ごんぎつねの里 矢勝川の彼岸花
童話作家の新美南吉氏の生家がある知多半島の半田市、名古屋方面からは名鉄河和線の半田口駅(普通電車しか停車しませんのでご注意を!)を降りて、西方向に少し進み、県道264号線を北上すると、新美南吉生家があり、さらに北上すると、彼岸花が咲く矢勝川が観えてきます。
9月の彼岸頃から10月の上旬には、矢勝川の堤やその周辺に、地域の⼈たちの⼿によって大切に育てられた彼岸花(曼殊沙華)が、300万本も咲き誇ります。
彼岸花は、紅い花ってイメージですが、白やピンクの花もありましたよ。
矢勝川の堤の散策路は、殆どが紅い彼岸花ですが、堤が真っ赤になるほど咲いていて、本当に見事で感動ものです。
彼岸花が満開の時季は、丁度稲の刈り取り時期、黄金に稲穂が垂れる田園と彼岸花のコラボで、素敵な田園風景を望むことが出来ます。
私が彼岸花を観に行った時には、名鉄のハイキングの日とかで、大勢の方がウォーキング・ハイキングされていましたよ。※今年の話ではありません。
矢勝川の堤を西方向に歩いて行くと、南側に新美南吉記念館があります。
新美南吉と言えば、童話の『ごんぎつね』が有名ですね。
昔の半田市の里山に、本当に『きつね』が住んでいたかどうかは判りません。
でも『たぬき』は、知多半島の田んぼや貯め池の周辺で見かけたことがありますので、もしかすると『きつね』も住んでいたかもって、思ってしまいます。
しかし、車が縦横無尽に走り回る今の世の中、野生の動物達にとっては、確実に住みにくい場所となっただろうな~と感じました。
新美南吉記念館の近くまで行くと、紅い色の彼岸花だけでなくて、特別に育てているのだろうと思われる、白い色の彼岸花やピンク色の彼岸花が咲いていましたよ。
堤を彼方此方歩き回り、彼岸花を写しましたが、矢勝川では『カメ』が甲羅干し?もしていましたし、『カモ』も泳いでいましたね。
彼岸花は、とても綺麗な花ですが、毒があるみたいですね。
鱗茎は石蒜ともいい、適切に用いれば薬になるほか、糊料として用いたり、水に晒して有毒成分のアルカロイドを除去することで救荒食としたりするようです。
彼岸花の澱粉で栃木県などでは「ヒガンバナ餅」などを作るそうですが、ここ半田市の矢勝川では、そんなお土産は無かった気がします。
その内誰かが地域おこしの一環で「ヒガンバナ餅」作るかも・・・と少し期待中。




