秋の知恩院
秋に京都の知恩院に行ったことがあります。
紅葉のピークには少し早かったのですが、このタイミングならば参拝者があまり写り込まずに、何とか撮影できるかなって思ったのですよ。
三門の手前から参拝者で賑わっていましたから、これは参拝者が写り込まない写真撮影はダメかなって思いつつ、除夜の鐘で有名な『大鐘楼』に行ってみると、私の運が良いのか年に数日しか鐘を鳴らさないからなのか、参拝者はまばらになりました。
カメラを構えてジッと待っていると、誰も写り込まないタイミングが出来ましたので、急いで1枚写しましたよ。
後で確認してみると、この大鐘が鳴らされるのは法然上人の御忌大会(4月)と大晦日の除夜の鐘、除夜の鐘の試し撞きだけですが、とりわけ除夜の鐘は親綱1人・子綱16人の17人で撞き、京都の冬の風物詩となっていますとのことでした。
大鐘楼の歴史は古く延宝6年(1678年)、知恩院第38世玄誉万無上人のときに造営されたものなのだそうです。
釣鐘は高さ3.3メートル、直径2.8メートル、重さ約70トンもあります。
寛永13年(1636年)、知恩院第32世雄誉霊巌上人の鋳造とのことですから、大鐘楼よりも年代が古いのですね。
知恩院の釣鐘は、京都方広寺、奈良東大寺と並ぶ大鐘として知られていますとのことでした。
大鐘が鳴らされる風景も観てみたいものだとは思いますが、参拝者でごった返しているでしょうから、たとえ現地に行ったとしてても、真面な写真を写すのは報道機関でもないのでムリでしょうね。
その後、なるべく参拝者が写り込まない場所を探していると、蓮池の横に植わった樹が紅葉し始めていたので、蓮池の縁から『経蔵』を写してみました。
経蔵は、三門と同じ元和7年(1621年)に建てられたそうですから、400年も前の建物で、大鐘楼よりも古かったです。
経蔵の中には、徳川2代将軍秀忠公の寄附によって納められた『宋版一切経』約6千帖を安置する八角輪蔵が備えられており、その輪蔵を一回転させれば、『一切経』を読誦するのと同じ功徳を積むことが出来ると、云われていますよ。
フイルムカメラでの撮影でしたから、あまり多くの枚数をスキャナーでデジタルデータ化し保存していなかったため、三門等も色々と写したはずですが、残念なことにデジタルデータにしてありませんでした。
同じデジタルデータ化ファイル内に、何処の寺院かが不明の秋の風景写真もありましたので、一緒に添付しておきます。
さて何処の寺院で写したのでしょう?全く思い出せません・・・




