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鞄が無い

 ハイエースからランクルに乗り換えたF1さんの運転で、F1さんと大判さんと私の3人で、新車のランクル試乗会的に、富士山まで撮影に出かけたときのお話です。


 今回の撮影目的としていたのは、山中湖の湖畔で写す『逆さ富士』や、日の出時の紅く染まった『紅富士』です。


 富士山の撮影は、何とか無難に終了。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 山中湖の湖畔にあるコンビニで、朝食のおにぎりやサンドイッチ等を買い、コンビニ横の誰も居なかった休憩所内で、のんびり朝食を食べました。


 次の撮影地は忍野八海に決めて出発、あと少しで忍野八海の駐車場に到着となったときに、私は財布や免許証入りの鞄が手元に無いことに気が付きました。


 そうです。休憩所の椅子の上に鞄を置いたままで、出てきちゃったんです。


 「鞄が無い、休憩所に置き忘れたみたい・・・」


と伝え、慌てて引き返すことになりました。


 往復で約30分、鞄とその中身が残っているか、本当にヒヤヒヤものでしたよ。


 休憩所に戻ってみると、休憩所は相変わらず誰も居ない静かな状態のまま。


 運良く?鞄が椅子の上に、置いたそのままの状態で残っていました。


 鞄の中身を確認し、たぶんですが、何も無くなっていなかったので、ホッとひと安心。


 真冬のため、山中湖も一般的な観光としてはオフシーズンだったので、早朝は我々のような、物好きな写真撮影者しか居なかったんですね。


 その後は、再び忍野八海まで戻り撮影をして、もう一度山中湖で午前の撮影をし、山中湖の駐車場で数時間の仮眠をして、帰途に就きました。

 この日に撮影した冬景色の富士山写真は、年賀状の写真となりました。


 私の年賀状は、毎年「富士山」の写真年賀状(撮り鉄ちゃんの友達用には、蒸気機関車などの、列車が走る風景写真の年賀状)なのです。


 何十年も続いているので、「もしも全て残っているならば、年賀状の写真だけで、富士山写真のちょっとした展示会が開けそうだね」って、馴染みの写真店で言われたことがあります。


 「ギャラリーを借り切って個展を開いちゃった、何処ぞの会長じゃあるまいし、そんな面倒なことはしませんよ。あの時はお祝いで花を贈ったり、写真仲間達で代わる代わる個展の様子を見に行ったりと、中々大変だったじゃないですか。今は勤務先の社員食堂等での勝手展示だけで十分ですよ」って答えておきました。


 当時は、写真仲間の中に、何処ぞの大会社の会長さんが居たのですよ。


 皆さん、忘れ物には気をつけましょう。また、ゴミは持ち帰りましょう。

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