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渡れない

 奈良県の日本一広い面積があると言う十津川村には『谷瀬の吊り橋』があり、全長は297メートル、地表からの高さは54メートルもあります。


 その規模は日本有数らしくて、渡ると結構揺れるのでスリルも満点とのことでした。


 そんな『谷瀬の吊り橋』を、旅行仲間の大発さんとシュガーさんと小生の3人で、紀伊半島の一泊旅行で、渡りに行ってみることにしました。


 まず、十津川村に行くまでも十津川村の中を走るのも中々に大変です。


 紀伊勝浦で一泊して、朝早くから高速道路も有料道路も全く無い、山の中のグネグネ道をひたすらに十津川村に向けて北進して、走り続けることとなりました。


 車を運転するのもいい加減飽きてきたころ、やっと到着、駐車場が『谷瀬の吊り橋』のすぐ近くにあったので、車を駐車しました。


 イザ!『谷瀬の吊り橋』を渡ろうと吊り橋の直前まで歩いて行ったのですが、シュガーさんの足がすくんでしまいました。


 「ムリムリ、絶対にムリ、ホント怖いから吊り橋は渡れない、諦める」と『谷瀬の吊り橋』を渡るのを、完全拒否です。


 でも大発さんと私は、せっかくここまで来たのだから絶対に『谷瀬の吊り橋』を渡りたい。


 代替案は無いかと地図を見てみると、遠回りにはなるが、2キロ程度歩けば『谷瀬の吊り橋』の反対岸側に行けることが判ったのです。


 シュガーさんには、頑張って1人遠回りで歩いてもらうことにして、我々は『谷瀬の吊り橋』を渡ることにしました。


 当然帰りは3人で、2キロを遠回りで歩いて帰る約束もしましたよ。


 この『谷瀬の吊り橋』は、ワイヤーロープでつながれた吊り橋の上に木の板を並べただけの簡素な造りです。


 足元からは地表ものぞけますし、歩くたびにゆらゆらと揺れるつり橋はスリル満点!


 まるで空中を散歩している気分でしたよ。


 吊り橋も渡ったことで満足したので、吊り橋を望むことが出来る食堂で昼食を食べて帰ることに。


 帰りも天理市の名阪国道に向けて、さらに北進することになるから、京奈和自動車道の五條インターチェンジまで、延々とグネグネ道を走ることになるのですよ。


 延々と下道ばかりを走る、中々大変なルートの旅となりましたね~


 何故かデジタルデータの中に、『谷瀬の吊り橋』など十津川村での風景写真が、1枚として見つからないのです。


 南紀で途中に寄った、紀和町の丸山千枚田や串本町の橋杭岩の写真は発見できたのに・・・


挿絵(By みてみん)


 多分ですが、写した写真が不出来だったのか、フイルムをデジタル化して保存するまでも無い写真だと判断したのかで、デジタル化対象から外れてしまったのでしょう。


 後になってから多少不出来でも、なんでデジタルデータ化しなかったんだと思うことが多々あります。


 残念!!

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