早朝の橋杭岩
旅行仲間の大発さんとシュガーさんと私の3人で、紀伊半島の一泊旅行をしたことがありましたが、その時の宿泊した場所は那智勝浦でした。
夕食時に、翌日の計画を話し合い、十津川村の『谷瀬の吊り橋』まで行くことにして、走行ルートを決めます。
私が「朝3時半起きで、日の出前に串本の『橋杭岩』に行って写真が撮りたい」と言ったら、「絶対に起きられそうも無いから、一人で行って来てね」だって。
朝食の時間内には宿に戻ることとして、寂しく一人で出かけることが決定です。
翌朝、3時半に起き出して、一人『橋杭岩』を目指しました。
まだ周囲は真っ暗で殆ど車の往来の無い、静かな熊野街道国道42号線をひたすら南下し、日の出少し前には串本の『橋杭岩』に到着です。
串本町の東北端の海岸から大島に向かって延長850m、柱状に大小40余りの奇岩が一直線に並んでいるのが『橋杭岩』。
あたかも橋の杭を打ったようなさまからその名があり、弘法大師(空海)と天邪鬼が紀伊大島へ橋を架ける競争をして一夜にして奇岩を立てたという伝説が残されていたりします。
黒潮の激しい浸食にも耐えた不思議な奇岩列は、約1500万年前~1400万年前に地下から上昇したマグマが、熊野層群に貫入した石英斑岩の岩脈と言うのが、現実的で科学的な話ですが、夢のある伝説話の方が楽しくって好いですかね。
そんな冗談のような伝説がある『橋杭岩』は、流石に有名な観光スポット、日の出前なのに観光客が結構集まっていました。
夏の早朝なので、外は過ごしやすい気温ですから、観光にはもってこいです。
残念ながら綺麗な朝焼けとはなりませんでしたが、私も日の出前から、フイルムカメラで何枚も『橋杭岩』の風景写真を写しましたよ。
今シーズンに写した桜の花のストックが無くなりましたので、撮影旅行に出かけない限りは、今の春の季節と違うエピソードばかりとなります。




