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カタリベ  作者: 巣月遥
3/5

おとなとこども そのさん

 やはり、子供が大人に敵う事はない。

 何故今日もこの話題から入ったかと言うと、再び後ろで子供バーサス大人の戦いが始まっているからだ。

 今日は父親ではなく母親だが。

 妹は相変わらず苦しい言い訳で、「そんなに反抗しなくてもいいのに」と、言いたくなる。

 本日の学校で昨日話した事を友人にも話したが、「めちゃくちゃ大人びた子供とめちゃくちゃ頭の悪い大人なら子供が勝つんじゃないの?」なんて事を言われた。

 確かにそれはそうかもしれないが、めちゃくちゃ頭が悪く、子供に討論で負けてしまうようでは、それは大人にはなりきれていない。もしくは、子供の方が生まれたときからとんでもない環境にいて、いろんな事を悟った「心が大人」であるならば、既に大人に対抗する術を持っている訳だ。

 と、そろそろ喋る事も少なくなって来た所で、子供バーサス大人の戦いに大人になった気でいる僕が仲裁に行こうと思う。


 そんなわけで仲裁に行って来た。

「……」や「十分後」などと書いて席を離れた時間を表現しようと思ったが、折角今まで語り口調で行って来たこの物語の雰囲気を崩したくなかった為、スペースのみあけて戻って来た。

 ここで妹の言動について今後も語るつもりはないので教師に逆らおうとするけど上手く丸め込まれてしまいそうになり、「どんな言い訳だwwワロスww」と電子的掲示板で言われてしまいそうな苦し過ぎる言い訳を言っている、という事だけ言っておこう。

 妹が親と喧嘩をしている事は少なくない。

 もしかしたら毎日行っているかもしれない。

 これが『反抗期』と言うやつだろうか。

 親に聞いた所、僕は一般的に『反抗期』と呼ばれる時がまだ来ていないらしく、僕はこのまま大人になれば一生反抗期は来ないのではないか、と思っているのだが、人生何があるか分からない。

 もしかしたら新しい高校生活で変な先輩に誑かされて不良となり、急激に親への反抗心が芽生えるかもしれない。

 僕の心は簡単に誑かされる様な弱さではないと信じているが、もしセクシーで大きな胸のお姉さんが誘惑して来たらそれこそどうなるか分からない。

 いや、セクシーで大きな胸というのは関係ないが、おそらくそう表現したら分かりやすいだろうと思ったためだ。決して僕の趣味はどこにでもあるような男子高校生の理想ではない。絶対に変態的な趣味でもない。多分。

 話がずれてしまったが、反抗期の子供というのは何故こんなにも見苦しいのだろうか。

 とか話しているうちに親が買い物に出かけ、妹はノートパソコンを開いた。

 妹の機嫌は異様な程に元通りになるのが早く、一度落ち込むと大分引きずってしまう僕との差はなんなのだろう。

 どちらが良いとも悪いとも言えないが、落ち込みやすい僕としてはすぐに立ち直れるというのは羨ましい物だ。

 あと、僕が仲裁に失敗した事に関しては誰も突っ込まないでおくれよ。


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