第一王子と第二王子
「あ、兄上!」
「カルロ、これはなんの騒ぎだ?」
やっぱりそうなるよね。
「これは新入りに指導指導しようと…」
うわ、それ此処で言うの⁇
「ほぅ、お前はいつから特別クラスに指導できる実力がついた?」
「僕が特別クラスでないことが間違いなのです。だいたい契約者にならなければ特別クラスに入ぬ者など不要です」
わーぉ。そこまで言うか?
「はぁー。彼女は詠唱破棄が出来るのだぞ?特別クラスになる実力がある。それにお前は何故自分が特別クラスに入れると思ってるんだ?」
「私の実力なら可能です」
「彼女に負けたのにか?」
おい?負けたこと知ってるってかなり早い段階でいたのか?かっこよく出てくるタイミング計ってたのか?
「それは油断していたからです。次は負けるはずありません」
ま、10歳に負けるとは思わないよね。年齢的に中1男子が少4女子に負けてるんだし。
「彼女ならもう一度やっても負けるとは思わないがな」
まぁ、カルロ殿下があの実力なら勝てるかな。でもそれってまた勝負しろってこと?フィルベルト殿下の後ろでお兄様が笑ってるけどあれ怒ってるよね?
勝負ふっかけたカルロ殿下に怒ってるのか、また勝負させようとしてるフィルベルト殿下に怒ってるのか。お兄様、取り巻き達が怯えてるからね?
「しかもさっきは対自していない生徒にいきなり魔法を放ったように見えたが?」
見てたなら助けろ!詠唱破棄はもう少し隠しておきたかったんだけど。
「そ、それは…」
「学園内では魔法での攻撃は基本認められない。勿論皆が納得出来る理由があるのだろうな?」
「それは、ヤツの不敬罪です。僕に恥をかかせた」
「お前は先程油断していたから負けたと言っていただろ?王族に勝ったから不敬罪だと言うなら白星騎士団は不敬罪だらけだ。そもそも学園内では1生徒同士だ。余程のことが無ければ不敬罪の適用は出来ない」
兄殿下にここまで言われたら流石にこれ以上反論出来ないでしょ?
「お前は自分の実力を認めない。きちんと実力を把握すれば伸びる余地もあるだろ」
「いいえ。僕は特別クラスの実力はあります。そこの新入り。もう一度勝負しろ。次は学園を通した正式な勝負だ。クラスの入れ替えをかけろ‼」
えー。私なんの得ないじゃん。めんどくさい。断っていいかな?
「おことわ「カルロ、それではシャルネーゼ嬢にメリットがない。」」
フィルベルト殿下?遮るなし。そしてニヤニヤしてるってことはなんかめんどうなこと考えてる?
「ならば新入り、貴様が勝った場合望みの報酬をやろう」
「要りませんわ。勝負する理由もありませんし、おこ「そう言えばシャルネーゼ嬢は本が好きだったな?勝てば王宮の図書室の使用を許可しよう」
「やります!」
あ、即答しちゃった。お兄様、ため息つかないで。マルクルたちも残念な子みる目にならないで。だって仕方ないじゃん。この前バタバタして図書室行けなかったんだもん。
「なら決まりだ。3日後の午後にスタジアムだ。首を洗って待っていろ」
そういって取り巻きたちと去っていった。なんか悪役みたいなセリフだね?
てかスタジアムってどこ?
「弟が迷惑をかけた。私が変わりに謝ろう」
「お気になさらずに」
一応人目があるからね。例えフィルベルト殿下と幼馴染みでも礼儀はわきまえますよ?
「さて、講義を中断してしまったようだ。皆講義に戻ってくれ。ところで教授彼女たちにも話を聞きたい。。いいかな?」
「いえ、聞くまでもありません。カルロ殿下がおしゃっていたとおりなのですから。そうだろ、アニス?」
「聞く、聞かないを決めるのは私です。貴方は講義を抜ける許可を出せばいい」
「わかりました。許可をだしましょう」
「ありがとうございます。では君達着いてきなさい」
そう言ってフィルベルト殿下が歩き出した。
その後を私たちも歩き出した。
暫く歩いたところで空いている談話室にはいる。
「シャルネーゼ嬢、周りに話が聞こえないようにできるか?」
「はい。ウィンベール」
風が私達の周りにベールをつくる。これで周囲に誰か来ても私達の声は聞こえない。
「さすがだな、シャル」
急にフィルベルト殿下が親しいげに話はじめた。
「ありがとうございます」
「で、どうしてこうなった?」
「カルロ殿下に実力をみてやるって喧嘩うられたんですの」
「シャルなら勝負をしないか、もっと上手く勝つことできただろ?なにもあそこまでやらないでも」
確かに何時もなら関わりたくないから適当に言って逃げるよ。
「お友達をけなされたのです。あれくらい当たり前ですわ」
「シャルは身内に入れたものがけなされると容赦しないからね」
お兄様が頭を撫でながら呆れたように言った。
そう。私が敵に容赦なしなのは今にはじまったことでは無いのです。その理由はおいおいってことで。




