表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/371

帰ってくることが出来ない

 和歌山県の太地に「鯨のフルコースを食べさせてくれる宿がある」と聞きつけたので、早速写真仲間達に「鯨食べに行かない?」と提案してみました。


 「いいね~久しく鯨は食べてないね」


 「熊野三山詣でもしたいね」


 「串本の橋杭岩も観たいね」


 「那智の海岸線も綺麗だってよ」


 「鬼ケ城も迫力あるよ」


 「南紀は、陸の孤島って言われているらしいから、行くには結構時間がかかるよ、大丈夫?」


 など様々な意見が出たことを考慮して旅行計画をして、鯨が食べられる宿を予約。


 F1さんにはマイクロバスの予約と、またまた運転のお願いをしました。


 那智大社近くにある熊野古道の、苔生す古い石階段の散策をすることになり、集合時間を決めて解散したのですが、集合時間になっても、6人ばかりが帰って来ない。


 当時はまだ世界遺産の認定もされていなかったので、散策者も少なく古い石段には、苔がびっしりと付いて緑色になっていましたから、とても滑りやすい状態でした。


 雨上がりと湿った苔で、熊野古道の古い石階段はさらに滑りやすく、歩くのもヒヤヒヤの状態でした。


 大多数の写真仲間達はそれほど遠くまでは行かなかったのに、とても元気な(無謀な?)6人は集合時間を忘れて、熊野古道の終点となる那智大社まで登って行ってしまいました。


 そして、足元が悪いので、怖くて帰ってくることが出来ない。


 かわいそうに、一番若い大発さんが一人、ツルツル滑る階段を必死で戻ってきて、「那智大社まで行っちゃって、皆さんよう戻らんそうなので迎えに来て」だって。


 仕方がないので、マイクロバスで那智大社まで迎えに行きました。


 車道を走ってみれば、アッという間の距離でしたね。


 誰も車道を歩いて降りて戻ってこようとは、考えもしなかったとのことでした。


 ま~結局、そのままマイクロバスを那智大社の駐車場に入れてしまい、全員そろって那智大社の参拝をしたのですから、結果オーライです。


挿絵(By みてみん)


 宿での夕食は『鯨のフルコース』、小生も鯨を食べたのは鯨オーロラ煮とショウガ醤油で焼いた鯨肉程度でしたから、楽しい食体験となりました。


 翌日の早朝は、日の出前のかなり早起きが出来た人だけで『橋杭岩の日の出』を写しに行きました。


 私は起きて来れなかった、出遅れ組の対応です。


 早起き出来ずに橋杭岩に行けなかった人達を数名引き連れて、太地の海岸まで黎明~日の出の写真を写しましたが、『黎明』の写真は中々に雰囲気良く撮れましたよ。


挿絵(By みてみん)


 帰りには、本宮大社・速玉大社にも参拝して、昼食には南紀の郷土料理だという『さんま寿司』と『めはり寿司』を買って海岸に出て、太平洋・熊野灘を眺めながら『さんま寿司』『めはり寿司』を食べて、帰途につきました。

 昔の名前は『国民宿舎 白鯨』でしたが、経営者が変わったようです。

 今でも、『いさなの宿 白鯨』では、鯨料理が食べられるそうですよ。


 高速道路も延伸されて、昔よりも便利に早く行けるようになったので、このエピソードを書いていて、久しぶりに鯨料理を食べに行きたくなってしまいました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ