夏の紅富士
夏の紅富士は独特の色になると聴いたので、深夜の東名高速道路を走って、富士山を撮影に行ったことがあります。
この頃はまだ、ブローニーフイルムの一眼レフカメラ、ペンタックス645を使っていましたね。
深夜の東名高速道路は、東京方面を目指す大型トラックが、隊列をつくって80キロ前後のスピードで走っていました。
常に一定のスピードで走る大型トラックの後ろに付いて走ると、とても燃費が伸びて驚きましたよ。
当時乗っていたコンパクトカーで、リッター22~23キロ程度も走れてしまいましたから、富士山撮影のための往復約700キロを給油せずで走破出来ました。
サービスエリアで休憩しようと立ち寄っても、駐車場には大型トラックが沢山並んでいましたね。
御殿場インターチェンジで東名高速道路を下りて、山中湖に向かいます。
山中湖の湖畔を通り、三国峠に入ります。
三国峠の富士山が綺麗に望める場所に、夜明け前に到着すれば、早速三脚にカメラをセットして、富士山の周囲も富士山も紅く染まる写真が写せることを願いつつ、撮影の準備です。
富士山の周囲に雲海もなく、上空にも雲一つないので、黎明の頃になると、クッキリと富士山が姿を現しました。
富士山をじっと観ると、富士山の山頂でのご来光を目指す登山客のライトの光が、登山道に線となって輝いています。
下の方の人達は、富士山山頂でのご来光には間に合いそうもないなって思いつつ、写真を写しました。
日の出の少し前には、富士山も富士山の周囲の空も紅く染まり、冠雪していない富士山も、独特な色合いでしたが紅く染まるのだと感動しましたよ。
三国峠での撮影を、日の出前から日の出の少し後まで続けて、フイルムが終了したので、撮影も終了となりました。




