大量のフイルム写真をデジタル化
馴染みのカメラ店で、25年ほど前に過去に写した大量のフイルムを、デジタルデータ化しました。
それ以降は20枚~30枚ほど纏めて、定期的にデジタル化するようになり、デジタルカメラを主機として使うようになるまで、延々と続きます。
今のデジタルカメラしか知らない世代では、考えられないだろう面倒さですね。
また、アナログのフイルムは『経年劣化』もするようなのです。
特にネガフィルムの経年劣化は早く、20年ほど前のフイルムでも色が薄くなり、再プリントしようと馴染みのカメラ店に持ち込みましたが、思うような仕上がりにはなりませんでした。
馴染みのカメラ店の専務に「大量にフイルムがあるが、どうしたもんだろうか」と相談してみることにしました。
専務から「店のミニラボ機はデジタルスキャナー付きだから残したい写真だけでも全部デジタルデータ(JPEGまたはTIF)化しようか」とのこと。
早速自宅にあるネガフイルムとポジフィルム(リバーサルフイルム)を全部持って馴染みのカメラ店に行き、大量に一気にデジタル化することに。
でもネガフイルムは、パッと見てもイメージがちっとも湧かないの困りましたよ。
仕方が無いので、過去に大伸ばししたフイルムだけをデジタル化、ポジフィルムは1枚1枚全数をチェックしての、デジタル化です。
カメラ店で丸々1日かけて、大量にフイルムチェックしデジタル化しました。
それでもデジタル化したのは撮影したフイルムに対して、ポジフィルムで多くても10分の1以下、ネガフイルムに至っては1000分の1程度に過ぎません。
自宅のパソコン用スキャナーと違い、カメラ店のミニラボ機のスキャナーは処理がとても速いし画素数も多いので、とても助かりました。
読み取り装置にフイルムをセットして、実行のスイッチを押しさえすれば、キュィーンと1~2秒そこそこで、アッと言う間に読み込んで登録してしまうのです。
デジタル化する値段も今日だけの条件で、特別に割引してくれたのもありがたかったですよ。
自宅のパソコン用スキャナーだと、取り込みできる画素数・画質もイマイチだし、フイルムからの取り込みに時間がかかり過ぎて、イライラしたものです。
またこの馴染みのカメラ店は、当時「一般的なカメラ店が取り扱う機材としては、一番高性能のデジタル化出来るミニラボ機」とのこと。
でも、67用のマスクは店内での記念撮影があるので店でも使うが、645用のマスクは、ほとんど貴方専用だよ」と笑っていましたね。
自宅のパソコンにデータを取り込んで、1枚1枚全数を確認すると、デジタル化したデータに埃が付着していたり、データ読み取り時のマスクへのセットが雑でフイルムが正しくセットされておらず、フイルムの感光していない黒い部分がデータに入っていたり、デジタルデータを描き込んだCD-Rが正しく読めなかったりで、後日にデジタル化のやり直しが大量発生したのは、また別のお話。
ではフイルムをデジタル化すると、データはどうなるか・・・
デジタル化で645のフイルムが約1543万画素のデータに、67のフイルムが約2574万画素のデータになるのです。
その後カメラ店がミニラボを機種変更した際には、67のフイルムさらにデータが大きく約2842万画素になりましたよ。
後に馴染みのカメラ店が導入した、A1サイズのプリンタを使って大きくプリントしても、余裕で綺麗にプリントされることとなり、これはとってもうれしい誤算となりましたね。
ちなみにオリンパスの35mm一眼レフカメラを使っていた時代は、主にネガフィルムを撮影に使っていました。
1984年にペンタックス645という中判カメラが発売されたタイミングを機会に、新しいカメラを買ったのです。
その時に、写した写真を一々全部プリントする必要も無いし、今後も増え続けるフイルムと写真プリントの保管場所のことも考慮して、ポジフイルムを常用することにしたんですね。
そのため、デジタル化するにあたり、フイルムの劣化被害を最小限に抑えることが出来たことは、幸いなことでした。
でも大伸ばしした際の仕上がりが格段に良いとはいえ、35mmカメラと比べて全てが高価な645の機材を揃えるため、その後何年間か、ボーナスが全部カメラとレンズ代となってしまったことは、良い思い出?ですかね~
デジタル一眼レフカメラのペンタックス645Dを主機、常用カメラとしている今でも、645のレンズ達は現役で使い続けていますよ。
純粋な光学機器であるためか、本当にレンズは長持ちするものですね。
フイルムカメラで撮影の時代は、本当に真剣になって厳選して撮影していたためか、1回の撮影旅行で写した枚数が100枚を超えることはほとんどありませんでした。
1日に20枚から30枚くらい、多くても50枚ほどの枚数を写していたと思います。
でもデジタルカメラはバッテリーが持つ限り、何枚でも写せてしまいます。
必要なければ撮影データを消去してしまえば良いし、余分な費用も掛からないからとの甘い考えが、ついつい出てしまいます。
だから今は残念ですが無駄に多く、写真を写しているような気がしてなりません。
添付したこの写真がフイルムをデジタル化する切っ掛けとなった写真です。
1986年の愛知の鉄道100周年を記念したSL、C56牽引による「一世紀号」の運転を撮影したネガフイルムをデジタルデータ化したものです。
大勢の方にお願いされて、四つ切サイズに何十枚も焼き増ししたのも、原因の一つかもしれません。
デジタル化する時にデータ補正はしたのですが、それでも全体的に色が少し薄くなっていました。