双子の姉をステージで失ったけど、俺はもう一度アイドルになる。

姉の死から、二年。

武道館ライブでステージに立ったその日、
双子の姉・千鶴は帰らぬ人となった。
心臓は止まり、時間も止まり、俺の夢も一度、止まった。

だけどーー俺は今、再び立ち上がる。
姉のいた場所へ、俺が辿り着くために。

これは、姉の意志を継ぎ、
アイドルとしての“自分”を見つけていく少年・凪の物語。

アイドルの才能に恵まれながらも、
他人とのユニットを避けていた彼が出会うのは、
姉に憧れ、もがき続ける幼なじみの少女・陽鞠。

「お兄ちゃん、ひまりと……ユニットを組んでくれない？」

それは、姉との記憶を裏切ることか。
それとも、新しい夢を掴むための一歩か。

——これは、トップアイドルだった姉に挑み、
彼女を越えようとする少年の“再起”の物語。

そしてその先で待つのは、
姉を知る者との対立、仲間との絆、
そして、「千鶴以上のアイドル」としての覚醒ーー。

青春×アイドル×双子の絆。
すべては、武道館の先で、もう一度姉に手を伸ばすために。