人さん。

そりゃね、いきなり縮んだらガン見しちゃうし、気にもなるさー。


でも赤ちゃんかぁ〜。最後は対向車に突っ込まれた衝撃とか憶えてるから転生というやつですね。そんなの物語だけの世界だと思ってたし。

うん。めんどくさい。また人生やり直しですか?ここは喜ぶべきなんだろーが勉強とか対人関係やり直しめんどくさい。


小説とかだと中身が大人だから勉強で優秀になったり神童とか言われたりしてるけどそれもな〜。


前世でもそうだったけど面倒ごとは嫌だしな。ま、そのへんは喋ったり出来るようになるまでに考えるかな。


と、つらつら考えてるのがいけなかった。ヤツに反応できなかった。

え?ヤツとは誰かって?

目を醒ましたときに覗き込んでいたヤツだよ。すっかり忘れてた。


「ガゥ」

ヤツは私のことベロンって舐めたのさ。ペロンって可愛さじゃない。ベロンだ。

まぁおっきいしね。なんか味見かと思うんだけど。

あ、ヤバイ。


「びぇ〜ん」

精神が身体に引っ張られてるのかな。意図せず泣ける。



「まぁレイン、シャルネーゼと仲良くしてくれるのね」


どう解釈したらそうとれる?餌の味見みたいでしたが。


ヤツはレインと言うらしい。

名前は可愛いけど姿はかっこいいのさ。


ライオンとトラを足して2で割った感じ。トラの身体にライオンのタテガミ色は黒。こっちの人間の平均身長しらないけど地球と同じくらいなら美人さんと比較して3mくらい。立ち上がったらさらに大きそう。そして翼がはえてます。

飛べるのか?


「そうだわ。レイン暫くシャルネーゼを見ていて。シャル、お母様用事があるの。直ぐ戻ってくるからレインといてね。レインお願いね。」

そういってレインの前に私を降ろすと部屋を出て行った。


おい!泣いてる赤ちゃんを放置するな。あなたは儚げ美人じゃなくて天然か。


そしてレイン。あんたも舐めるな。仔猫?(ライオンもトラもネコ科だからいっか。)じゃない。


あーもうめんどくさい。

泣いたら疲れたし寝よ。レインもふもふだから風邪は引かないでしょ。





つんつん。つんつん。ちょっと、私が気持ちよく寝てるんだからほっぺつっつくな。


「む〜」

ほっぺたをつつかれて仕方なく目を開けると5、6歳の少年がいた。

サラサラの金髪クリクリ碧眼美少年。将来美青年になること間違いないだね。


「あ、おきた。」

起きたじゃなくて起こしたが正解だよ少年。


「シャル、おはよー。お兄ちゃんとあそぼー。」


少年よ、自分より小さい子にお兄ちゃん風ふかせたいのは解るがまだ首が据わってない赤ちゃんを抱き上げるなよ。嫌な予感しかしないから。

多分泣かれて落ち込むっていう展開になるかと。


ッバン!!


少年が私を抱き上げようとしたとき誰かが入ってきた。


「シャル〜」

そして少年より先に抱き上げて頬ずり。ってヒゲが痛い。やめい。


「うわ〜ん」

「え、シャルどうしたの。」

「あ〜ぁ。父上がシャルのこと泣かした。」

「ラルフいたのか。」

いまごろ気がついたの?

「はじめからいたよ。ぼくが先にだっこしようとおもってたのに。」


「ガゥ」

私が泣いていたからかレインがやってきた。

あ、ちなみにさっきまでちゃんと赤ちゃんようのベッドに寝てたよ。

多分寝たあとに誰かが運んでくれたんでしょう。

レインの後ろから美人さんことお母様。


「あ、な、た?なにシャルネーゼを泣かしてるの?」

「だってシャルが可愛かったんだもん♪」


お母様に渡されてやっとヒゲ攻撃から逃れられたよ。これでやっと見れる。


うん。少年が父上と呼んでいたから期待してたけど凄いね。金髪青眼。アイスブルーって言うのかな?ちょっと冷たい感じの色合いなんだけどデレデレの表情で台無し。


クールビューティが似合いそうなのにね。

残念な人だね。


ちなみにお母様はピンクゴールドの髪に碧眼です。

ふむ。お母様があなたと呼んでいたからこの人は私のお父様なんだろ。

少年はわたしのお兄様か。お兄ちゃん風じゃなくて本当の兄でしたか。


「まったく。二人とも着替えてきたらどう?その間にシャルにおっぱいあげるし。」

「はーい。じゃあねシャル。後でお兄ちゃんとあそぼーね。父上ぬきで。」

そう言ってラルフ少年は頭を一撫でして出て行った。


「ラルフが酷い。」

「あなたも仕事抜けてきたのでしょ?セルが探してましたよ?」

お母様がため息をつきながらそういうと、

「だってシャルに早く会いたかったのさ♪」

うざ。♪付けるな。


「早く戻りなさいな。」

お母様の後ろからブリザードが。お父様も感じたのか

「も、もちろんもう戻るさ。それじゃあシャルまた後でな」

お父様も一撫でして出て行きました。


でも美形のお父様と美人のお母様。私の容姿ちょっとは期待してもいいかも♪

なーんて思ってたら


「シャル、ご飯の時間よ〜」

っておっぱいにつけられていた。


いや同性だけど私にも羞恥心が。なんて抵抗したけど無駄でした。赤ちゃんだもんね。


ふー、ごちそうさまです。でもライフポイント0に近いです。


「オムツも変えましょうね〜」

いや〜。聞いてない。それはやめてー。考えれば赤ちゃんなんだからわかるけどもう無理です。精神的ダメージ半端ない。


え?抵抗?したけどこっちも無駄だったよ。

きちんと変えられたよ。


慰めなのかレインがまた舐めてきたけど同じく泣きましたよ。

もぅいや。


兄は妹溺愛、父は家族溺愛。

母のキャラクターが早くも壊れたかも(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ