転生しました。
初めまして皆様。私アニス家の長女シャルネーゼと申します。親しい者にはシャルと呼ばれておりますわ。
そして私には前世という記憶がございます。
あ、ちょっと。病院なんて勧めないで。本当なんだから。
あら、失礼いたしました。少々取り乱しましたわ。とりあえずお話を聞いて下さいませ。
前世の私は地球という惑星の日本という国の一般ピーポーでしたわ。本を読むのが好きな一般人。その中に転生ものやらがございましたの。前世の知識を使って内政だとか特殊な能力で最強主人公とかいろいろ読みましたわ。中には逆ハーレムなるものもありましたわね。
でも私思いますの。あれは架空だから面白いのです。確かに前世の世界は過ごしやすそうでしたわ。でもないものねだり。現実は命の危険すらあるかと思いますわ。だって内政だとか最強だとかって王政だと利用されるか殺されるかのどちらかではなくて?
未知なる知識や強すぎる力は権力者には蜜にもなれば毒にもなりますもの。
逆ハーレムなんて不誠実なもの背後から刺されますわ。ヤンデレなんて人がいたら良くて軟禁、悪くて心中ですわ。
あー、もう普通に話してイイですか?めんどくさいです。だいたいいまの中世ヨーロッパ並の文明で現代日本のようにしたら異端児と思われるでしょ。寧ろ技術足りないし。
その為の魔法でしょ。
ま、産まれたときは状況わからなくて大混乱だったけどね。
いま思い出すと黒歴史だわー。