ついに飯田線の『秘境駅号』に乗った
飯田駅での『橋北屋台囃子保存会』による演奏・演舞が終了した後、演奏・演舞をした方々に見送られながら、『秘境駅号』は13時05分の定刻に豊橋駅に向けて出発しました。
臨時急行の『秘境駅号』長野県内の秘境駅には、ほぼ停車して秘境駅の周辺を短時間ですが散策も出来るし、列車内では列車の乗務員が飯田線や秘境駅について色々と解説してくれる、うんちくのサーピース付きです。
1分の停車時間で発車してしまう『天竜峡駅』以外で、一時的に列車から降りることが可能な停車駅は、『千代駅』・『金野駅』・『田本駅』・『為栗駅』・『平岡駅』・『伊那小沢駅』・『中井侍駅』・『小和田駅』・『浦川駅』、ほぼ全てが近くに民家すら見えない秘境駅で、本当に何もない駅です。
町の駅的な『平岡駅』では地元の方々が『秘境駅号』の乗客向けに、駅前に臨時の露店を出していて、地元産品の買い物ツアーが出来る状況でしたし、駅周辺に民家がそれなりにある『浦川駅』はトイレのある駅でしたから、たぶんランキングされるような秘境駅では無いのでしょう。
私も秘境駅の地元に多少はお金を落とさねばと、『平岡駅』前の露店で「中井侍茶」・「ゆずチョコレート」・「ゆずようかん」なるものを買いましたよ。
飯田駅から豊橋駅までは、普通列車では約4時間かかり、特急列車の『伊那路』が約2時間半なのに対し、臨時急行の『秘境駅号』は各秘境駅での停車時間&散策があるため、5時間近くをかけてやっと豊橋駅に到着なのですから、運行時間的には臨時急行って感じでは無く、臨時鈍行です。
『中井侍駅』の時刻表を眺めてみると、次に来る列車までの時間にかなりの余裕があるからこそ可能な、臨時急行の『秘境駅号』だと理解できます。
『小和田駅』は恋愛成就駅なんだそうですよ。理由は書かなくても何となく判りますよね~
静岡県の浦川駅に停車した後は、愛知県に入ってからは豊橋駅まで全く停車しないので、一気に特急列車的になりましたが・・・
なお、秘境駅ランキングを案内するインターネットのサイトもあるそうなので、気が向いたらググって、旅の目的として各地の『秘境駅』を目指すのも良いかもしれませんね。
ただ、アッサリ簡単に連れて行ってくれるツアーでは無い個人旅だと、不便で行きづらい場所の駅であり、万が一そこで列車を降りてしまうと大変なところだからこそ『秘境駅』なんだと理解していないと、「何とかなるさ」なんて気楽に考えては絶対にダメな無人駅のようですよ。




