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伊尾木洞(いおきどう)を巡り歩く

 高知市から東方向に走り、安芸市内を国道55号線沿いに東へ進み、市街地をはずれたところの道沿いに『伊尾木洞』はあります。


 鉄道だと、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の伊尾木駅の近くになりますね。


 舗装がされた道から一歩踏み出すと、まるで数万年前の時代にタイムスリップしたかのような景色が目に飛び込んできますから驚きです。


 この洞窟は周辺が海だった頃、波の浸食により出来た天然の海食洞で、高さは約5m、幅は約4mで全長は約40mほどです。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 その奥は渓谷に続いていて、普段は足を浸すくらいの水が流れ出ています。


 また洞窟の壁には、貝の化石が見られるところもあります。


 洞窟を抜けた先には、シダに覆われた渓谷が400mにわたり続いていて、とても神秘的な緑の空間が広がっています。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 風景写真を写す私みたいなタイプの人たちにとっては、最高のロケーションです。


 運動靴でも問題なく歩けるほどに、遊歩道が整備されていて、最深部の滝までは往復30分ほどの所要時間ですが、雨の後などはぬかるんでいる場所もありますので、それなりの注意は必要となります。


 靴を汚したくない、または飛び石が不安な方は、伊尾木公民館で貸し出している無料の長靴を利用することがオススメですね。


 伊尾木洞を流れる小川の水流は浅いため、長靴なら水流の中をバシャバシャと歩くことも出来ますし、夏場にはマムシが出ることもあるそうなので、足元を守るためにも、可能な限り長靴を借りましょう。


 伊尾木洞には、なんと40種類以上のシダが群生しているのだそうで、珍しい種類のシダも、珍しくない種類のシダもありますが、私にはどのシダが珍しい種類なのかが、全く判りませんでした。


 40種類以上ものシダが一箇所に生息しているのは非常に珍しいらしく、全てのシダの群生が国の天然記念物に指定されているのだそうです。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 事前に予約すれば有料にはなりますが、専門のガイドさんの案内で『伊尾木洞』を巡ることも出来ますから、確認してみると良いですよ。

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