亀崎潮干祭
ゴールデンウィークに開催される、勇壮な『亀崎潮干祭』を観てきました。
毎年5月3日と4日の2日間にわたり開催される、潮干祭(雨天順延の場合は5月5日に開催)。
その昔、祭神である神武天皇が東征した折、海からこの地に上陸したとの伝説にちなみ、5輌の山車を浜へ曳き下ろしたことからこの名がつけられました。
潮の干いた浜に並ぶ5輌の山車は勇壮・華麗で、中々迫力があるお祭りですよ。
祭りの起源は定かではなく、一説には応仁・文明の頃(15世紀後半)だろうと云われています。
各種歴史資料により、元禄~宝暦年間(17世紀末から18世紀前半頃)まではその歴史が確認でき、少なくとも300年以上に亘って祭の風格・伝統がしっかりと受け継がれてきたことが明らかとなりました。
今曳き下ろしている山車は、一番古い山車、中切組の力神車だと1826年の建造らしいですから、ナント200年も前に建造されたもののようです。
昭和34年の伊勢湾台風後の護岸整備で防潮堤防が出来たことにより、山車の海浜曳き下ろしは永く途絶えていました。
しかし、平成5年神前神社前に人工海浜が完成したため、念願の山車を海浜に曳き下ろす勇壮な祭りがやっと復活した訳ですね。
昭和41年に5輌の山車が愛知県有形民俗文化財に指定され、平成18年には「亀崎潮干祭の山車行事」が念願であった国の重要無形民俗文化財に指定されました。
そして10年後の平成28年には、全国33件の「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されたのだそうですよ。
平成5年頃に山車を海浜に曳き下ろすのを観に行った記憶はありますが、フイルム写真をデジタル化していなかったため、パソコン内に画像データも無くて、本当に久しぶりの潮干祭撮影となりました。
海浜に山車が曳き下ろされる姿を海側から撮影するため、海に突き出た堤防側から撮影しましたが、昔よりも曳き下ろしが随分と大人しくなった気はしましたが、やはり安全第一なのでしょうね。
折角なので神前神社で、潮干祭の日限定らしき『御朱印』も頂いてきました。




