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カタリベ  作者: 巣月遥
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おとなとこども

この小説は、本として出ている事を前提としてwordを使って書いた物で、少しネット小説としては無理がある表現がありますが、その辺はスルーでお願いします。


 大人に対抗するには大人にならなければならない。

 それが僕の持論だ。

 僕は何があってもまだ未成年なわけで、他国へ言ったら車を運転出来る年齢だとか、そういう屁理屈をするつもりは無い。

 そんな子供の僕が大人に対抗する事は出来ない。

『反抗』をする事が出来ても、『対抗』をするには最低限のベースが必要なのだと思う。

 それが二十歳を過ぎる事なのか、大学を卒業する事なのか、立派に就職する事なのかは僕にはまだ分からない。

 それでも、これだけは分かる。

 子供は大人には敵わない。

 立ち向かうつもりは無い。僕は勝てない勝負はほとんどしないタイプだ。とか自分で決めつけている自分はまだ子供なのだろう。

 中学生から高校生へと上がって、大人になった気分にいる自分を客観的に見れば「はしゃいでいる子供」だ。たった一ヶ月前はまだ中学生だったというのに。

 たった一ヶ月で人は変われるか、という話はいろんな所でされている事は間違いない。科学的に証明する事は容易いが、この疑問に対して解決出来るのは科学的証拠ではない。

 その問いに答える事が出来るのは、実体験のみだ。と、決めつけていいのかは分からないが、実際にその場に直面しないと人間は理解できない生き物だ、とも決めつけてみる。

 こんな回りくどい言い方を僕がしているのは、大人になった気でいる自分が正しいかどうか不安だからである。しかし、いい加減自分でもくどい気がして来たのでこれからは決めつける発言に対してこのような解説を付ける事はおそらくしない。

 ここで再び大人と子供の話に戻るのだが、何故こんな話を急にし出したかと言うと、我が家でもうすぐ小学校を卒業する子供な妹とその業界では知らない人は少ない、ネットで検索したら同姓同名の人間ではなく本人がでてくるレベルに有名人な父親が喧嘩をしているからである。

 そんな親子の討論を耳に挟みながらこんな文章を書いている僕はどちらの味方なのだろうか。

 数行戻って読み返すと、僕は父親が正しいが子供としては妹の気持ちも分かる、といった思いがあるらしい。

 しかし、妹の言っている事は滅茶苦茶で荒削りで、頑張って上手い事を言おうとしているが経験も知識も不足していて上手く表現出来ていない事がはっきりと分かる。

 何が言いたいのかも分かるし、大人に対抗したい反抗期な気持ちも分からなくはない。それでも、どうあがいても経験も知識も量が違う大人に子供は敵う事はない。もちろん、大人になった気でいる自分も。

 大人になった気になって大人に反抗し、「まだまだ子供だな」なんて言われるのは目に見えている。

 そんな事を見ずに大人に逆らってしまう俗にいう「不良」は子供扱いされる事でよりいっそう対抗心、いや、反抗心が強まってしまうのだと思う。

 それは不良に限った事ではない。

 反抗期の子供に対して「親に逆らうんじゃない」と言ってしまえば、より一層反抗心が深まるだけである。だからといって、あえてそれを言う事が大切だとも思う。

 それを執拗に言う事を間違いだとは思わないし、それを乗り越えてこそ子供が大人へ近付く第一歩になるのではないだろうかとも思っている。

 大人へ近付く第一歩だとか、大人の階段を上るなどと言う言い方をよく耳にするが、それを性的な意味として使った所で、大人に近付くどころか、まだまだ子供という事を明言している、と思うのは童貞だからと言われれば返す言葉がない。

 ここまで書いてやっとまとめに入る訳だが、つまり何が言いたいかと言うと、大人に対抗したければ自分が大人になるまで対抗するな、という事であり、しかし本当に大人になった頃には対抗心など無くなっているという、今感じている対抗心は成長の上で必要か必要じゃないか微妙な意味しかないという事が言いたい。

 この物語はそんな僕の言いたい事や思った事を作り出した物語にのせて綴るノンフィクションの様なフィクションである。

 もし僕の頭の中を並べただけの文章を読んでくれるのであれば次のページをめくって欲しい。

 その気がなければここで破り捨てても、焼いて灰にしても、目一杯落書きした後に水に濡らしてそれをあえて乾かし、それを破り捨てるなどストレス解消の為に使っても構わないが、他人にはこう言って欲しい。「面白過ぎて破ってしまった」と。

 その時あなたはその他人に「変な奴」と思われるだろうが、それが僕の描いた文字達を破り捨てた代償であり、本を購入した後にそんな事をしていたならば僕にとって大した損は無い筈なので、「変な奴」と思われるまでこの本をおすすめしてくれれば、その先は弁解をするために、「この本にこう言えって書いてあった」と言っても構わない。

 もちろん、それを信用させるには実体験、もとい実際に証拠を見る必要があるわけで、その為に再びこの本を購入して欲しい。あとはその繰り返しである。

 そんなわけで、もうすぐ次のページに突入する所だが、心の準備は出来ただろうか。

 破り捨てる用意か、次のページを開く勇気か。それはどちらでもいい。では、お待ちかねの次のページだ。

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