己高山(こだかみやま)を登る
日帰りの登山『ブナ林と山岳信仰の数々の遺構 己高山から鶏足寺』といったツアーがあったので、参加してみることにしました。
丁度紅葉の時季なので、紅葉の鶏足寺を観るのも、紅葉の中の山歩きも好いかなって思ったのですよ。
集合場所に行くと、見覚えのある登山ガイドさんが居ました。
そうです、少し前に上高地から『涸沢ヒュッテ』に行った時の方でした。
登山ガイドさん曰く、「私は旅行会社の社員ではなく、ツアーごとに契約して仕事を請け負う個人事業主なので、選好みせずに可能な限り多くガイドの仕事を引き受けないと、生活できませんよ~ 登山が好きだから続けられるんです」とのこと。
年金も国民年金だけだし、領収証を管理・整理して、確定申告等も全部自分で行うのだとか・・・個人事業主って、サラリーマンよりも中々面倒みたいですね。
バスが出発地点に到着すると、ガイドさんが「今から10キロ以上登山道の不整地を歩きますから、出発前に必ずトイレは済ませてください。また、途中で引き返すことも、救援を呼ぶことも簡単には出来ませんので、心して歩いてください。また登山に不要な荷物は少しでも負担軽減するため、バスの中にそのまま残して置いてください」みたいなことを言ってましたね。
近年、高齢者の登山・ハイキングが大人気で、転倒してケガをしたとかのトラブルが色々と多発しているみたいで、ガイドさんの負担も大きくなっているそうですよ。
何処に旅行に行っても、ケガをしたりでガイドさんに荷物を持ってもらったりしているご高齢の方を、ちょくちょくと見かけますからね~
駐車場を出発すると、最初の1.5キロ程は比較的なだらかで結構歩き易い道でしたが、己高山登山口を過ぎると急に登りとなりました。
3キロの距離で700m程登ることになるみたいで、登山道を登るにつれ紅葉から紅葉の落葉、枯れ葉に変わって行きます。
標高550m程にある『六地蔵』辺りまで登って行くと、すっかり紅葉が落葉していました。
標高830m程の鶏足寺跡辺りまで登って行くと、急に雪が降り始め、僅か数十分で、周囲は一面モノクロームの世界に変わってしまいました。
山の天気は急変するものとは理解していましたが、11月中旬の日中12時頃に、辺りが真っ白になる程に雪が降るとは、思いもしませんでしたよ。
鶏足寺跡で休憩をして、雪が降りしきる中で昼食を食べましたが、歩いていないと流石に体が冷えて来ますね。
これから先は、降った雪で滑り易くなったり、どんどん登山道がぬかるんでくるので、用心して歩かないと危険です。
雪の中、標高920m程の己高山頂上まで登り、ぬかるんだ歩きにくい登山道を3キロ程歩いて標高が500m程になると、やっと雪も雨も止み、少し歩き易くなりました。
登山ツアー参加者の皆さんも、ぬかるみの彼方此方で滑って尻もちをつき、中々大変な下り道となりましたが、全員ケガも無く、無事?に下山できました。
参加者全員、靴はドロドロで、お尻の辺りが見事に泥だらけでしたね~
3月31日午前6時10分に、新作投稿します。
この作品は、他の投稿サイトで自主企画向けに書き下ろした作品集です。
自主企画の企画主が希望するジャンルで、ほぼ1話完結で2000文字程度の短編を書いたものを集めた、総まとめの短編集となっています。
不定期投稿かも知れませんが、連載予定ですのでご覧いただけたら幸いです。




