Osb.18:資本の黄昏なのです!――酒樽の王土、レイヤーの反旗
【場所】クライン・ヴォイド・サンクチュアリ・支配階層『アリシア・セントラル』
アリシアの冷徹な管理下にあった「物理特許」のグリッドが、うさちぁんの噴き出すにんじんっ酒の蒸気で、赤銅色に錆びついていく。「兎姫」の狂気による、強引な空間のリフォームが始まった。
アリシア
「(端末を叩くが、エラーログが酒の銘柄に置き換わっていく)……信じられません。私の構築した完璧な数式が、ただのアルコール中毒者の脳内麻薬に屈するなど。咲姫、これはあなたの差し金ですね?無秩序は収益を生まない……ただの負債(徒労)でしかありません!」
咲姫
「にゃうにゃ!アリシア、それは『正常』という名の狭い層しか見ていない証拠なのです。見てください、うさちぁんが笑うたびに、あなたの完璧な世界に『酒樽のノイズ』が混ざり合っていく。これこそが、兎姫が贈る――資本主義への弔砲なのです!」
うさちぁん
「ヒック……!アリシアちゃん、数字ばっかり見てると肝臓がシワシワになっちゃうよぉぉ!ほら、この22NkQトンの不謹慎な蒸気を吸って、一緒に『労働の向こう側』へ行こうよぉぉ!!」
【下剋上:兎姫の領域展開】
アリシアが支配していた「床」が、咲姫のシャッター音に合わせて巨大な酒樽の蓋へと置換され、重力のベクトルが「うさちぁんのコップ」へと収束する。
新平
「(足元が急に巨大な木樽になり、酒の香りで目が回りながら)……あ、アリシアの独裁が終わったと思ったら、もっとタチの悪い『酔っ払いの王国』が建国されたぞ!おい!空から降ってくるのが雨じゃなくて、度数90%の原液になってるじゃないか!!」
未生
「(降り注ぐ酒の飛沫をレンズで透過させ、虹色の先輩を撮影しながら)ああ……!権力の鎖を酒で溶かし、自由という名の狂気に身を投じる先輩!アリシア様の計算された美しさも素敵ですが、今の、この秩序がゲロ(自主規制)のように吐き出される瞬間!脳が、脳がレイヤーの洪水でパンクしちゃいますぅぅ!!」
猫二
「にゃ……。……アリシアが溜め込んでいた『エトス』が、うさちぁんの魔法で全部『プリンの原液』に両替されていくにゃ。……あ、これなら働かなくても、この海を泳ぐだけで食い繋げるにゃ。……でも、泳ぐのが面倒だから、やっぱり沈むにゃ……(幸福な窒息)」
【アリシアの苦渋:強制等価交換の崩壊】
アリシアの資産管理能力が低下。その代わり、うさちぁんの機嫌に合わせて「時給」がリアルタイムで変動(乱高下)する。
アリシア
「……くっ。一秒ごとに通貨価値が変動する世界など、経理として認められません。ですが……この『兎姫』のレイヤー……。不合理ゆえに、私の予測モデルを0.01NkQ秒ごとに超えてくる……!」
琴子
「……聴こえる。アリシアの冷たい計算機が、オーバーヒートして奏でる『ミ』の悲鳴。……そこに、咲姫のシャッター音と、うさちぁんの笑い声が重なって……。……聴いたこともない、暴力的な『歓喜の歌』になってるわ。」
うさちぁんが酒樽の底を蹴ると、サンクチュアリの空に巨大な「兎」と「猫」の紋章が浮かび上がった。資本によって支配された偽りの聖域が、今、少女たちの「遊び場」へと反転する。
咲姫
「サクッ!管理者に、青春の『泥酔』をぶちまけるのです!!」
(Osb.19へ続くのです!)
アリシア・セントラル:一般的には、経理部と言います。
経理部が暴走するとか悪夢ですよね…?




