御前崎の浜岡砂丘
浜岡と聞くと、東日本大震災後ず~と稼働停止したままの『浜岡原子力発電所』が思い浮かびますね。
東日本大震災後に変更された新規制基準を踏まえた対策で、すごく高い防波壁を造ったりと、様々な津波対策や重大事故等対策の工事をされているそうですが、中々稼働まで到達出来ないようです。
5炉ある原子炉のうち古い1号機と2号機は、今現在廃炉作業中だそうですが、廃炉のための措置だけでも、30年以上もかかるのだそうですよ。
新規制基準で多額の追加工事費がかかっている現状、再稼働を目指すが中々稼働出来ない3号機と4号機は、原子力発電で本当に最終的に利益出るのか疑問ですが、本当のところはどうなんでしようね。
最も新しい5号機に至っては、停止作業中に海水が入ってしまい腐食が発生、再稼働の見込みすら立っていないみたいです。
浜岡原子力発電所が稼働していた頃には、浜岡原子力館を見学したことがありますが、今回は『浜岡砂丘』を観に行きました。
浜岡砂丘のある海岸線には、中部電力の『御前崎風力発電所』があります。
風車発電機が11基設置されており、最大の発電所出力は22000kWなのだそうです。
浜岡原子力発電所の3号機が、発電所出力1100000kWだそうですから、風力発電は原子力発電のわずか2%、更に風が無ければ発電が出来ない。
新エネルギーでは電力が賄えないことが、残念ですがハッキリ判ってしまいます。
以前、知多半島の風力発電所が老朽化で廃止になった時、最終的な収支状況を見ましたが、国の補助金収入が無ければ大赤字、全く採算に合わない状況でした。
風力発電は建設時に国の補助金ありきで、発電時も大手電力会社と消費者に過剰な費用負担を強いることで、やっと成り立つ事業なのだと判りました、太陽光発電と同じ残念さなんです。
太陽光発電なんで、リサイクルの方法すらも、真面に確立が出来ていない有様ですしね。
風力発電で発生する低周波騒音問題も、御前崎風力発電所の周辺が、海岸線で民家が近くに無いからこそ、クリア出来るのかも知れませんね。
ただ、海辺に風車がずら~っと沢山並んでいるので、写真映えだけはしましたよ~
浜岡砂丘の海岸線で、西側を眺めれば御前崎風力発電所の発電風車がずらり、東側を眺めれば浜岡原子力発電所の絶景です。
でも、浜岡砂丘の海岸は太平洋だから波が激しく打ち寄せているし、吹きっ晒しで風が凄く強くて、砂丘の砂が舞っていましたから、風景写真を撮影していただけなのに、靴も服もカメラも、気が付いたら全身砂だらけになっていました。




