鬼ケ城
伊勢方面から熊野三山へと向かう伊勢路、かつては、いくつもの峠を越える厳しい山道でした。
今は有料道路の伊勢自動車道~紀勢自動車道、さらに無料区間の紀勢自動車道~熊野尾鷲道路を走ることで、熊野市内の海岸にある鬼ケ城に、何ともあっさり到着してしまいます。
有料道路が無かった頃のイメージが頭に残っているので、スムーズに到着しすぎて驚きました。
鬼ケ城を通過すると、約25kmも続く七里御浜のなだらかな道に変わります。
荒々しい海岸線の終わりに位置する鬼ケ城は、その険しさを象徴するかのように人を圧倒する自然の造形となっていますので、機会があれば是非とも訪れて頂きたい場所、絶景の景勝地です。
過去何度も鬼ケ城を訪れていますが、整備された歩き易い遊歩道で『千畳敷』までしか、いまだに行ったことがありません。
東側から西側まで全て歩くと、国道42号線まで出て、鬼ケ城トンネルを通って帰って来るか、西側から東側に引き返すしかないので、時間的な制約があると、どうしても『千畳敷』までしか行けないのですね。
不思議なことに過去のデータを探しても、『千畳敷』での記念写真だけは写したデータが残っていますが、移動時間の都合なのか、他の風景写真が殆どありませんでした。
今回ようやく、旅行仲間達と奈良県十津川村の『谷瀬の吊り橋』に行く途中で、鬼ケ城の『千畳敷』までの遊歩道で、荒々しい海岸の風景をジックリ撮影出来ました。
いつかは『千畳敷』より先の、あまり整備がされていない周遊路や鬼ヶ城城跡(展望台)にも、行ってみたいものです。




